46 女じゃなくても年齢は不可侵です
お久しぶりっこ☆
もう、行き詰まってもいいんです!
取り敢えず書くんです!!
なかなか離さないばかりか、ぷにっぷにの脇腹をしつこく抓んでくるジェイをやっとこさ引っぺがした私。
ついに!ついにっ!!憧れの筋肉に包まれる時がきましたよっ!!
…なんて、うまくいくハズもなく…。
余計な虫…、本人には絶対に言えないけど…、言ったら殺される。確実に!
そんな感じのロッドさんが、道案内でした。凹む。
「お嬢様、いかがなさいましたか?」
私の二歩程前を進むロッドさんが、振り返りつつ話しかけてくる。
うむ、見た目は優しげな美形紳士なのに…、すね毛をフルボッコ。
…怖っ!!この人、怖っ!!
「お嬢様?」
…そのお嬢様呼びをやめさせたい。
「いや…、なんでもないデスヨ?」
日本人なら誰しも持っている素敵スキル、曖昧笑みを発動させてみる。
「ふふふっ、お嬢様は本当にお可愛らしい…」
ふんわり微笑まれるロッドさんの横っ面を思いっきり引っ叩きたくなったのは気のせいじゃないなっ!叩けねぇけどっ!!
「あー、そういえばロッドさん、幾つなんですか?」
何とか可愛らしいから遠ざかりたい私。頑張って話題を提供します!
そんな私にフフフと笑う、ロッドさん…。なんか背後が暗いんですけどぉぉぉぉぉおおおっ!
「き、聞いちゃいけませんでしたか、か、か、か、か!?」
か、か、か、か、かってなんだよっ!?私!!しっかりしろ、まだ死ねないからっ!!
「そんなに怯えないで下さいませ。…そうですね、私の年齢は秘密です。秘密が多い方が魅力が増しますでしょう?」
完全にロッドさんの闇に包まれました…。
いつのまにか目の前にいらっしゃったロッドさんに頬を撫でられ魂を飛ばした私。
魅力以前に恐怖が増しました☆
「そそそそそ、ソウデスネ!!」
もう、噛み噛みになるのはしょうがねっ。だって、怖ぇもんっ!!
二度とロッドさんに年齢を聞いてはいけないとお勉強しました。
ちなみにロッドさんの年齢は隠す程もなく、36歳ぐらいの設定です☆
見た目もあまり差がなかったり。
実はロッドさんも、見た目年齢に悩み有り( ̄▽ ̄)
周りが童顔という名の若作りばかりなので、見た目年齢がコンプレックスなのでした。