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第22話 ◆・・・ 魔王が手掛ける大図書館の改装 ① ・・・◆


暦が4月になって数日。

明々後日には、今年度の入学式を控えたその日。


学院長を務めるマクガレンは、傀儡となって以降、傀儡を理由に、羽を伸ばし切っていた。

だが、今朝は出勤直後から、起きた異変に巻き込まれた。


――― 告知 ―――


『大図書館を無期限で閉鎖します。なお、閉鎖期間中。大図書館の利用は一切できません。また、これに伴って大図書館勤務の職員へは、無期限の休暇を与えます。よってこの機会に、有休を消化したい職員については。マクガレン学院長へ必要な書類を提出の上、有休を満喫してください』

                   

              ―――――― カミーユ・ルベライト ――――――


-----


突然の告知は、本校舎にある生徒達の玄関と、職員達が使う玄関だけでなく。

各階の掲示板と、教職員室前と事務室前にある掲示板にも、全く同じものが張り出されてあった。


マクガレンは、自らもまた何も知らされていなかった。

しかし、それと関係なく周囲から『こんな話は聞いていない』『無期限の休暇とは一体いつまでなのか』『有休を消化し終えても。閉鎖が続いた場合の給与はどうなるのか』・・・etc


自らも平静でなど居られないマクガレン学院長は、出勤した途端に報せを受けると起きた事態へ。

年齢に似合わぬ駆け足は、そうして大図書館を包み込んだ銀にも金にも映ったマナ粒子を映した。


既に生徒職員が多く集まっていた大図書館の玄関前には、真新しい立て札が、地面に突き刺さっていた。




『大図書館は現在、支配者カミーユ・ルベライトの自宅として。相応しい改装を行っています。よって、改装が終わるまでの期間。大図書館へは何人も踏み入れない結界を設けてあります』


――― 注意事項 ―――


『大図書館を囲む結界へ触れない限りは、身の安全を保障します。しかし、いかな理由で在っても。この結界へ触れた者の命の保証はしませんのであしからず』


愕然としたマクガレン学院長の、開いた口から叫ばれた吠える様な声へ。

これを聞いた者達は、この件ではマクガレン学院長もまた、何一つ聞かされていないを察した。


触れない限りは身の安全が保障されている・・・・と解釈も出来る結界について。


マクガレン学院長は、足元の小石を拾うと、試しに結果へ向けて投げてみた。

周りに集まっていた者達の視線も集まった中で。

マクガレンの指から離れた小石は、緩やかな弧を描いて、カーテンの様に揺れるマナ粒子の壁に触れた途端。


ジュッ!!


一瞬、小石が激しく燃え上がった様に映った後。

跡形も無く消えたそれを前にして。


「皆さん。カミーユ・ルベライトが設けたらしいこの結界へは。絶対触れない様に。教員達はホームルームでしっかりと通達してください。それと、結界の周囲へ警備員を配置する様に」


触れなければ、確かに安全そうではある。

しかし、触れた途端に跡形も無くなる様では物騒過ぎる。



こうして、叡智と呼ばれる大図書館は、エロ魔王と罵られる・・・・カミーユ・ルベライトの手に落ちた。


-----


「カチュア、どうしよ。ルー君のせいで私、ご飯が食べられなくなっちゃった」


カミーユ・ルベライトが大図書館を占領した今朝の事件は、こうして同居人のプリムラが、今は私の仕事場へ居座っている。


「プリムラ。あんたはそれ以前の話よ。だいたい今までだって給料日が近くなると。いつも私に強請っていたじゃない」

「だって、食べないと生きて行けないじゃない」

「あんたの場合、一食当たりの量が多いの。で、いつも給料日には大食いしているし。大図書館では間食もしているでしょ」

「だって、食べると幸せになれるし」

「別に食べるなとは言ってないわ。問題なのは、一食の量と金額の方ね」

「うぅぅぅ・・・」

「言って置くけどね。あたしだって給料日まではカツカツなのよ」


先に余裕はないを言って置かないと。

これでもプリムラとの付き合いは長いのよ。


「ほら、あんたも有休残っているでしょ」

「うん。だけど、それで給料の前借は」

「出来る訳ないじゃない」


このお馬鹿!!

