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第一章ーうりちゃんは、町を探索するー
第一章ーうりちゃんは、町を探索する
うりちゃんはさっそく、町を探索することにした。
瓜を持ち去った、犯人はまだ遠くには行ってないと思う。
夜までは、家に高級瓜はあったから。
それにこの町は、《野菜町》と言って、
車は走って無いし、電車も通って無い。
少し離れた隣町には、電車が通ってあるが、
かなりの時間を要する。
よって、この町の者が犯人なのは、間違いない。
だが、うりちゃんはまだ5歳なので、
そんな難しいことは考えずに、
とりあえず探索を実行した。
最初に向かった先は、もちろん“交番”!!
とりあえず、鈴虫のお巡りさんに【この事】を
伝えた方が、犯人を捕まえる早道だ。
くどい様だが、うりちゃんは5歳なので
そんなふうに思いついての行動ではない!!
鈴虫交番ー
「お巡りさん、パパが買って来てくれた高級瓜が
無くなったの。探してくれる?」
鈴虫交番のお巡りさん、ミー君が言いました。
「わかりました、君の名前とパパの名前と、
高級瓜のことをこの紙に書いてね」
うりちゃんは紙に書いて、交番から外に出ました。