表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
New Life  作者: basi
58/69

到着と……

サクッと進めています。とりあえずそろそろプロローグも終わりですね


書いてて思ったんですが、ここまでって本編の手前、みたいだなと

だからもしかして未だに序章なのでは? と思いました

問題多すぎますね~。作者アホですにゃ

 結構大きな城壁だった。門のサイズが約四メートル位。そして城壁はその門の二倍以上。門の前に立って見上げると首が痛くなりそうだ。

 門には衛兵が居り、街に入る人達をチェックしていた。

「私達は先にいって事情を説明してきます。たぶんここでお別れになると思います」

 イリアが俺にそう言って来た。トロアは馬車を降りてエルファ達と話をしている。

「そうか。色々お世話になったよ。ありがとう」

 ホント助かったよね。半死人だったし。

「いえ! こちらこそ助けていただいてありがとうございました」

「そうよ。お世話になったのは私達の方何だから気にしないで」

「そうですよ」

 イリアがお礼を言うと、同じ馬車に乗っている人達まで口々にお礼等を言い出した。

 こちらこそ、いやいやこちらこそ、と何だか収集着かなくなりそうなところへキーヴがカイザーを引き連れて俺の元へやってきた。

「えらく仲良くなったな。イリアちゃんが早く行かなかったからベスタさんが守衛さんに話しにいったぞ? んで、そろそろみたいだ。ほら、戻ってきた」

 キーヴが指した方から少し年上の女性が走ってきている。あの人がベスタさんだろう。

「ほら、ユルも馬車から降りろよ。カイザーが拗ねちまうぞ?」

 キーヴが言う前にカイザーが首を伸ばして顔を擦り付け、肩をハムハムと噛みだした。地味に痛い。

「分かったよ。ほらほら、何時までも噛んでたら降りれないだろ」

 カイザーの首筋をポンポンと叩き、噛むのを止めさせて馬車から降りる。

 カイザーをかまっているとエルファ達と話していたトロアとベスタさんがキーヴの元まで着た。

「キーヴさん。今までありがとうございました。ユルさんも私達のために……」

「いや、気にしないで。お礼はたくさん貰ったし、俺はお世話もしてもらったしね。って訳でチャラで」

「って言ってますし、気にしないでください。トロアちゃん達も元気でな」

「はい。……ユルさん、楽しかったです。また、会いに来てくださいね?」

「わ、私にも。会いに来てください」

 トロアとイリアが張り合うように手を握ってくる。それをニヤニヤしながらキーヴが眺めている。遠目で例の三人が……。

「キーヴさんも。会いに来てくださいね?」

「あ、うん。きっと来ます」

 キーヴもいつの間にか仲良くなってたらしい。ベスタさんに両手をギュってされて照れているようだ。目が少し泳いでいる。何時の間に仲良くなったのか……。ベスタさんは年上好きのキーヴにとってはストライクだろうな。


「失礼します。トーゲル村の人達はこれで全員でしょうか?」

 横合いからの声に振り向くと、数人の騎士が立っていた。他の馬車にも騎士が立っていて話しをしているみたいだ。

「はい。私達とあちらの二つの馬車がそうです。こちらは助けていただいた方たちです」

「そうですか。この度は領民を助けていただいてありがとうございます」

「いえ。気にしないでください」

「そう言っていただけると幸いですが……。失礼ですが何か身分証のような物は?」

 あ~、身分証かぁ。ギルドカードとかでも平気かな?

「これで大丈夫ですか?」

「冒険者の方でしたか。しばらく滞在予定で?」

「そうですね。色々やりたい事もありますし、しばらくいると思いますよ」

 買い物も荷物整理もしたいし。

「でしたら後日事情を伺っても?」

「大丈夫、だよな?」

 キーヴにも確認してみるがチラッとこっちをて頷いただけで、すぐにベスタさんとのお話を再開。おい! 仲良いな。

「大丈夫みたいです。ギルドに伝えておいて貰えれば、都合合わせますよ」

「助かります。それでは私達はこれで。トーゲルの皆さんも一緒に来てください」

 

 じゃあ、と手を振り、騎士に付いて行こうとしたトロアとイリナだが、ベスタさんがキーヴに抱き付いて別れたのを見て、再度突撃をしてきた。流石に照れるし、相変わらず例の三人が……。


 騎士の人達と村の人達は先にいってしまった。俺達は門でのチェックの順番待ちで、ざっくりと三十分くらい待たされた。

「あ~やっと入れるな」

 地味に長く感じた。

「はぁ、そうね。折角到着したんだし、地図の更新とかもあるから、まずギルド行ってから宿でいい?」

 エルファの提案に皆頷いた。これで未踏破国を地図に登録できるな。



 さすが王都。ギルドの大きさが中々だ。建物自体は幅が五十メートルくらいで高さは五メートル位かな? 一階建てだけど、塀がぐるっと囲っていてすごい立派だ。どこぞのお屋敷のようだ。

 で、入って見たら中が以外と狭い。いや、奥の方は広いんだろうけど、入ってすぐのホールは外見のイメージからすると狭かった。まぁ、それでも他の街、と言ってもミルスとカヴァーロしか知らんけど、それよりも広い。


「すいません。地図の登録したいんですが」

 一つだけ開いていた受付に声をかけて見た。出てきたのは四十超えた様なおっさんだ。そりゃ過疎るわ。

「あいよ。じゃ、地図貸しな」

 しかも態度が悪い。いや、おっさんだしこれが基本か?

 とりあえず地図を渡した。

 しばらくすると、

「ほら、地図情報と引き換えの最新情報だ」

 と言って、情報の更新された地図をくれた。てか投げ渡された。……やっぱり受付は女性に限るな。

「開拓状況は全世界の六割。国は新しく四つ追加された。あんたらの情報もその一つだ。これですべての国がマップに登録された。各国の開拓状況はミルスが九割、カミュールが八割、ティランが八割、ペルストが四割、ガルデラが二割、セシールが五割、ファラガンが一割だ」

 と、言うだけ言うとさっさと奥に引っ込んだ。それでいいのかおっさん。

「……だそうだ」

 振り向くとエルファはおっさんの去った方を睨みつけている。他四人は不快そうな表情だ。

「まぁ、とりあえず宿を探しましょうか。話はそれからですね」

 エリザの提案に頷き新しい地図をしまうと、アナウンスが流れた。


《ピンポン。ワールドミッション、『様々な国々へ』クリア。アップデートされたシステムのキーが一つ解除されました。これによりワールド内の国同士が交流をします。それに伴い、新たな道の整備、クエストの追加等をを行います。新たな国を登録した人達には報酬と称号を贈ります。システムの調整のため、メンテナンスを行います。現実時間で三十分後に行います。メンテナンス時間は四時間を予定しております。終了次第公式ホームページでお知らせします――》

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