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私(作者)は、ロリコンじゃないからな!

作者: 兎乃鬼ぃちゃん

作者視点で進行します。

 ある日のこと。大倉君は、彼女である平井優を体育館裏に呼び出した。

「あの、平井さん。俺、言いたいことがあるんだ」

 大倉君は平井が来て直ぐにそう言った。

 平井は息を飲んだ。

 此れはもしやのゴールまでいくのかな?と平井は、期待した。

 しかし、この男は、大倉である。間違っても大倉以外だとは思わないでほしい。

「俺、実は・・・」

 平井は息をするのも忘れ、聞いている。

「・・・ロリコンなんだ・・・」

 平井は驚いた。そりゃぁ、当たり前だ。よくわからずに呼び出され、混乱している中で急に、俺はロリコンだったんだ、なんて言われても驚くしかないだろう。

 深呼吸して冷静になった平井は、そうだったのね・・・、と呟いてギロッと目線を大倉君に向ける。

「ひぃ・・・っ!」

 ひぃ・・・っ!じゃねぇよ。てめえが招いたことだろうが。

「(いやぁ、怖いです。平井さん)」

 設定では、優しいはずだぞ、平井は。どうしてくれるんだ、此の野郎。てめえのせいだぞ。

 大倉君と平井は、付き合っているという設定で、もう二年目になる。そんな中で一言たりともロリコンについての話をしていないが故に平井は、ロリコン対応ができないのである。

「なら、別れなきゃだね・・・」

 まあ、ロリコンだからといって、別れる必要はないのだが。

「そうですね」

 大倉君は、そう応えるしかない。相手が平井ですからね。だから大倉君は、別れなくてもいいのではないかと思っていても言えないのである。ざまぁ。

「・・・・・・・ぐすん・・・っ」

 一応、平井は大倉君のことが好きなのでやはりここは泣くのだが。まあ、わかるだろ、このあとの展開。あら?わからない?なら、ご覧あれ。

「(あれ?平井さん、泣いてる。何で?)」

 こうなるのですよ。大倉ですから。

 阿呆か、お前は。そう言わざるを得ない。というわけで、さあ、殴って殴って殴りましょう!各々、頭の中で殺って下さいな。

「すみません、平井さん」

 何だよそりゃ。そう言っておけばいいだろうみたいに言った大倉君、やっぱないわー。果たしてそうなのかは、わからない。

 そんな大倉君に優しく声をかける平井。

「・・・いいよ。せめてはないし」

 せめてないけど、呆れてはいる。そして、悲しんでいる。其れを知れ、大倉君よ。

 どうでもいいんだけどさ。平井の「・・・いいよ。」が卑猥に聞こえるのは、俺の気のせいかな?

 平井は、そう言ったあと、「だけど」とつける。

「ロリコンは、駄目」

 ほんとそうだよなー。マジキモい。

 平井はそこまで言わないが、俺は言うぜ!

「ねぇ、幼女が好きなら、何で私と付き合ったの?」

 あ、それ俺も聞きたい。だって幼女が好きなら、誘拐でも何でもすりゃぁいい話だろ?・・・あれ?しちゃダメなんだっけ?ま、大倉だから問題なし!

 大倉は平井の問いに、人差し指をピーン、と立てて、頭上に上げ、一言。

「可愛かったからさ!」

 普通の回答で僕ちゃんさんビックリ。

 そうだよなー。設定では、可愛系にしたからね。

 大倉には、不釣り合いだよー。

 大倉の答えに平井は、頬を赤く染める。そうだよな、やっぱり。嬉しくなるもんな。相手が大倉君じゃなければ、余計いいんだがな。俺的には。なんで俺は、彼氏を大倉にしたんだ?

 平井は、頬を赤くしたまま、聞いた。

「それじゃあ、私と幼女、どっちをとるの?」

 此れは、平井をとらなきゃ駄目でしょ。

大倉君の答えは、如何に・・・!



「幼じぐぼごぢでりゃぁ!?」



 平井の【マジカルパンチ】が大倉君の腹にバッチリはまった。

 最後まで言えなかったね!何言ってるかわかんないけど、想像つくわ!

 思ったより、大倉は吹き飛ばなかった。チッ。

「死ね!」

「す、すみません」

 大倉君は、腹を押さえながら謝った。

 あー、平井の頭に怒りマークが浮かんで見えるわ。

「よし、此れで終わりよ!大倉君は私の彼氏ではなくなりました」

 ざばあっ!

 と切り捨てた平井。

 別れるための手続き終了。OKOK。

 よし!やったぜ!!著者、大いに喜ぶ。

「あ、・・・わかりました・・・」

 少ししょんぼりとしながら、大倉君は言う。

というか、かるいかるいかるい!軽すぎるぞ、おい。コノヒト、ヤバい。もしや、ヒトではないというオチ!?・・・そんなわけねー。

 たっくよー、粘れよ、もうちょっと。だから、大倉は、大倉だ、って言われんだよ。・・・うん。ちょっと意味わかんなかったわ。

 なら、もう用はない、と大倉君は、出ていこうと踵をかえそうとしたとき。其れは起こった。


 どどっ!


 急に風が吹いてきて──平井のスカートが大胆にめくれあがた。その為、スカートの裏地さんこんにちは。黒のレース付きパンツさんこんにちは。パンモロだった。著者、大倉君を妬む。あ、でも俺にも見えているから、OKか。いや、やっぱり妬むぞ、大倉を。

「わお!」

 大倉君は、じっとその光景を見ていた。

 見事なまでに黒だった。ブラック!って鳴るような黒だった。本気入れたくらい黒だった。

 そして。

「もうほんと死ね!」

 何処かで聞いたことがある台詞とともに、大倉君の視界は、黒に閉ざされた。

 その後のことは、誰も知らない。著者も例外ではない。だって、考えてないから。

〈当作品は、全てフィクションです〉


なんでこんなの書いたんだろう、と思っちゃいますね。

なんたって、ただ、ふってふられてという話ですからね。

本当にただの暇潰しです。

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