私は頬を膨らませて面白くない顔をしている・・・・そんなプリムラを見るのも慣れ切った。


「ねぇ・・カチュア。その・・・今日の食事だけど」

「あたしに、あんたまで食わせる余裕はない」

「私、食べないと死んじゃう」

「人間ってのはね。一日二日食わなくても、死にはしないわよ」

「きゃぁぁぁあああ!? ムリ、そんなのムリに決まってるじゃない!! 」


事務室は今、こうして駄々をこねるプリムラの存在が。

同じ女性職員達からは、痛いを通り越して見苦しいも・・・ね。


プリムラの性格を、寮では同居人で、付き合いの長い私は、よく知っている。

それに、此処に勤めている大人達も。

プリムラに関わると、痛い支出を伴うくらいもね。


プリムラは、男受けの良いスタイルで美人もそうだけど。

そこへおっとりした印象がね。

あれで甘えられた男達は、あたしに言わせると、見る目の無い馬鹿としか言い様のない結末が待っている。


あたしが知る限り。

プリムラに関わった男達は、ホテルへ持ち込む前に潰される。


潰されるって・・・・タマじゃないわよ。

プリムラに近付いた男達はね。

揃って、財布を潰されるのよ。


中には、プリムラとエッチしたくて。

その為に数百リラのローンを組んだ馬鹿も居たわ。

でもね。

そこまでしても。


誰一人、プリムラとエッチまで辿り着いた男なんて居ないのよ。


まぁ、今じゃね。

学院どころか、市街でもプリムラは敬遠されているわ。


関わると不幸になる女の1位・・・・


「じゃあ、丁度いい機会だと思って。一週間くらい塩と水で生活してみな。きっと死なずに済むから」

「カチュアの悪魔ぁぁああ」

「だったら。あんたに貸した金。先ずは払って貰おうかしら」

「うぅぅぅ・・・」

「ったく」


その後しばらくして。

私からは恵んで貰えないを分かったのか。


いい歳して泣き顔を隠さないプリムラは、寮へと帰って行った。


まぁ、部屋に残っているパンくらいなら。

あたしが買い置きしたものだけど。




私は、自分で買い置きしてある食パンの残りを。

それが、帰宅した時には消えているだろう。


そこまでは納得して、そうして仕事へ勤しんだ。


-----


場所は大図書館の物置部屋 ――――――


俺は物置部屋のドアノブを、とある目的のために刻印を施したクリスタル。

『限定解除』のクリスタルを埋め込んだ、ミスリル製のドアノブへと取り替えた。


俺と盟約を交わした者達。

後は、半分以上が自分のためにで。

それでも、協力してくれたユミナさんとリザイア様だな。


この面々だけは、ドアノブを握って開くと、そこに映るのが物置とは異なる世界。


俺も見知っているユミナさんの屋敷が。

ドアを開けると、屋敷の居間へと繋がっているんだ。


だから、屋敷の玄関の向こうには、俺とティアリスが大好きなカミツレの咲き誇る大草原もある。

何処までも果ての無い青い空と、風に乗って流れる白い雲も。


まぁ、異世界へ繋がる扉を設けた。

という解釈の方が、分かり易いかな。


-----


「思っていたよりもさ。なんかあっけなく終わったな」


限定解除の刻印は、リザイア様から何度も作り直しをされたけど。

まぁ、不完全だと言われれば。

問題ないを言われるまで。

だから、作り直したくらいかな。


刻印術式は、というよりも、錬金術もそうかな。

今に至っても俺自身、まだ理解(わか)っていない事の方が多い。


でも、こればかりは勉強しながら経験を積むしかないもね。

そこは、リザイア様とミーミルからも言われているんだ。


知識は教えられる。

一方で、知識を基に培う部分は、此処は学ぶ本人の努力次第だとな。


一つの知識に対して。

何処まで深く至れるのか。


