宰相と侍女
カリカリカリ・・・・
サラサラサラ・・・・
室内に文字を書き綴る音が響く。
侍女の制服を着た少女が、何故か羽根突きペンを持ち、目の前の書類に文字を綴っている。
(・・・・オカシイ・・なんで、侍女の私がこんなことをしているの?)
明らかに侍女としての仕事を逸脱している行為だが、この部屋の主の命令なので反論できずに、与えられれた仕事をしているのだが・・・
(っというか、言われた時点で反論しようよ自分!!やっと、仕事に慣れてきたのにいきなりの異動・・・しかもあの宰相様付きの侍女なんて・・・・)
なんでこうなったかとため息をつく侍女こと、ローダリア・フェンネル(17歳)
半年前まで、ユーティリア国第四王女・アシュリーナ様付きの侍女として、先輩侍女のしご・・・いやいや・・指導の下、やっと仕事にも慣れてきた今になって、宰相付きの侍女に大抜擢だなんて・・・
この国の若き宰相・アルザス・ヴァーリア(27歳)『氷の宰相』、仕事に厳しく、雰囲気は冷気を纏っていてより一層怜悧な美貌を際立たせている。
私に言わせれば、俺様な感じですが・・・そんな、重い空気の中での仕事は・・疲れますから!!
新人いびりか?それとも、新たな嫌がらせか・・・いじめ?
こんな小娘をいじめるなんてなんて、性格の悪いあの先輩侍女め~~~~~!
それにしても、ただの侍女に書類を作らせるなんて、よっぽど人手不足か?それとも人材不足?
秘密保持はどうなっているんだろうか・・・
「五月蝿い・・・思考がただ漏れだ」
ガシッ!!
ギリギリギリッ・・・・
「うぎゃ~~~っ痛い痛い痛い~~~~~~!!」
愛想の無い声が上から降ってきたと思ったら、頭を掴まれギリギリと力が篭められて、半端ない痛みが私を襲う。
「頭が・・!頭が潰れるぅ~~~~人殺し~~~~」
「誰が人殺しだ!馬鹿者」
ふと、頭への圧力がなくなったと思ったら、今度は額を弾かれた。
「うぇ~~~暴力反対です!!宰相様!!うら若き乙女に何をするんですか!!」
「何が、うら若き乙女だ。戯言はいいから、さっさと書類を書き上げろ」
「~~~私、侍女なんですけど・・・」
「それがどうした。使えるものは親でも使うぞ、私は」
っと、鼻で笑い無常にも言い切った!引退した親まで引き合いに出すとは・・・末恐ろしい人だ・・・・
「いいから、さっさと終わらせろ。それが終わらない限り、お前の仕事が終わらんぞ?」
だから、さっさと仕上げろという、圧力をかけてくる彼に対し、
「くぅっ!鬼め~~~」
涙目で、鬼上司を睨み付け、手は書類を仕上げるためにカリカリ・・と羽ペンを動かし始めた。
初投稿です(汗)頑張ります!!続くように