巻きの14『なんてことだ!』
こんにちは、作者です。
あ、違う違う。一応本編です。
たまには神の目線なんてのもいいかなーなんて。
……では、ちょっと神にしか出来ない事でもやってみましょうか。ふふふ……例えば、『なんてことだ』と書いた紙切れを落としてみる……なんてどうでしょう?
みんなどんな反応するでしょうねぇ〜。
拓也の場合。
「うぅ〜……」
自分の部屋で唸りながら昼寝をしていました。……苦労してんなぁ。
とりあえず起こさない事には始まりませんね、……よし。
――ツッコミ一号機っ!出動せよっ!!!――
「ラジャー!!!……あれ?」
ぷ……『ラジャー』って。やっぱ子供よのぅ。
……それっ。
ひらひらひら……。
「うわっ!?何これ!?何事!?どこから!?え!?」
『!?』の連続ですね。
「ん……『なんてことだ』?」
さぁ、どうするっ?
「何が!?」
……あぁ、微妙ですね。もっと面白い反応してくれると思ったのにがっかりですよ。
――ちっ……――
「え、何今の舌打ち!?」
可奈の場合。
「むむぅ……」
ん?可奈は何してるのかなぁ……っと。
……え!?……か、可奈が机に向かって宿題をしている!?
み、みなさん……とうとう地球が滅びる日がきたようです……。さようなら……。
「あぁ〜無理だよこんなの」
ほっ……よかった……。うん、それでこそ可奈だ。
……そいっ。
ひらひr――
「とりゃぁっ!!」
何!?紙切れをダイナミックにキャッチした!?
「ふ、ふ、ふ。あたしから逃げられると思うなよっ!」
ずびしっ!っと紙切れを指差す可奈。
「……で、何これ?」
わかんないでやる?さっきの動作……。
「なんてことだぁぁぁ〜!!!」
なんか叫んだ……。
「うぅ……。ジョージ……なぜ俺を残して死んでしまったんだ……」
なんか始まりましたね……。
「君無しで俺はどうやって生きて行けばいいんだ……?一緒に夢の国を探そうって約束したじゃないか!」
皆さん。暖かい、あるいは生暖かい目で見守ってやって下さい。
「なんとか言えよジョージ!……うぅ……」
今更だけど可奈、男役?
「くそぅ……ドナルドめ……」
え?らんらんるーのあいつ?
「やつは『らんらんるー城』に居るはずだ。待ってろよ、ドナルド!ジョージの仇は俺が討つ!!!」
あ、やっぱり?
「おーぃ。何騒いでんのさ?」
「出たなっ!ドナルディアン星人め!!!」
「はい!?何それ!?」
「ドナルドの手下」
「それが僕ですかぃ!?」
「うん、そゆこと。……覚悟っ!」
「待て待て待て待て早まるなぁぁぁ!!!」
……なんかよくわからないまま拓也は可奈に踏まれましたとさ。
さっ、次いこー!
父の場合。
……どこに居るかわかんないし却下。
次。
「待てぇぇぇーい!!!」
うおぅ!?
「俺を飛ばすなぃ」
――あ、居たんだ。……なぜ私の存在に気づいた?――
「野生の勘?……いや、最近俺の出番が減ってるような気がするのだが、気のせいか?」
――気のせいじゃない?じゃ、さらば――
「あ、ちょ……」
さくさくと行きましょー。
ステラの場合。
……どこだろ?
「きっとコタツの中だと思うぞ。ほら、父にも出させろ――」
――落ちてろ♪――
「わぁぁぁぁぁぁ〜……」
どこにどうやって落ちたかはご想像におまかせ致します。
コタツ?どれどれ……。
あ、居た。猫かキミは。
……あ、ちょっと待てよ?ステラって文字読めるのかな?
……まぁ試しに……それっ。
「う?なにゃこりぇ?」
う?なんだこれ?
「にゃんてことだ」
なんてことだ。……やっぱ猫か?
