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巻きの18『たくやんクエスト! ステージ2…飛ばして3-1』


復活の作者です! 


もうご安心下さい。更新速度急加速……予定ですから(どっちだ)。


ご迷惑おかけしました……。


では、どうぞ。


「……」


 皆さんこんにちは。まぁ、また拓也なんですけど……。


「ぐぇ〜ぐぇ〜」


 気味の悪い鳴き声も聞こえるし本当にもう……困ったなぁ。



 お前今どこにいるんだって?



 あー……僕は今、なんかジャングルっぽいところにいます。


「自分で言ってて意味わかんねぇ〜!」


「ぐげげぇ〜げげぇ〜」


 答えてくれるのは変な鳴き声ばかり。


 あぁ空しい……。


 

 取りあえずこうなっちゃった理由でも説明しましょうか。することもないし。


 まぁ、今からほんの数分前の、まぁ事なんですがね(まぁが多い? まぁ気にしないでよ)。










 理恵のへタレ発言にダメージを受けて、結花人魚が消えた辺りをぼーっと見ていると理恵が、 


「さぁ次いっくよぉ〜!」


 とか言い出したもんだから、当然僕は状況が理解できていない訳で。


「は? どこに? どうやって?」


「ねくすとすてーじ」


 おい、「どうやって?」に対する答えがないぞ。


 それと、この子は何で英語知ってるんでしょうか。

 ちょっと忘れてる人がいるかも知れないからおさらいね。


 僕らは小3なんですが……。


「さっさと次いこうぞ、たくやん」


「どうやって行くのさ? ここから出るのって結構時間かかるんじゃないかと」


 ここに来るまでの道のりを思い出し、自然と眉間にしわを寄せて僕が言うと、


「あ、それなら問題なしさっ。ちょっとまってねー」


 言いながらうずくまり、地面に何か落書きみたいなものを書き始めた理恵。



「……何それ?」


「……」


 無視、ね。

 


 ……理恵って変なところで熱心だからなぁ。

 前なんてクラスのいじめっ子に――




<回想入りま〜す。作者で〜す>



あきらにコレ飲ませるんだ〜」


 章っていうのがそのいじめっ子なんだけど、理恵は薄笑いを浮かべながら薬のようなものを調合しているようで、


「……血を見る、なんてことは無い……よね?」


 僕が言うと、


「だいじょぶだよー。ただ章がボクの奴隷になるようにするだけー……っと」


 ぽいぽいと鍋に妙な虫っぽいものや、ネズミの頭の骨に見えないことも無いものやら、怪しげなものを微笑を浮かべて放り込みながら理恵はそう言って――え!?


「待て待て! それってある意味死以上の苦しみなのでは!?」


「うん☆ あとはカラスの羽と犬のフンと――」


 満面の笑みで理恵は――って違うって! ☆が怖いってー!




 ――ご安心を。僕が命からがら阻止しましたから。

 あぁ、思い出しただけで冷や汗が……


「出来たー!」



「満面の笑みっ!?」



「何言ってんのたくやん……。準備できたよー?」


 は、ははは……つい。



 下を見ると何やらやっぱり分からない図形が描かれていた。


「さ、この中に入ってくれるかな?」


「ほわい?」


「でなきゃ始まんないのさっ。ほら、入ったら目を瞑ってー」


「目? ほわい?」(←二回目)


「いいから、いいから」


 んー……いやな予感。


 思いながらも言う通りにする僕。


「これでいいの?」


「うん。じゃ、いっくよー! びゅーん!」


「何言って――」


 あ、このとき目を開けちゃったのがいけなかったのかなぁ。いつものツッコミ癖で(自覚アリ)目を開いてツッコミを入れようとしたら――


「あっ。たく――」


 理恵の言葉は途中でとぎれ、僕はというと急に視界が回り始めてて。

  

「何これ!?」


 思ったときには既に遅し。



 “ヒュンッ”


 






「うぅ……」 

 