そう言われるとな。

俺自身は、未だ上っ面から然程には深く学んでいないのかもを、思える。


どれだけ鮮明なイメージでも。

そこで、結果だけをイメージするのではなく。

肝心なのは、結果へ至る過程(● ●)の方なんだそうだ。


これも、リザイア様とミーミルから習った一つだ。


炎を、ただ鮮明にイメージするよりも。

例えば、酸素を取り込ませる過程を加えてみる。

或いは、水素でも構わない。


単に燃えている、ではなく。

大事なのは燃焼の仕方を、この点を詳細にイメージすること。


そのため俺は、酸素だけを満たした空間へ火を加えるとどうなるか等。

燃焼の仕方だけを実際に実験した結果は、そうして学んだ部分からイメージを起こすへと至った。


他にも、未だ取り組みの最中には違いないけど。

化学反応式も学んでいる俺は、これを用いた実験を繰り返しながら培った部分さえも。


アーツが使える様になって。

魔法陣や、錬金術に刻印術式もそう。


出来る事は、確かに増えたと思う。

だから、今度は復習もしながら。

より深く理解できるようになろう。


手にした力を、その全てを引き出せるようになるために。

まだまだ、俺は学ぶ側に立っている。


これからは、実践を多く取り入れながら。

そうして、何故そうなったのかを。

こういう部分を、もっと深く追求していこう。



「まぁ、そういう訳でだ。実践を兼ねて、大図書館を叡智っぽく改装してみるか」


-----


――― 大図書館 改装計画 ―――


コンセプトとして、此処には叡智が在るを強く印象付けたい。


詐欺精霊様の手で危なっかしい結界を張って貰った此処は、俺の他には人間が存在しない大図書館を散歩もしつつ。

では、どう改装すれば。

という部分を考えている。


「マイロード。マイロードは、叡智をどの様に捉えているのでしょうか」

「うん・・・そこなんだよな」


隣を歩くティアリスから尋ねられた点は、事実、これだと言える何かを形作れないでいる。

だから、こうしてイメージが固まる何かを求めて。

俺は一時間以上も、大図書館を散歩をしていたのだ。


「マイロード。叡智とは何かを象ったものではないと。私は思うのです」

「ティアリスも、そう思うか」

「はい。というのも、叡智と呼べる何かなど。それ自体を、私は目にした事が在りません」

「神様でもそうなら・・・叡智を象った何かは。もしかすると無いのかも知れないな」

「マイロード」

「いいや、形在るものだけが。という概念に捕らわれている内は、辿り着けない・・・・そんな気がしたんだよ」

「なるほど、では」

「うん。改装の方針を変えた方が良いかなって。叡智が在る、ではなく。在るかも知れないを、より実感できる。こっちの方がイメージを固めやすいって思ったんだ」

「ここに来れば在るかも知れないを思える。良いと思います」


在ると固定した考え方だから、イメージも固まらなかった。

けどさ。

在るかも知れないなら・・・内装には、やって見たい事が湧いてくる。



――― 7時間後 ―――


大図書館の吹き抜け部分には、宙に浮かせると、一定の間隔で高度と位置を変えるシャンデリアが二十四台。


元々あったシャンデリアを全部、一度下ろした後。

シャンデリアの土台部分は、錬金術でミスリルへ変えた。

導力製品で、灯された照明を包んでいたガラスの部分は外すと、今回は使わないので隔離収納した後。


俺は体内マナで同じ形のクリスタルを同じ数だけ、先ずは作った。

そうして、出来上がったクリスタルへ。


浮遊もすれば、高度も変えながら移動もする。

しかも、他のシャンデリアとは、常に一定の間隔を維持すると。

外から入る光量に対して、明るさの調節もする。


