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第10話 ◆・・・ 赴く前に ・・・◆


先日の会議は、その内容を、夜には僕も知らされた。


うん、だけどね。

僕は、シルビア様とカーラさんの二人から。

会議の前日には、ある程度を聞かされていました。


と言うのも、主要な議題は二つだけ。

一つは、帰属したシレジア自治州の件で、友好国からの理解と承認を取り付けること。


ですが、もう一つ。

実は、此方の議題が、これからの日程もあって、特に急を要したのです。

で、急にも拘らず会議の場所が、それが最初からシャルフィになった理由は、サザーランドとアルデリア法皇国からの中間地点。


要するに、大陸の中央に位置する国家だから、ローランディアとシレジアも含めて、集まるのには都合も良かった、と言う事ですね。


それから、議題は先ず、ヘイムダル帝国からの突然も言える親書(● ●)について。

因みに、この親書が、今回の急な会議になったんだよ。


ヘイムダル帝国の事は、僕もね、アルデリア法皇国から帰国した後は特にだけど。

授業の復習程度よりもずっと掘り下げて、調べられる限りは、それを全部、調べました。


シルビア様からも聞いたし。

カーラさんやハンスさん、それからバーダントさんにも。

後は、この時だけは人が変わったエリザベート先生からもね。


歴史の授業でも習っていたけど。

シルビア様は、ヘイムダル帝国の陰謀で、両親を殺されました。

だから、カーラさんもハンスさんも。

バーダントさんや、エリザベート先生も。


その時の事を話している間、僕には、みんなの表情も雰囲気も、初めて見たって言えるくらい、ただの憤りではない怒りを感じました。

でも、それ以上に、僕が普段から巡回中には挨拶もする、王都で暮らす人達からもです。


シャルフィの、当時を知っている大人達は、全員がって言えるくらい。

それくらい大勢の人達が、今でもヘイムダル帝国を大嫌いって、はっきり言うんです。


そんなヘイムダル帝国から届いた親書には、そこには僕も調べましたが。

帝国では一番も言える獅子旗杯と言う大会行事ですね。

実際、規模もそうなのですが、この行事だけは皇帝陛下が主催する点が、だから一番なんです。


獅子旗杯は、皇帝陛下が主催するだけあって。

ヘイムダル帝国では、最も格式のある行事。

こういう表現は、それは観光雑誌にも書いてあります。


ですが、この獅子旗杯は、武の祭典だけあって、大会前から大勢の武芸者達が集まります。

また、主催者の皇帝陛下が、その大会へ各国の要人を、賓客として招くことも、これは慣例らしいのです。


シルビア様は、帝国のルテニア侵略の後からは、こうした招待状へ、ずっと丁重なお断りを返しているそうです。

ですが、カーラさんから言わせると、こうした行為の前には、そこに必ず、外交に携わる文官達の、事前調整があるのです。

そういう調整をした上で、それでも断る際には、丁重な返信を、これも親書という形式を執るのが、外交儀礼だと。

僕は、そういう仕組みも、カーラさんから教えて貰いました。


カーラさんは、だから、今回の親書へは、慣例を無視した事だけで何かある。

現在の外交関係も考えれば、シルビア様に危害を加える事も、身の安全が何一つ保障されていない。


カーラさんの不安は、行けば殺されるかも知れない。

それくらい、今のヘイムダル帝国は信用できない。

だが、しかし。


『シルビア様は、それを理解った上で。それでも、帝国の暴走を抑える機会だと。皇帝主催の行事へ赴けば。そこでは必ず、皇帝と直に言葉を交わせるからと。危険を冒すシルビア様の狙いは、そこにあるのです』


皇帝を説得できれば、今も終わらないルテニアでの戦争を、終わらせられる。

他国へ逃れた数百万の難民の中には、故郷へ帰りたい者達も大勢いるのだと。


『それに、シルビア様ですが。幼年騎士へ任命したエルトシャン君のこともあります。エルトシャン君は、叙任式でシルビア様へ。騎士の誓いを立てました。だから、シルビア様も。応えようとしているのです』


幼年騎士になったエルトシャンは、僕へ、自分は生涯をシャルフィで、騎士として働く。

だけど、叶うのなら。


『俺も、これが難しい事は理解っている。だが、生まれ故郷が一日でも早く戦争から解放されることを。そのために。俺に出来る事があるのなら。なんだってやりたいも、あるんだ』


