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巻きの16『たくやんクエスト! プロローグ』


テスト終了しました!


……のですが、今度は私事情で更新速度はより遅くなりそうです。スミマセン……。


……まぁ取りあえず、本編へとお進みを。

「ねぇタク?暇だから催眠術かけるよ?」


「暇な事と催眠術に関連があるとは思えないんだけど……。てかさ、今授業中だから。松谷先生こっち見てるから」


「いえいえ。私は気にしていませんよ?どうせ詰まらない音楽で、更に歌の授業ですよ?みんな嫌いですよねぇ歌」


「……」


 何人かの生徒は何か言いたげに、先生の方を見ていました。……あたりまえか。


「どうかしましたか?AさんとB君とその他数名の生徒君?」


 ニコニコと、しかしその目は決して笑ってはいないけど……そんな表情でみんなを見る先生。ってかまたそれですか。


『……何でもないです』


「そうですよねぇ」


 ねじ伏せた……。いや、普通の人ならあんな眼差しを向けられたらそう言うと思うけどね。歌苦手なのかな、松谷先生。


 ふぅ……。こんな人が先生でいいのでしょうか?と僕は問いかけたいです。……え、誰にって?……この質問を聞いている人皆全てに(←何かカッコつけてる奴)。


「では、続きをどうぞ可奈さん?」


「はーいっ!」


 「あなたはだんだん眠くなるぅぅぅ〜」


 始めたよこの人も。



 おっとっと、遅れましてこんにちは。基本視点の拓也です。


 僕視点が基本となってきている今、僕が主役と言っても過言ではないのでしょうか?


 そうだ、タイトルも変えて『拓也とのんびりスローライフ』みたいな。いいなぁそれ。


「もぅ、これはコメディなんだよタクー。そんなだらけたタイトル却下」


「え、なんで?僕の心読んだの!?」


「や、タク全部喋ってたし」


 なにぃぃぃぃぃ〜!?


「へ!?全部!?あの問いかけも基本視点がどうこうのアレも全部!?」


「うん。今までもずっとタクが心の中で言ってると思ってたの全部喋ってたんだよ」


「うそぉ!?」


「うそ」


「は?」


「冗談だよタクー。喋ってたのは、なんちゃらスローなんちゃらだけだよ。あははははっ!……で?」


 『で?』……その一言には、「さっきの『問いかけ』とか『基本視点』とかって何?教えやがれこら」的な意味があるのでは、と。


 ……いやいや!言えないからあんなの!!


「「で?」」


 松谷先生も加わり。


「「「で?」」」


 理恵も加わり。


「「「「で?」」」」


 なんか結花まで加わり。


『で?』


 仕舞いにはクラス全員が加わり。『』を使わざるを得なくなりましたぁ。ノリ良すぎだよみんな。あはは……誘導尋問だねこりゃ。


「あ……あのさ。催眠術ってのはどうなったの?」


「あ、そだった」


 忘れてたの?


「あなたはだんだん眠くなるぅ〜」


 どこから取り出したのか、五円玉に紐をくっつけたアレをぷらぷらしてる可奈。


 さっきの変なノリはなんだったんだろ?って言うか僕が心の中まで喋ってたのは、どの辺からだったんだろ?


「あ、それはだね。『遅れまして、こんにちは』のトコらへんからだぁね〜」


「え!?今のも喋ってたの、理恵さん!?」


「うん」


 ……これってどういう法則ですか?


――あぁ、そりゃ神である私の気まぐれですわさ。キマグレンですわさぁ〜――


『誰!?……あれ?』


――(しまった。つい出てしまいましたよ。あはは……どもっす、作者ですわさ〈それ何?〉。今回は私の気まぐれで、拓也の思った事が口に出てしまうぜ、あぁ大変だ。って事ですよーん)――


「おーい。あたしの催眠術はどうなったのさぁー」


「あ、ごめん。でも、僕としてはそれどころじゃないって言うか何ていうか……」


「眠くなるぅ〜……や、いっそ眠くなれぇ〜」


 命令口調になってもねぇ……。眠くないときに寝れって言われてもそう簡単には……



 ぷらぁ〜ぷらぁ〜



「ぁ……あれ?」


「眠れー!」


 もう思いっきり命令口調になっている可奈にツッコミを入れるのも忘れるほど、僕は困惑していました。……なぜって?



 ね、眠くなってきた……!?


 うそ……そんな超能力が可奈に!?



「いっそ永遠の眠りにつけー!」


「ちょっ、それはダメよ!」


 僕の代わりに突っ込みを入れてくれた結花の顔もどんどんぼやけて……



「ぐぅ……」



「え?眠っちゃった?……永遠の?」


「惜しい人を亡くしました……」


「バイバイたくやん……好きだったのに……」


「バカっ!拓也を殺すな!それと理恵っ……冗談よね?ね?」


「さぁ〜?」


「え!?ちょっ……冗談って言ってぇぇぇー!!!」



――(プチ漫才を繰り広げている四人とクラスメイトたちを他所に、拓也はどんどん死後の……じゃない、夢の世界へと進んで行きました〈おぃ〉)――






「ん……」


 あ……僕寝ちゃったのか。って事はこれは夢……?


 

 ふと周囲を見回してみる。


 ……真っ白。何も無い真っ白な世界。地平線も何もないや。まぁ夢だしね。



 ……そのときどこからか何かが走ってくる音がした。



 どすどすどすどすっ!



「ん?何かいやな予感……」 



 どどすどすどどすどすずざざざぁぁぁ〜!!



 何この擬音語!?


「いやほーぅ!!」


「何事!?誰!?あ……夢?」


「最後のが正解だよぉたくやん」


 そこに居たのは……


「聞いての通り悪魔ちゃんなのさっ」


 全身真っ黒で、小さな羽の生えた悪魔。それも理恵にそっくりな。


「何で理恵が?」


「ボクは君のパートナーに選ばれたのさ、たくやんよー」


「何で悪魔?いや、何のパートナー?ってか君理恵でしょ?」


「いっぺんに聞かれてもボクは戸惑うばかり〜♪」


 なぜか歌に乗せて喋る理恵似の小悪魔。


「なぜに歌う?」


「理由なんて二の次さ〜♪ 自分の心の赴くままに〜♪」


 このへんも完璧に理恵なんだけどなぁ。言ってる意味もわかんないし。


「夢の洞窟へようこそ〜♪」


「え?」


 辺りが急に一遍……。


「ここどこ!?」


 いつの間にか僕らは洞窟の中に居た。


「たくやんがここから出たいなら〜♪ 襲い来る敵を倒すのだぁ〜♪ さぁ闘おう、いざ行かん〜♪」 


「え、敵?」



 そのとき……


「し……勝負よ拓也っ!」


「え……結花……?」



 見るからに結花にそっくりな……。



「え、人魚!?」



 人魚の少女が居た……。




まさかの突発ファンタジー!!……風味の夢です。


びっくりしました?


それと、評価や感想下さるととても嬉しいです。より多くの方からの意見を取り込んで、より良いものにして行きたいので。良ければお願いします!

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