そうした一つ一つを刻んだクリスタルが装着されたミスリル製の土台は、俺の指パチを合図にして。

吹き抜けの天井へ一斉に、ただ、ゆったりと上昇し始めた。


宙に浮いたシャンデリアは、淡くオレンジ色にも映る照明を灯しながら。

天井の近くまで上昇した何台かとは別に。

中間に浮いたものと、二階と一階の間くらいまで下降したものが。


半分の十二台は時計回りに、残る半分は反時計回りにゆったりと、漂う様な動きで高度を変えながら。


「シャンデリアは、イメージ通り上手く行ったな」

「我が君なれば、この程度は。引き続き作業を進めましょう」


作業を手伝ってくれたミーミルを隣に。

俺が手掛けた新しい照明は、ただし、作業はまだ終わっていない。


宙に浮く照明を手掛けながら。

その時の作業中にも思った事を、今度は、砂の代わりにマナ粒子を使った砂時計・・・ならぬ、マナ粒子時計を作る。


間もなく、俺とミーミルは次の作業へと取り掛かった。


-----


――― 5時間後 ―――


砂が入るガラスの部分は、マナで作り上げたクリスタル製。

透明なクリスタルは、両端が閉じると中央がくびれている。


造りは、ミスリル製の外枠が、少しアンティーク調にしたけどな。

まぁでも、見た目は何処にでもありそうな砂時計だよ。


ただし、修行での走り込みの際。

そこでは今も使われる、ティアリスが用意した巨大な塔にしか映らない砂時計。

アレの砂の代わりに、マナ粒子を使ったものが近いか。


大図書館の吹き抜け部分。

その中心浮かせた全長30mのマナ粒子時計は、砂時計なら上から下へと砂が落ちるのに対して。

マナ粒子時計は、逆に下から上に向かってキラキラ光るマナ粒子が立ち昇っていく。



でだ。

作って置いてなんだけどな。


このマナ粒子時計・・・実は、時間が計れません。

色々と頑張って見たけどさ。


クリスタルの中へ閉じ込められた様に映るマナ粒子は、ただ、実はそういう訳ではない。

外枠の、砂時計なら台座になる部分。

今回は支柱も含めて、全てがミスリル製なのだが。


此処で復習を一つ。

幾つかの金属には、大気中のマナを取り込む性質が備わっている。

ものぐさフリーダムな婆ちゃんが作った魔導器だって、銀を使っているんだしさ。


けど、銀と比して、万倍でも桁が全然足りない程。

それくらい大気中のマナを取り込むミスリルは、そこで取り込まれたマナが。

クリスタルの底側へ集まると、立ち昇る様にして天井側へ移っている・・・に過ぎない。


天井側へ移ったマナ粒子は、そのまま天井になっているミスリルを通して。

再びクリスタルの底へ移ると、また立ち昇っている。

要するに、循環しているだけさ。


後は、クリスタルの中でのみ、マナ粒子が発光する仕組みで・・・だから、時計の機能なんか無いのです。


今の俺の実力では、時計を作るくらいの高度な技術が無かった。

もう、完全に魔法文明っぽいだけの。

宙に浮く飾り物だな。



まぁ・・・・発光するマナ粒子がね。

見る位置によって異なると、七色を楽しめる。


フッ、当初のイメージからは程遠い結果だったな。

腕を上げて、その時には時計にしてやろう。


-----


マナ粒子時計は、時計にならなかったので・・・・失敗作も認めるさ。


外はすっかり暗くなっていたが。

浮遊するシャンデリアは、館内を以前よりも明るく照らしていたよ。


けどなぁ・・・・動くせいで暗く感じる部分も出来る。

特に、二階から上の自習スペースだ。

あそこは固定式の照明が必要だな。


それに、喫茶スペースでコーヒーとかね。

香りの強い飲食物は、匂いが広がる。


更に思い付いた部分は、そうして直ぐに固定式の照明と、空気中の匂いをどうするか。