エルトシャンはね。

同じ幼年騎士になった、カールからも聞いているけど。

幼年騎士と、騎士見習いが通う初等科で、そこでも直ぐに、頭角を現しているそうなんだ。


特にエルトシャンのことは、ルテニアの同じ街から避難してきた友達が全員。

リーダーのエルトシャンが幼年騎士になった後は、全員が騎士見習いになりました。


僕が色々と忙しかったこともあるけど。

それで、ハンスさんから、事後報告として受け取った話でもあるけどさ。


僕はね。

僕を独りぼっちから解放してくれた、カールとシャナも大事だけど。

あの時からずっと、それこそ今でも、僕をリーダーだって言ってくれる。


僕は、自分よりも、寧ろエルトシャンの方がね。

ずっとリーダーに相応しいって、本心でそう思っています。


途中から脱線してしまいましたが。

シルビア様は、危険だと理解っているヘイムダル帝国へ赴くことを、先日の会議の場で、正式に表明しました。


その件で、僕は今回ですが。

警護という肩書ではなく。

シャルフィ王国騎士団長の肩書で、シルビア様の身辺警護を任されました。

それで、大人数を連れて行くことは出来ませんが。

三十人ほどの護衛を編成する。


人選は、それをハンスさんと今も詰めています。


最初、シルビア様の護衛を務める人選で、ハンスさんはね。

それこそ、『いざという時を考えれば。俺も同行するのが一番だ』って。


だけどさぁ・・・・・

確かにね。

ハンスさんの実力は、そこは間違いないも、僕もそれは思ったよ。


ですが。

ハンスさんの本音は、事務仕事から逃れたい・・・・なのです。

シルビア様から、近衛騎士隊の隊長にもされたハンスさんは、事務仕事が必須になりました。

しかも、書類の提出は関係各所でも。

提出した書類の不備を指摘するのは、これも決まってカーラさんなのです。


そんな訳でね。

ハンスさんは、既に息が詰まっている。

そういう状態だから、僕に連れて行けって・・・・凄むんですよ。


ハンスさんが僕へ届けた同行申請の件。

はい、もう即決でした。


ハンスさんは、僕が不在の間、騎士団長の職務も滞りなくするように。

付け足しで、シルビア様が不在の間、国璽を預かるカーラさんの補佐も務める様にと。


この件は、僕からシルビア様へ伺いを立てた十五分後。

カーラさんが直々に、留守番の勅書をハンスさんへ、有無を言わせず渡したところで、恙無(つつがな)く終わりました。


-----


シルビア様が招かれた獅子旗杯は、七月の初日から始まります。

出発は、その三日前。

ですが、今回は移動に使う航空艦を、これはローランディア王国の、フェリシア様の艦で行くことになりました。

そのため、航空艦に関わる指揮の全権は、それをローランディアのブライト少将が務めます。


シルビア様の両親が、ヘイムダルの陰謀で殺された事件は、停泊中の航空艦に、故障を引き起こす罠を仕掛けられた事もそうです。

ですから、今回はローランディアのフェリシア様が、同じ轍を踏まない予防策として。

航空艦に詳しいブライト少将を指揮官に、乗艦するスタッフも、専門知識と技術を備えた精鋭で編成したそうです。


僕やシルビア様は、その艦に今回は同乗します。


後は、訪問する各国の要人の内で、国家代表がシルビア様一人は、それも芳しくない。

アルデリアからは、ハルムート宰相が国皇の代理として。

サザーランドからは、カズマさんがノブヒデ様の代理として。


これでローランディアまでが、代理を立てれば。

フェリシア様は、それでは芳しくないからと、今回は自らも、ヘイムダルへ赴くのだそうです。


何と言うか。

会議に出席した各国の、そこでの共通認識は、ヘイムダル帝国は良くない陰謀を張り巡らせている。

それこそ、獅子旗杯を利用した暗殺計画も、今の情勢では十分に考えられる。


ぶっちゃけ、ヘイムダル帝国の評価は、それだけ悪いんです。

だけど、ルテニアの問題を、これ以上長引かせないためには、行くしかないもね。


そんな所へ、今の時期に行くシルビア様は、だから絶対、守らないといけないんです。

僕の任務は、そういう意味でも、今回は空いた時間で観光なんて。

そんな気楽な時間はきっと無いも、今から覚悟しています。


-----


今回のヘイムダル帝国への訪問ですが。

行き先は、ヘイムダル帝国の首都、帝都セントヘイムです。


――― 帝都セントヘイム ―――


帝国が公にしている情報によれば、帝都セントヘイムだけで、人口は三千万人を超しています。

また、帝国にも危険な獣や魔獣が生息していることで、帝都は勿論、帝国内に幾つもある大都市は、その全てが城塞都市のような造りをしています。


とは言え、三千万を超す人口を抱える帝都を、その外周とも呼べる城壁は、授業で使う資料などから、毎年のように修繕や改築工事が欠かせないらしいです。