 気づいたときに僕はもう――










 ――不気味な樹海の中。そして今に至る、と。


 うん、どうしようかなぁ〜この状況。


「取りあえず理恵を探さないと。今はあの小悪魔しか頼れる人(?)いないし」


 当ても無く彷徨うってこういう事かなぁ。

 全く何が何だか……ん? そう言えばさっきからジャングルとか樹海とか表現していたココだけど、なんかよくテレビなんかで見るようなものとはどこか違うような……


「ぐげろげろろぉぉ〜」



 ……そうか分かったぞ。

 周囲の植物が地球のものとはかけ離れた姿をしているじゃないか。

 地球の植物で自らの足で歩き回るようなものはないじゃん。あぁ、そっかそっか。

 それに、確かに食虫植物で歯のようなものがあるやつもいるけど、こんないかにも「肉食ってます」みたいな鋭い歯なんて付いてないもんね。しかも毒牙って感じの紫色だし。


 うんうん。分かってスッキリした。


「ぐげぎょえ〜びゃびゅりょりぇ〜」


 そうそう、鳴き声も上げないもんね普通。しかも理解不能だし。




 ……え!?


「ぐえぇぇぇ〜!」


「何コイツ!?」


 なに僕はのほほんと観察しているんだ! 鈍いにも程があるだろ!(←やっと気づいたか)


「うわぁぁぁ!」


 すぐさまダッシュで逃げっ!



 無理でしょアレ! 死ぬでしょ僕! 何なんだよココはもう! 


「まてぐげろぉぉ〜!」


 ……え!? 追いかけてきたよアレ!? とうとう死ぬでしょ僕!



 どすどすどすどすっ!


 

「早っ!?」


 何あの足の速さ!? 曲りなりにも植物でしょキミ!? 


「えさ〜ぐげろ〜!」


 『えさ』っつったよねアイツ!? 


「いぐたげだろきぉまぉ〜す!」


 “ビヨ〜ン!”


 跳んだ――!? ジャンプもするの!? 


 てか今の鳴き声から「ぐげろぉぉ〜」を抜いたら「いただきます」じゃない!?

 よく分かったなぁ僕。……じゃなくて!


 こ、これかなりマズイって! マジで死ぬってー!


「ぐあぁぁぁ〜!」


 口開けて落ちてきた……もうダメだ。


 



「こらぁぁぁ〜オタク狩りするなぁ〜!」


「ぐえ!?」


 謎の人食い植物が宙を舞う。妙な言葉を聞いたような気がしたけど今そんなのはどうでもいい。


 何が起きたんだ?


「おう。だいじょぶか息子よ」


 “ソレ”が言うと同時に僕を襲った植物が地面に落ちた。

 まだ生きているのかどうかも気になったが、僕は目の前にもっと気になるものがいたからそちらは無視することにした。

 

 何かって?


「と、父さん。ステラ……なんでココに?」


 そこにいたのは、父さんの顔が木の幹の中腹からにょきっと出たブサイクな木と、その肩にちょこんと乗った、同じく木だけど苗に近いような容姿のステラだった。

 

 ……と、中途半端なファンタジーもどきのモノローグを語ってみたものの、二人の、特に父さんの格好に対する笑いをかみ殺しながら父の回答を聞いた(ぷ……顔めり込んでる……やば、笑いそう)。


「もう来てるとは思わなかったぞ。よっぽど強いのか拓也は……いや、そうでもないか。さっき泣きながら逃げ回ってたしなぁ」


 ニヤニヤしながら父さんが言った。そりゃ泣くわあんなのに追っかけられたら!


