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New Life  作者: basi
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移動

お久しぶりです

お待たせして申し訳ないです

稲刈りなども終わり、徐々に手が空いてきました

他作へ浮気しつつですが更新していきます

 皆にもスキルが自分の持てる技術の総動員した結果得られるものだと説明した。

 それを踏まえてもう一度スキル訓練をしたところ、アシストが切れているので以前のようにはならなかったがそれでも一定の再現と威力向上が見えた。

「それでユルにも言ったんだけど、戦闘力の確認もできたし、しばらく様子見って言ってたけど動こうと思うの」

 エルファの説明によると、しばらく戦力を安定させて安全を確立させようと思っていたけど思ったより早く目処が立ったので、そろそろ情報が欲しいと。そのため先ず人を探そうということになり、この場所を動いて町を探そうとのことだ。

「反対はないけど、具体的にはどう動くんだ? 東西南北も良くわからんし、どっちに行けばいいのかもわからんぞ」

 と俺が聞くとエルファが、うっと声を詰まらせた。しかし、その間に声を挟む者がいた。キーヴだ。

「それなら俺に考えがあるぞ。先ず水を探そう。川が流れていればその近くに人が集まる場所があるはずだ」

「……その川はどこにあるんだよ」

「知らん」

「おい!」

「まぁ待てって。一応水の流れる場所ってのは決まりがある。先ずは低い土地。普通に考えて水は低い方に流れるからな。なんとなく下りの方へ行けばなんとかなると思う。もうひとつは遠回りになると思うけど、あそこに山が見えるだろう」

 キーヴの指す方には確かに山が見える。が、結構距離があるぞあれ。

「見ての通りに結構距離があるけど、水を探すなら山だ。山ってのは図形のように円錐だったり角錐だったりする訳じゃねぇ。尾があったり谷があるんだ。山に溜まった水は谷から流れ出るんだと。だから山の谷を探せばかなりの確率で水は出るはずだ。後はその流れを追えばいい」

 なるほど。

「良く知ってたな」

「ああ。爺ちゃんとこに行くと山菜採りだなんだって結構山歩かされてたからな。迷子になったら谷を探して水を見つければ川に出るからって言われてた。しかも、尾を一つ越えてしまうとどこに出るかわからないからって、どこか知らない場所に出てもすぐに何処の誰か分かるように子供の頃は名札を付けさせられたけどな」

 へぇ。そんな事させられてたのか。でも、実体験込の話ならかなりの確率で川に出れそうだ。

「どうする?」

 キーヴの案のどちらを取るか皆に聞くと、当てもなく歩くよりも山を目指して川を探す、ということになった。



……だけれど。

「ん~。予想外」

「まぁ手間もかからなかったし良いんじゃない?」

 馬で駆け足をすること二時間半。小さな川を見つけましたとさ。

 幅が二メートルくらいの川は浅く、足首までしか水はないけど、水は結構早く流れている。ところどころ膝くらいまでの深みもあり、少しだけどキラッと光るので魚もいるのだろう。

「じゃあこれをたどっていくか、と言いたいがもう少しで日も暮れるし、ここで野宿をしよう。俺は起きてから何も食ってないし腹が結構限界なんだよ」

 起きたのがちょうどお昼終わってすぐだったので、俺は何も食べてない。今のタイミングで川を見つけれたのはラッキーだった。


 とりあえず保存食と川魚で食事をとった。魚もしっかり火で炙ったし、大丈夫だろう。

 食後の休憩をしようと思っていたら、何か近づいてくる気配があった。

「……みんな、なんか来る」

 俺の言葉にみんなが緊張したのがわかった。ティアとエリザも気配を探るように眼を閉じるが分からなかったのだろう。こっちを見てくる。

「前みたいに詳しく分からないけど、あっちからなんか近づいてくる」

 前はマップみたいなものが浮かび、レーダーのように分かっていたのだけど、今は何かがいるのが分かる程度。方角と距離が大雑把に分かるくらいだ。俺が示したのは川の対岸。越えようと思えば楽に越えられるためみんな警戒を強めた。

「数、分かるか?」

 キーヴの問いに答えようと集中するが、分かるのは気配が近づいてくるということだけ。

「駄目だ。全くわからん。でも移動速度はそれほど速くない。ティアは何が来てもいいように罠を頼む。エルファとミコは後ろで、すぐに動けるように」

 そう言うと俺とエリザとキーヴは少し前へ出る。

「どれくらいで来そうだ?」

「まだ余裕はあるな。姿が見えるまであと数分はかかると思う。今のままの速度で、って前提だけどな」

 そんな話をしていると少し速度が上がった。いや、徐々に速度を上げているみたいだ。

「速度が上がったぞ。もう少ししたら見えるかもだ」

 ここでキャンプする予定だったため火を焚いている。まだ少し明るいためその煙が見えたのかもしれない。

 今更だけど火を一旦消した方がいいかと思っていたら、小さくそれが見えた

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