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New Life  作者: basi
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街で4

コノ調子で進めて良いのか不安です

矛盾とかゴロゴロ出てきそうですね

そろそろ街の外に出ます

色々後付けのことが増えてますがなるべく皆さんに楽しんでいただけるよう頑張ります

「ほんとに男性ですか?」

「ホントデス」

「……整形ですか?」

「天然物デス」

「確かめてもいい?」

「……何するの?」

「剥く」

「良いわけあるか! 変態かアンタ」

 

 俺を脱がそうとしていたミュウがアミさんに取り押さえられたので、平穏を得ることができた。もうミュウは呼び捨てでいい。敬語とか使いたくないわ。

「えと、それでアビリティはどうします? 取るなら協力しますよ」

「お願いします」

 メルーサさんの申し出で手伝ってもらうことにした。

 言われた通りに《ジャンプ》《ステップ》《リズム感》を取得して、そのままミアさんとメルーサさんに演奏してもらい《踊り》を取得した。それと同時に初めてのジョブ《ダンサー》も取得できた。

 彼女たちが《踊り子》って言ってたから性別によって職も呼び方が違うみたいだ。

 それより今回のアビリティは全てAgi値上昇が付いていた。さらにジョブはAgi上昇ボーナスと基礎値10%プラスの補正が付いていた。速度を重視する俺としては非常に嬉しい。


「それで、ユルさんのやってたダンスってどんなのなんですか?」

「ユルでいいです。年下ですし。無節操な部活でやってたので色々ですね。ちょっと手拍子ください」

 ミリーさんが聞いてきたのでちょっとやって見せることにした。

 ワルツもジャズもやったけど、ひと目でわかりやすいブレイクをすることにした。曲のジャンルもわからないし、リズムだけで踊りやすいし。

 ステップ踏んで割と得意なウィンドミルから入ってネックムーブ。フリーズから体制直してステップを踏みコークスクリューへ、そしてバク転バク宙。久しぶりだから体制崩れたけどこんなもんかな?

《ピンポン。アビリティ《アクロバット》を取得》

 あれ? 《アクロバット》? さっきのバク転とかかな?

「ダンスってブレイクダンスしてたんですか」

「いやいや。話聞いてました? 無節操だったので一通りやってましたよ。タンゴとかもやりました。でもたしかにブレイクダンスの頻度が多かったかな。ところで、踊りの効果ってなんですか?」

 取得したけどステータス値上昇させる以外でどんな効果があるのか。スキルがあるってことは何かしら効果があるはず。

「結構色々ありますよ。EP回復上昇とか、攻撃力上昇とか。後方支援が主ですね」

「なるほど。支援系になるのか」

「あ、でも音楽が無いと効果ないよ? 楽士は音楽だけでも効果出るけど踊り子は単体だと意味ないねぇ」

「うわ、微妙……」

 取ったは良いけど成長させるには効果がないのをひたすら踊るのか。Agiのためとはいえ結構きついかも。

「ちょっと成長はさせにくいかな。そう言えば踊り子と楽士ですよね? 戦闘とかどうするんですか?」

 他の人と組んで支援するのだろうか?

「戦闘は私とミリーの役目。見よ、この短剣さばき」

 そう言って右手にいつの間にかダガーを握っていくつかのスキルを素振りを始めた。その動きはなめらかでスキルとスキルのつなぎが滑らかでスキが少ない。

「凄い……綺麗だ。でもミュウがやってると何かむかつく」

「なんだとー!」

 キシャーと噛み付いてきたミュウを手で抑えてミリーに聞いてみる。

「ミリーさんもあんなふうに扱えるんですか?」

「扱えますよ。最初は無理でしたけどアビリティを覚えてからはできるようになりましたよ」

 おお、アビリティとな。

「俺にも覚えれますか?」

「もちろん覚えれますよ」

「ねえねえ、なんで私は呼び捨て?」

「教えてください」

 ミュウが何か言ってるが無視。あんな風に武器が扱えればスキが少なくきっと戦闘も有利になるはず。

「結構簡単ですよ。武器をもったまま《踊り》をするだけですから。でもDexとAgiが足りないと覚えないみたいですよ」

「ちょっとやってみます」

 片手に刀を握りスキルで舞ってみる。Dexは比較的高いけどどうだろう。

『ピンポン。アビリティ《殺陣》《剣刀舞》を取得しました』

「おお! 出来た」

 今度は舞わずに刀を振ってみる。すると若干隙が小さくなっている。そう言えばあの後また道場に行って《二刀術》と《体術》に《弓術》も覚えたからそれらも出来るのかな。

 ――結果《二刀舞》は覚えたけど《弓》と《体術》は無理でした。

 考えてみたら体術って踊りとどう違うのか謎だし、弓に至っては踊りながらとか無理だよな。

「これは凄いかも……。教えてくれてありがとうございます」

「いえいえ。ところでなんでミュウだけが呼び捨てなんです?」

「尊敬できないからです」

「なにおう!」


 それからフレ登録をして別れた。


「美人さんだったわね」

「天然って言ってたね」

「言ってたわね」

「てことはリアルであれ、だよね」

「そういうことですよね」

 四人はユルの去っていった方を眺めたまま何かを考えていた。

「「「「欲しい……」」」」

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