固定式の照明は、自習スペースの壁に、ミスリルと刻印が施されたクリスタルを使ったランタンを設置してみた。

一つだと暗いかと思ったが。

外からの光量に比して明るくなる刻印は、ランタン一つで十分な明るさを灯している。


ただ、読書や自習が出来るスペースなので。

オレンジよりは暖色系の白色へ、色を変えてみた。


空気の洗浄は、喫茶スペースに在るテーブルからカウンターまでを全部。

ミスリル製に変えた所で、空気洗浄を刻んだクリスタルを、目に映らない底の方に埋め込んだ。


最初、異臭除去を刻んだクリスタルを使ったのだが。

試しに淹れたコーヒーが、なんと無臭化してしまった。



流石に、無臭のコーヒーでは、風情が無さ過ぎるだろ。

そうして空気洗浄を刻んだクリスタルなら。


コーヒーが無臭になる事は無かった。

しかも、喫茶スペースの外側では、コーヒーの匂いがしなかった。

付け足しは、空気中に含まれる塵などが除去された。


一先ず、此方は成功と見て良いだろう。


-----


「我が君。改装途中の大図書館ですが。書棚の一つ一つへ。棚に収められた書物の修復や保存の機能を持たせては如何でしょうか」


異世界の方で一休みしていた俺に、ミーミルからの進言は、そうだな・・・を思えた。


「確かに。此処は図書館だからな。書物の保存や修復を自動で出来る機能は、あって良いかも知れない」

「はい。此処には有意義な専門書が、数多収められておりますれば。ただ、館内のマナだけでは。恐らく維持が難しいも考えられます」


密閉された空間内だと、大気中のマナが屋外の様には集まらない。

というよりも、消費した分が直ぐには戻って来ないイメージの方が近い。


「ですから、私は我が君へ。館内にマナを放出する植物を置くことを提案します」

「植物を置くのは良いが。植物はマナを放出するのか」

「左様に御座います。我が君も光合成という言葉を、これは聞いた事もあると思います。植物は光合成をおこなう際に。そこで大気中にマナも放出しているのです」

「教科書には載っていなかった部分だな」

「この時代の植物学では、未だ至っておりませぬ故」

「うん、俺も初めて知ったけどな。けど、そういう事なら。植物は何でもいいのか」

「そうですね。ただ、此度は私が持っている世界樹の苗を植えようかと考えております」

「世界樹って」

「別名はユグドラシルとも呼びますが。人間界には無い、言わば私の側の樹木で御座います」

「なんか凄そうな名前だけど。それ、人間の世界側に植えても大丈夫なのか」

「その点は、問題ありません。それに、以後を考えて。いずれ必要になるモノを得るためにも。館内のマナを充足させる点は。オマケの様なもので御座います」

「分かった。ただ、木を植えるとなれば」

「一階の自習スペース。ただ、そうですね。館内の中央部分へ植えるのが良いかと。自習スペースと喫茶スペースは縮小されますが。これまでを見る限り、何れも現在の半分に減らした所で。問題は無いでしょう」

「・・・・だな」


ミーミルの言う通りだ。

特に一階の自習スペースは、一番広い面積の割に、俺が此処へ住み着いてから。

一度も満席になった事も無ければ。

十席以上が埋まった事も無い。


自習スペースに限って言えば。

実質、9割以上の空席が当たり前なんだ。


利用する生徒も先生も、二階から在る自習スペースだな。

扉は無いけど、10人くらいでも利用できる広さで、ちょっとした部屋のような感じで使えるからさ。

実際、そっちは五階までが良く埋まるよ。



主に教職員で・・・だけどな。

大図書館なのに、生徒達は余り来ないんだよなぁ。

ホント、勿体無いね。


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