「……父さんたちこそなんでココに?」


「ぎゃお〜!」


 あ、ごめんごめん。父さん中心に言っちゃった。


「あー……。ステラと父さんはなんでココに?」


 先に自分の名前があった事に納得したように頷いているステラ。

 将来が心配だ。お嬢様キャラになりそうな予感……。


「俺らは元からココにいるがな」


「え? どういう事?」


「ココはお前の夢の中。ココでは俺らはいつもココにいるんだよ。ね、ステラ様」


「おう〜」


 ……まぁ、その辺は何となく理解したけどさ。

 立場逆でしょ普通。父親の威厳ゼロだ……。


「じゃ、まぁ聞くけどさ。僕って最初からここに来る予定だったの?」


「ん? あぁそうだが。でも俺らの前にもう一人いたんだがな」


 だけど僕が移動に失敗してそいつを飛ばしちゃったって訳か。

 

「誰だったのそれ?」


「作者だったな。確か」


「は?」


 あいつは……どこまで出しゃばりなんだか。まぁいい気味だね。なんか色々用意とかしてたかもしれないけど全て水の泡か? 


 ざまぁ。




――――――――――

 


 

 〜その頃の作者〜


「あっれ? そろそろ来てもいい頃なんだけどなぁ。……ふふふ。とにかく早く来ないですかね。色々準備しましたよ〜。超高性能くすぐりマシーンで拓也を悶絶させるのです。あぁ、一週間徹夜で作ったこの機械を早く試したいなぁ」


「ねぇ。ここにたくやん来てない〜?」


「お、理恵。いやぁ〜まだだけどさ。そろそろいいでしょ? 拓也こっちにワープさせてよ」


「ふーん。なら樹海の方に飛んでっちゃったのかな? じゃね作者っち〜」


「え? 私の出番は――」




――――――――――




「で、今度は何して闘うのさ」


「お、趣旨分かってるなぁ。でも理恵様がないとなぁ……」


 また「様」って……。


「そう言えば何で理恵? さっきも主導権握ってたけど」


「この世界の支配者は理恵様だからな」


「は!? 僕の夢なのに!?」


「お前なんてただの媒体に過ぎないってことだ」


 何ですかそれは!?


「まぁ夢の中にもお前はいるがな」


「うそ? 僕が僕の夢の中に?」


「そうだ。付きっ切りで可奈ちゃんのメイドやってる」


「メイド!? 執事ならまだしもメイド!?」


「まぁそんな事どうでもいいじゃないか。理恵様ももうじき来るだろう」


「よくないってそえは! 聞き流せないって――」


 僕が言い返そうとしたとき、ヒュンっと音を立てて理恵が現れた。


「ごめごめー。まったくたくやん。目開けちゃダメだったのにさ〜」


「あ、ははは……」


「まぁ作者っちは飛ばしたほうが無難だったね〜。めんどくさそうだし」


 そうですか……。


「じゃぁさっそくバトルしよーぜー!」


「うー!」


「何、今度は?」


「ココちゃんに芸を教えるのだっ!」


「ココ? 犬の?」


「ここでは犬じゃないのさ〜。ココちゃん。おいでっ」


 理恵が僕の後ろに向かって呼んだので振り返ると、そこには――


「ぐげろげぅ〜」


 “ヤツ”だった。


「うそ!? これがあのココ!? あのふわふわの毛は何処に!?」


「かわいいでしょ〜」


 ないないないっと全っ全ない!

 僕はぶんぶん首を振ったが、


「やっぱりたくやんもそう思うよね〜」


 理恵、どんな理解の仕方を……。



「じゃあ、たくやんとステラちゃんで勝負するのさっ」


「俺は!?」


 当然父は反論。


「……じゃまだからどっか行ってよ」


「はい……」


 今だけ。今だけだけど父さんが可哀想だと思った。




「いくよー。たくやんから! よーい――」


 理恵がどこから出てきたのかほら貝の貝殻に息を吹き込んだ。


 あの「ぶぉ〜」ってやつね。







 あぁ、また波乱になりそうだ……。




 

前書きにも書きましたが本当にすみませんでした。


今後は更新速度速まると思うので楽しみにお待ち下さい(楽しみにしてる人いるかな……)。


明日か明後日あたりに次話更新できればと思っております次第です。


では次回!


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