「お、ステラちゃん。字が読めるんでちゅかー♪」
な、クソ親父いつの間に……。
「なんてことだぁ!」
「な、俺の股間を指さないで!?」
「なんてことだぁぁぁ〜」
「う……どうせちっちゃいよ。俺のピーは……」
こら、ピーを使わざるを得ないこと言うな。落ちろ。
「え!?床が抜け……あぁぁぁぁ〜……」
「なんてことだぁ」
うん。今それは正しい使い方です。
理恵の場合。
えーっと、どっこだー……っと。……ん?
ごろごろごろごろ……。
あー……、なんかごろごろ転がってる人が居るのですが……。
「全身がかゆいー」
あ、なるほど。さすが理恵だ。
……ほいっ。
ひらひら……ぽとり。
あれ?気づいてな――
ごろごろごろごろぉぉぉ〜〜〜ぐしゃ。
潰されたー!?
ごろろぐしゃごろろぐしゃごろろ――
ちょ!?潰したまま転がらないで!?
「ふぅ、やっとこさかゆくなくなったよー。うーん、なんか潰したようだねぇ」
順番逆ではないかと…。
「な……なんてことだぁぁぁ!!!」
うわ、急に大声を……。
「ま、まさか君も敵だったとは……」
はい?
「なんてことだジョージ…裏切ったのかぁ!!」
またなんか始まったよ。……てかなんでまたジョージ?
「あ、まてっ!逃げるなっ!!」
ジョージ、逃げたらしいですね……。
「うぅ……ジョージ……なぜ君が……」
でででんでででんでででででででででん〜♪(ゴジラのテーマ)
「あ、電話だ」
……今のが受信音?
「もしもー?」
『し』を付けろ、『し』を。
「あ、可奈っち。……うん、もちろんおっけーさ。すぐ来てくれたまえ」
これから可奈と遊ぶようです。
「それでさぁ可奈っち?一ついいかな?」
ん?
「なんてことだぁぁぁ〜!!!」
出たー!?
「……え?ジョージが?……死んじゃったって?……うん、うん。こっちのジョージは生きてるけど裏切って逃げちったよ〜」
こっちのジョージとかあっちのジョージとかいるんですか?
「……うん。じゃあ『ジョージは死んだけど、闇の魔術で生き返って、でも記憶を失っててドナルドの手下になった』。ってことで統一ね。はいはーい。じゃ、すぐ来てねー♪」
……さすがこの二人だ……。何考えてるんだか想像もつきませんよ。
では、次行きましょうか。
結花の場合。
……あ、居た。
生真面目にもお勉強中ですか。まぁ結花っぽいといえば結花っぽいですかね。
……そいっ。
ひらひらひら。
「あれ?何これ」
さぁて、どうします?
「ん……『なんてことだ』?……って何がよ!?」
……つまらん。……あ、でも拓也と同じ反応でしたね。まぁ、その点では良かったじゃないですか。
ぷるるるる……。
「あ、電話だ」
さっき変な着信音聞いてるから、こっちの方が変に感じるのはなぜでしょうか?
「あ、理恵。何よ。私今勉強中――……はい!?何よジョージって!?」
あの話をしているようです。
「……死んだけど蘇った?……だから何の話よ!」
うん。常人には理解不能ですよ。
「え?遊ぼうって?……だから私今勉強――……なっ!?わぁぁぁそれはやめてぇ!!!わかったって行くから言わないでぇぇぇ!!!」
何の脅迫されたんでしょうか?気になりますね……。
さてと。こんなもんですかね。
おまけ。
松谷先生の場合。
……とうっ。
ひらひらひら。
「ん?なんですかこれは?」
さて、どうします先s――
ぐしゃ。ぽいっ。
……なっ。躊躇無く捨てられたー!?
校長の場合。
どどどどどどっ。
「あはははははっ」
「こ、校長待って下さいよ……ぜぇぜぇ」
どだだだだだ……。
……うん、落とすタイミングが……無い。
たまにはこんなのも良いではないですか。私も登場したいのですよ。
………はい、ごめんなさい…。
ま、謝りはしましたが、またやるでしょうがね。ははははは(ウザ)。