更には、そうした工事を利用して、帝都の拡張事業も行われているくらいを、僕は授業でも習いました。


現在の帝都セントヘイムですが。

僕が生まれるよりも前から始まった、帝都の拡張事業計画について。


当時も既に三千万程の人口を抱えた帝都は、更に増加する人口へ。

セントヘイムを起点に、東西南北の4ヶ所へ、新たな都市を建設する計画に着手しました。


そうして、新たな都市建設が始まった後。

中心に際立つ元からの大きな城塞都市(セントヘイム)と、隣接する東西南北の4ヶ所に出来上がった、新しい城塞都市とを含めて。

これが今現在も発展を続ける、帝国の首都、帝都セントヘイムを成しています。


此処からは、観光雑誌などにも載っているのですが。

帝都セントヘイムは、都市の規模が桁違いです。

そのため、住人達の普段の移動手段として、帝都内を走る導力式の車両。

これは道路に線路を敷設したことから、路面鉄道とも呼ばれているようです。


帝都では路面鉄道が、幾つもの路線を運航させることで、帝都で暮らす人達の日常を支えている。

この程度の解説は、教科書にも載っていましたね。


資料の写真でも見ましたが、大陸横断鉄道を走る導力式の列車。

見た目は、そんなに違いない印象です。

まぁ、帝都内を走る路面鉄道の方は、一両編成の車両ばかりで、その代わりに数が多いのと、後は車両の色が深みのある赤色で統一されている・・・・・くらいでしょうか。

未だ乗ったことも無いので、乗り心地とかは、そこは今のところは分かりません。


そうですねぇ。

せっかくなので、此処も説明しましょう。


領土が広大なヘイムダル帝国では、帝都を含めて古くから在る都市を、それらは街道の他、建設した鉄道で繋いでいます。

まぁ、その中には、大陸横断鉄道の中継にもなっている都市も、幾つかあるようです。

で、それとは別に、帝国内を走る鉄道路線も整備されています。


あぁ、まだ言ってませんでしたが。

帝国も、国内線と呼ばれる空路を持っていますよ。

勿論、国際線だってありますから。


未だ行ってないので、街並みの印象は、そこは観光雑誌の写真からなのですが。

景観は、ローランディアやアルデリアとも似ている様に思えます。

路面鉄道の線路が敷設された道路は、そこは見た感じで、アスファルトで舗装された道路のようです。

他は、これも雑誌の写真を見た感じで、煉瓦を敷き詰めた道路のようですね。


雑誌に載ったレストランやブランドショップ。

店舗を映した写真をよく見ると、何となくですが、歩道は道路に関係なく、煉瓦造りなのかもしれません。

まぁ、レストランとか、有名なブランドショップとかはね。

そこはローランディアやアルデリアの、同じ様に雑誌に載るショップと、大きくは違いない印象でした。


――― 紅の皇城 ―――


もう分かると思いますが。

付け足しで、写真は観光雑誌の方が枚数も多くて、映りも綺麗でした。

だから、何がって・・・・そんなの決まってます。


ここには、帝国の皇帝が住んでいるんですよ。


そういう訳で、ヘイムダル帝国の、ある意味でシンボルと言えるのですが。

ただ、建物全体を染めた赤色は、色合いが見せる深みと鮮やかさが、洋紅色ともカーマインとも呼ばれるそうです。


後は帝都の中心に位置する、その建築物が、皇帝が住まう紅の皇城として、広く内外に知られています。


けどね、現在の皇城は、過去に起きた事件が起因して、事件直後には強引な、土地の接収などもあったそうです。

そうして皇城は、周囲を幅百メートル程で造られた、深い水堀が囲んでいます。


僕はね、此処が気になったので調べました。

それで、叛逆未遂事件があったことも、知ることが出来ました。


資料によると、事件そのものは、深夜に起きたそうです。

叛逆の主犯は、当時の帝国軍を統括する軍務尚書で、そこへ帝国政府の官僚達が何人か参加しています。


ですが、この事件は、それこそ未遂が付いたように。

そうして、これが未遂で片付いた最大の理由は、獅子皇女の活躍によるものです。


獅子皇女とは、それを帝国の第一皇女である、ユフィーリア皇女を指して言います。

ユフィーリア皇女は、それで帝国軍の元帥として、幾つもの師団を纏めているそうです。

僕が授業で習った中では、戦争の天才として、特に有名くらいも習いました。


戦争の天才って・・・・

それって、ただの大量殺戮犯じゃ。

あとは、とっても美しい皇女様だそうですよ。


と言っても。

ローランディアでも。

アルデリアでもね。


何処の国でも、お姫様って、綺麗とか美人とか。

そういう表現くらいは、当たり前だからさ。


あぁ、雑誌に映っていたユフィーリア皇女ですが。

軍服姿が似合っている。

