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New Life  作者: basi
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街で2

なんと言うことでしょう! お気に入りに登録してくださった方がいました。

嬉しいことです。

ですがまだまだ街から出ないユル君です。

もう少ししたらようやく冒険をさせるつもりですので、もうしばらくお待ちください。

 小説は意外に読んでる方だと思う。漫画も読むけど小説を読むほうが多い。

 でも勉強は嫌い。授業以外で勉強を態々わざわざする意味がわからん。授業聞いて、ノート執ってりゃだいたい平均より少し上。それ以上を目指してまで時間を浪費したくはない。

 そんな俺が今現在ミルスの国立図書館で絶賛勉強中。

 理由は魔法を使えるようになったことなのだが……


 ――ゲーム時間で一時間半前。

 チカ、ゲーム内なのでエルファ、が言っていた魔法を使えるようにならなければ魔法防御が紙装甲、というやつ。

 初期段階で魔法使う敵がいるのかどうか謎だけど、どうせ必要なら初期に取得しておいたほうが後々便利だろう。

 と、思い立って再び街のNPCに声をかけた。

「すいません。ちょっと聞きたいのですが……」

 たらい回しにされました。

 六人目と話をしたときにようやく城の訓練所前の兵士に聞けという情報を得ることができた。

 後で、エルファに聞けばすぐ解決したんじゃ? と思ったのは内緒。


「私が魔法の基礎教官、ベリーです」

「ワシが気功の教官、ロウという」

 何故か二人の教官が指導することになった。

「あの、魔法を使いたいんですが」

 気功なんてものあるとは知らなかったので教えて欲しいとは思うものの、とりあえず魔法を教わりに来たのだから先にそっちを済ませたい。

「ふむ、まず基本から教えようかの」

 ロウが意味ありげに、ふぉっふぉっふぉっと笑う。普通にそんな笑い方をする奴にお目にかかれるとは思ってもみなかったが、なんだか馬鹿にされた気分になる。

「ユル君だったかしら? 実は魔法と気功は同じ『エーテル』という物を使うの。『エーテル』は私たちの中にあるエネルギー。別の言い方をすれば生命力とかかしら?」

「生命力とはいっても使うのは『生命』そのものではなく、『生命』に必要なエネルギーの余剰分じゃよ。じゃが扱いに慣れないものが大きな力を使おうとしたり、魔法や気功を酷使して無理をすると生命力そのものを使用することになり、寿命を縮め、最悪は生命を落とすことになる。このことを忘れてはならん」

《ピンポン。アビリティ《エーテル概念》《エーテル》取得。これにより許容エーテル使用量のバーが表示されます》

 二人の話が終わると同時にシステムアナウンスがなった。《エーテル概念》? 《エーテル》はさっきの話にも出てきたし、システムの通りHPバーの下にEPと表示されたバーが出てきたからわかる。《エーテル概念》ってなんだ?

 アビリティの説明を見ると、『エーテル概念:エーテルに関する知識。Int、基礎エーテル値、エーテル濃度の上昇。エーテル強度の上昇』とある。つまりEPを使う量を増やしたければ勉強しろってこと? あれ? だと《エーテル》の方はどういった効果なんだ?

『エーテル:EP。エーテル使用速度、エーテルコントロール、基本エーテル値の上昇。消費エーテル量の減少。エーテルの濃度と強度が上昇すると比例してステータスの上昇効果』

 てことは、エーテルに関する知識と熟練度が別アビリティになるのか。ぬぁ~めんどくさ。もしかして他にも一つの事柄で複数アビリティを成長させる物が出てくるのか? 

 エルファがアビリティ絞ったほうがいいってのはこういうことなのかな。

「……ユル君? 聴いてるかしら」

「! はい、聞いてます」

 あぶね、ベリーの声が少し怖かった。

「まぁいいわ。続けるわよ。同じ『エーテル』を使うのに魔法と気功とで別れるのは、『エーテル』そのものとして使うのか、それとも『エーテル』を使い魔素や精霊をコントロールして様々な現象を引き起こすのか、その違いよ」

「気功でよく知られるのは『硬気功』辺りかの。気功でよく使用するのは『内気功』じゃ。これは体の中で気を操作し、身体能力を上げるのじゃ。先も言ったように『エーテル』は生命力じゃ。心身を生命力で満たせば身体は丈夫になる。もちろん怪我の治療にも使えるわい」

「魔法についてはさっきも言ったようなことだから。あとはイメージかしら」

「イメージ……ですか? 詠唱とかじゃなく?」

 よくゲームとか小説とかであるし、てっきり呪文の暗記とかなのかと思っていた。

「詠唱と呼ばれるものはイメージの補足よ。様々な現象を正確にイメージ出来るのなら問題ないわ。精霊を使う時も『エーテル』にイメージを乗せて彼等に伝えるの。詠唱はその手助けよ」

「まぁなんにせよ『エーテル』の使いこなしを覚えねばな」

 そうして魔法と気功を使用するための『エーテル』訓練が始まった。


 気功については『エーテル』を扱えるようになれば比較的簡単だった。問題は魔法だ。

 詠唱した魔法に関しては精霊たちが手を貸してくれる様で何とか使えたのだが、直接魔素を変換させるのは結構手間取った。理由はイメージ。

 火を放つイメージでエーテルを操作、放出したまでは良かったが、火は出ずにエーテルは直ぐに拡散してしまった。

「あれ? イメージしたけどな……」

「ちゃんとイメージしたの? 火は何で燃えるかとか」

「え? そこまで細かくイメージするんですか?」

「そうよ、言ったでしょ。重要なのはイメージ。何が原因で現象が起きるのか、どうすればいいのか。しっかりイメージすれば後は簡単よ」

 それってかなり科学知識が要るんじゃなかろうか? 勉強必須の魔法使いって……ああ、だから魔法使うのにIntが必要なのか。

 

 どうにか火が灯るまでにはなったが、魔法と呼ぶには物足りない。これは要勉強だ。ということで冒頭に続くのだがその前に。


「良いか。『エーテル』は万物が備え持っておる。そして『エーテル』と『魔素』は非常に密接な関係じゃ。『魔素』の集合体が『エーテル』とよばれるのじゃよ。つまり大気を取り込むこと、食事をすることは『エーテル』を取り込むことと同義じゃ。呼吸をし、食事をし、そのエーテルを感じ、自身のエーテルと練ることで自己の物とすることができる。これを『練気』という。これを行えば消費したエーテルを回復することができる。練気をしっかり行えば己の『エーテル』も増強されるじゃろう。しっかり励めよ」

 ロウのありがたいお言葉でした。


 以上のようなことで図書館に来て勉強したのだが。

「疲れた……。また今度にしよう」

 やっぱり勉強は続かない。


色々修正してます

エーテルも修正

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