表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
New Life  作者: basi
18/69

旅路4

活動報告にも書かせていただきましたが、意見感想をありがとうございます。

無計画による設定の甘さが浮き彫りになってきました。

ご指摘感謝しています。

気功や練気によるチートは少し苦しい言い訳じみた設定を準備してはいます。

納得の理由になればいいのですが……


計画ちゃんと立てろよって話なんですけどね。



 終わったー。なんとも無事で良かった。

「はあ~、みんな無事に終わってよかった」

「色々聞きたいことはあるけど話は後よ。とっとと剥ぎ取るわよ」

 少しは余韻とか休憩とかも欲しいけどもシステム考えると確かに。サクサクと剥ぎ取ってしまうかな。


 傷の少ない羽を毟りに毟って、大量の羽をゲット。アイテム名が『シャインヘロンの羽』とあるのであの鳥はシャインヘロンと言うのだろう。このゲームって一度も戦ったことのない敵の名前もHPも謎なのは困る。情報はパーティで共有なので雑魚はエルファ達の御陰でわかるけどね。

 残った肉と嘴や爪なども回収し終わり、漸く休憩をすることに。さっきお昼休みを取ったばかりなのにね。

「ユル君凄いね。能力高いから強いや」

 ティアが褒めてくれるけど微妙な気もする。

「ティアに褒められてもね。よくあんなナイフで翼をあそこまで切り裂けたもんだ」

 多分同じ武器だと俺には無理かな。Strも足りないし。

「ああ、あれは称号のおかげだよ」

「称号? 確かレクレスハンター、だっけ」

「ティアのあの称号は結構すごいわよ。レクレスって無謀って意味らしくてね。自分より総合ステータスの高い相手だと攻撃力があがるのよ」

「そそ。最低でも二倍、最高でなんと五倍まで上がるよ。その代わりにステータスの差も多くないと発動しないけどね。今の相手だと多分二~三倍位かな?」

 なるほど。二倍でも俺の攻撃力より上になるし、三倍だとエリザより上になるからね。あんなナイフでザックリ行ける訳だ。

「でも、称号を手に入れるまではかなりキツイですよ? 最低でも十体は自分より格上を倒さないと得れないですから。後は自分とのステータス差で討伐数が変わりますけど」

 マジか……そいつはキツイ。ってかよく倒したなティアは。

「いやぁ、何度か死んでるけどね。トラップが無かったら多分無理」

 ほほう。トラップを仕掛けると格上でも倒せるのか。

「そんなことより、私はユルの魔法について聞きたい。あれは何?」

 ティアとの会話に割り込んでエルファが聞いてくる。何と言われても困るが……しいていえば、

「ん~、魔法の欠陥品?」

「欠陥品? 冗談はよしてよ。あの威力で欠陥品なら、ほとんどの魔法が欠陥品よ」

「いや、そうじゃなくてね。俺って魔法がうまく使えなくて。だから、とりあえずまともに発動したのがあれなんだけどさ、制御も何もなくてね~」

 自分でも死にかけたし。まぁ今回のことで集束の範囲と圧縮の場所を気をつければ何とかなるって事は分かったからどうにかなりそうだけど。

「はぁ? 魔法がうまく使えないって……。アンタちゃんと魔法理解してる?」

 失礼な。それくらいしている。

「イメージだろ? どうやったら火が燃えるかとか水が出来るかとか」

「そうよ。そこまで分かってて何で使えないのよ」

「だってあれだろ? 火は空気中で酸素を燃焼させて燃えるんだろ? ならその火種がいるじゃんか。その火種はどっからくるんだよ」

 そこまで言うとエルファは呆れたようにため息を付いた。

「アンタ考え過ぎ。いい? イメージではあるけどそこまで細かくないのよ。燃えるのは空気中なら塵とかの微粒子でもいいし後は少量だけど水素とかもあるはずよ。後は木や敵の体等。酸素がないところでは火が燃えない。それだけわかってればいいの。火種は魔力と思えばいいのよ。なんの為の魔法なのよ。あんたの魔法がうまく使えないのはくだらないことまで考えてるからよ。原理を理解して、そしてイメージをすればいいの。まぁ、私もなれるまで苦労したけど。変にこだわりすぎなのよ、ここの運営は」

 そんなことでいいのかよ。……試しに

「こんな感じ?」

 ボワ!

 目の前に20センチ位の火の球が出た。今までの魔法と違いかなりはっきりしてる。これならちゃんと火の攻撃魔法だ。

「いきなり使うな!」

 ゲシっと鉄拳を食らう。相変わらず痛い……。

「いっつ……しかし、ならあの魔法は何で出来たんだ?」

「それは私が聞きたいの。あれは何なのよ」

 えっとあれは確か……

「確か魔法の練習してて、火の魔法使おうとしたけどさっき言った様にうまく使えなくてね。火種を作るのに熱があれば自然に発火すると思って。で、色々考えて空気を圧縮すると熱が生まれるから、広範囲の空気を一気に圧縮したらああなった」

「……あんたその時点で気づきなさいよ。空気を圧縮するって風の魔法でしょ? そんな具合に考えてれば魔法使えるのよ! あんたは必要ないことを考えてるから魔法が変になるのよ」

 そう言われればそうだ。圧縮とかしてる時点で魔法だよな。

 でもイメージが大切でその理由とかも必要って言われた気がする。

「多分だけど、このゲームって脳波を読み取ってるでしょ? イメージと言うより、現象をできるだけ正確に思い浮かべるってことなんじゃないかな。だから純粋に現象をイメージするのと細かく手順を踏むのでは違いが出るのよ。科学者とかならそのほうが威力とかすごい魔法が出来るかもしれないけど、ゲームを楽しむレベルの人にはかえって邪魔になるんでしょ」

 なるほど。適当に割り切ればいいのね。

「でも、何であんなに威力があったのかしら? ユルは私よりIntもMatkも低かったはずよ」

「ああ、たぶんだけど俺がしたのが圧縮だけだからだと思うよ。圧縮する空気量によるんじゃないかな」

「成る程ね~。色々研究してみますか」


何故かランキングに載ってしまいました。

このように甘い設定の小説ですが、読んでいただけて非常に嬉しく思います。


なるべく設定が変にならないように頑張りたいと思います。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