けど、写真だけで、僕は目つきが悪そうも感じました。


あとは、皇女が昔、シャルフィに留学していたとか。

で、その時にはシルビア様と、剣の試合を毎日していたとかもね。

まぁ、この辺りは、シルビア様とカーラさんからも聞けました。


二人から聞いた感じでは、相当な問題児・・・・だったそうですよ。


-----


帝国のことは、今回もカーラさんが特別に作ってくれた資料を基にして、後は観光雑誌とか、授業で使う資料とかもね。


だけど、帝国に関わる情報は、とにかく量が多いんです。

しかも、僕は騎士団長と鎮守府総監の職務は勿論、大学にだって通わないといけないんですよ。


なので、此処はいつもの様に、ミーミル先生を頼りました。

時間概念が存在しない異世界の方でなら。


まぁ、日々の稽古もね。

けど、そっちはティアリスを頼っているよ。


だってさ。

前にね、一度だけ。

レーヴァテインが作った異世界の方で修業したんだけど。

その日は一日中だったと思う。


僕の一番は、もの凄く険しい雰囲気でした。

で、ユミナさんからね。

ティアリスは、自分の仕事を取られて、それで面白くなかったんだって。


すっと、自分がして来たことだから。

突然、取り上げられて、だから、とにかく面白くなかった。


という事もあったので。

僕は、勉強はミーミル先生を。

稽古はティアリスを頼る。

此処は変えないようにしました。


レーヴァテインはね。

そういう所は、どうでもいい感じで、僕はね、レーヴァテインのそういう所が、気楽でいいって思ってます。


ハハハ・・・また、脱線していたね。


要するに、僕は出発までの間にね。

ヘイムダル帝国のことを、出来る限り詳しく調べたんだ。


皇帝と皇族のこと。

帝国政府と、社会構造について。

それと、八大名門と呼ばれる門閥貴族のこともだね。

で、門閥貴族を調べると、ルーレック社のことも調べる必要がありました。


他にも、今回は獅子旗杯へのお招きなので。

だから当然、過去の獅子旗杯の事なども、僕は調べました。


「今回は、事前の予習内容が。今までで一番多かった。だけど、カーラさんもハンスさんも。シルビア様の命が狙われているって」


だから、ハンスさんは、余計に自分も行くって。


「ティアリス。それにレーヴァテイン」


今は僕しか居ない騎士団長の部屋で、呼んだ声は直ぐ、二人とも姿を現した。


「二人とも、僕が調べたくらいだし。だから、今のヘイムダルが危険な場所くらいは。そこは今更だと思う」


ティアリスもレーヴァテインも、今は無言で頷いてくれた。


「僕は、シルビア様を守る騎士だから。だから、ヘイムダルから帰って来るまで。二人にも手伝って貰うよ」

「マイロード。それは、私とレーヴァテインにも。女王をお守りするように。そういう事でしょうか」

「二人とも僕を守っているんだし。けど、僕はシルビア様を守っている」

「マイロード。女王のことは。それは、マイロードからの勅命と。そう受け取って宜しいのですか」


ティアリスの雰囲気が、そこに真剣くらいは、僕にだって分かる。


「勅命でなければ聞いてくれない。だと言うのなら。俺は二人に、シルビア様を守れと。そう命じるよ」


僕の意識した声に、表情を変えないティアリスの隣で。

レーヴァテインの方は、不満が分かりやすかった。


やっぱり・・・なって、そう思えた。

僕が盟約を交わした相手は、僕を王様だって守る事には躊躇いがない。

けれど、僕よりも先ず守れと命じられる。

そういう解釈すら出来る命令には、躊躇いが生まれる。


「じゃあ、俺は。みんな(● ● ●)に命じるよ。俺を守りつつ、その上で。俺が守りたいものも。可能な限り守ってくれ」


呼んでいないけど、何となく此処にいる。

僕の命令は、即座、畏まったティアリスと、それに倣ったレーヴァテイン・・・だけでなく。

この瞬間に姿を現したミーミルと、コルナとコルキナも。

そうして、畏まった全員を代表して、僕の一番が『勅命、謹んで』と、本当はさ。


僕は、ティアリス達へ、こういう形式なんか執りたくないんだ。

でも、それが必要だから・・・・も。

コルナとコルキナから習ったし、今は理解るよ。


「今は未だ、ヘイムダルがとにかく危険な場所だと。具体的な暗殺計画などを掴んでいる訳じゃない。だが。シルビア様の両親は、ヘイムダルが陰謀で殺している。また、最近の情勢も考慮すれば。安心も安全も。ヘイムダルには存在しないを置く方が、理に適うだろう。皆の力を、俺は頼りにしている」


必要だから、王様を演じる僕へ。

僕を理解っているティアリス達は、勅命という名のお願いを、恭しく受けてくれたのでした。


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