南へ
題名浮かびません
遅れましてすいません。かなり短いですが……
これから本業が忙しい時期になるので、投稿が遅くなります。
なるべく頑張りますので、見捨てないでやってください。
そして、色々感想を頂きました。
リアル妹が居る私としては、妹が迫ってきたらかなりキショいです。
ですが、何故か他人のそう言うお話は御馳走となります。
……謎です。
出発の前に二人にギルドでチーム加入の申請をしてもらった。一緒に行動するならそのほうが都合がいいしね。
出発時間を少しずらしてもらって二人にも武器を造った。ついでに俺も双刀を造った。昨日造り忘れてたしね。
ちなみに双刀とは、対となるように造られた刀だ。男と女、陰と陽のように性能が対極となる物。あるいは兄弟刀の用に性能が似通った物だ。
キーヴは両手剣。ミコは杖だ。もちろん『製作者の作業着』と『名工の鎚』を装備して造った。
『轟のトゥハンドソード:一振りごとに轟音が響く。その重さですべてを叩き切る。切れ味 B- 強度 A- 重量 AA- 総合 A+ Str +6%』
『癒しの杖:祈りを力にし、傷ついた者達を癒す。切れ味 E 強度 C- 重量 C- 総合 C+ Int +10% Min +8 回復魔法効果 +4% 補助魔法効果 +3%』
『瞬きの双刀:鍛えられた鋭さにより、斬られたことも分からず命を落とす。切れ味 AA+ 強度 B+ 重量 B+ 総合 A+ Agi +7%』
ん~……性能がもう少し欲しかったけど、ステータス上昇つけたらやっぱりこれが限界だね。
ちなみに、どれだけ能力が上がってもオールSSS+の装備には+10%を超えるステータス上昇は付けられないらしい。全体のバランスを見た時のデザインで性能が落ちない限界がそこらしい。逆に言えば、製造用等の装備品には45%まで上昇が付けられると。強度がE-になって直ぐに壊れるけどね。
ついでに説明してしまうと、ステータス上昇値は基本値+%になる。例えば、ステータス値100で+20%の装備を四つ付けると20+20+20+20の80%上昇で180になる。装備による上昇値は上乗せされないのだ。なので、120の20%で142、その20%で170、更に20%で204……とかにはならない。
性能を取るか、ステータスを取るか、微妙だが、後半になると性能と効果上昇を付けるらしい。
ちなみにこれらの話は、プレイヤー情報ではなく、お師匠達のご指導である。
武器を渡し終えて、ギルドで仕事を受けようかという話になったけど、向かう先にどんな町があるのかも、どんな敵が居るのかも分からないので依頼は受けないという方向になった。
人数も増え、食料なども多めにしておきたいので、馬車を購入。馬車に大き目のアイテムボックスを置いてその中にアイテムを収納した。おかげでみんなの所持金がかなり減った。
なんだかんだで出発したのが昼前だった(原因は俺だけど)ので、食事は馬上と馬車内で済ませ、移動を重視した。
大した戦闘も無く、夕刻には霞んで山脈が見えた。あれが地図にもあった山脈だろう。
「やっと山が見えるようになったな。結構遠かったみたいだ」
「そうだな。今日は此処でキャンプしよう」
人数も増えたし、テントの準備も食事の準備もすぐに終わる。食事当番は俺とティア。ミコもキーヴも料理はダメダメだ。キーヴはしたことないし、ミコは不器用。見てて手つきが恐ろしい……。
食事も終わって、明日中には麓まで行きたいので早めに寝ることに。
今日も二人一組みで夜番をする。
俺とエリザが最初の当番だ。
エリザは俺と少し距離を置いてるから特に話すこともない。なので、瞑想やイメージトレーニングでエーテル関係を強化しようと思う。
瞑想で集中していき、小周天で周りの気配を感じる。それを元に脳内にイメージとして仮想空間を造り、その中で『仮想ユル』が動き回るのだ。イメージトレーニングなら『仮想ユル』を操作するだけでいいのだけど、ただ偶然に仮想フィールドを形成してのトレーニングの方が熟練度の上昇が大きかったのだ。
やってる感覚としてはセルフVRMMOだな。自分で造って、自分で操作する。
ただ、気を付けないとフィールドがすぐに崩壊してしまう。気づいたら『仮想ユル』だけが動き回ってることが結構ある。
「あの、ユルさん」
「うああぁ」
突然声をかけられて、かなり驚いた。
ああ、イメージ空間が……全崩壊。まぁいいや、今日はこれで終わりにしよう。




