41 打たれ強い?すね毛
ジェイ:お気に入り件数が500目前…
マール:あのボケナスがサボっているうちに、えらい伸びたな
ジ:漸く俺の魅力に…
マ:違うから
ジ:まぁる?
マ:キモッ!そんな声出しても違うから
ジ:ならば何故…
マ:なんでだろうねぇ
ジ:まぁ、読者が増えたことは素直にありがたいな
マ:そうだな。この調子で更新速度が上がれば言うことなしなんだがな!
ジ:…期待するだけ無駄だな
マ:…そだな
と言うことでお待たせしました、最新話!よろしくであります(`_´)ゞ
正気に戻らないソルとすね毛を余所に、ジェイはドス黒すぎて直視できない笑みを浮かべ、ロッドさんは笑みを更に深くしている。
…この状態の一番の原因はジェイっ!!
カトラがなんなのかよくわからないが、ジェイが黒すぎて嫌な予感しかしない。…聞けば後戻り出来なそうだし!怖っ!!
「あ〜っ、ジェイ?あのさ、私のこれからなんですが…」
毒々しいキラキラで目を焼かれない様に気をつけながら、ジェイに話しかけてみる。
「お嬢様、おめでとうございます。カトラに選ばれるなど…流石お嬢様でございます」
うん、ロッドさん…満面の笑みで言われても、カトラが何なのかわかりませんからっ!!わからないし、なりたくもありませんからっ!!
「えっと、辞退します。私、取り敢えず住むとこと仕事を紹介して貰えればいいから。…そこのとこは迷惑かけますが、何分ここでは右も左もわからない状態なんで…よろしくお願いします」
流されてとんでもないことになる前に、自分の言いたいことを言っておく。
…なんか、すごくロッドさんから悲愴感が漂って来てるんだけど、気にしないでおこうっ☆
「まぁる。カトラとは住み込む可、三食昼寝付き、高給と三拍子揃ってるぞ」
まだ、腰に手を回したままのジェイが顔を近づけながら、私に囁く。
…悪魔の囁きにしか聞こえねぇっ!
「あのさ、私もガキンチョじゃないわけよ。うまい話には裏があるつってな、そのカトラとかって絶対どっか落とし穴があるでしょ?」
近づいてきたジェイの顔を両手で押し返す。
「…まぁる?大丈夫だ」
げっ、キモいっ!!その甘ったるい声が裏があるのを否定してないしっ!
「お嬢様、是非カトラになられて下さい。カトラになられた際には、私が誠心誠意込めてお仕え致します」
先程の悲愴感から立ち直った様子のロッドさん。
…えっ!?カトラってロッドさんの上司になんのっ!?
余計、無理だわっ!!
「ロッド…」
「陛下、その際は申し訳ありませんが、私はお嬢様におつき致しますので、よろしくお願いしますね」
何故か不機嫌そうに重低音ボイスになったジェイに、爽やか且つ和やかにロッドさんが言い放つ。
いやいやいや!カトラにはなりませんからっ!!
「なりませんぞっ!!陛下に、ロッド殿っ!!私は認めませんぞっ!!」
うっせぇっ!!と思ったら、すね毛が正気に戻り、美しい顔に怒りを露わに野太い声を張り上げた。
その瞬間、いつの間にかすね毛の横に立っていたロッドさんの裏拳がその美しい顔面をヒットする。
ゴシャッ!
「ひぃっ!!」
「アガッ!!」
私の悲鳴とすね毛の呻きが重なる。
ロッドさんっ!!か、顔はよそうよっ!
たらりとすね毛の鼻から血が垂れる。
「大きい声を出さないで下さい。お嬢様にご迷惑がかかるでしょう」
「めっ、滅相もない!そ、それよりすねじゃない!ゼ、ゼンさん?…のっ、鼻血が…!!」
笑顔のまま、すね毛を貶すロッドさんっ!
だんだんすね毛が、哀れになってくる…。
「お嬢様はなんとお優しい!ですが、ゼンさんとは一体…?」
満面の笑みで私を褒めて下さるロッドさんですが、多分普通ですよ!?私の反応!
…あと私、すね毛の名前、覚えてない。名前覚えるの苦手だし★
「まぁる?」
ジェイの胸くそ悪い甘い声もする。
「…な、名前、覚えられなかった。あははっ?」
必死に誰とも目を合わせない様にしながら、背中に冷や汗をかく。
「コブスメ!私の名前はぜリアルだっ!」
すね毛、鼻血逆流してんぞ。コブスメって、そりゃ私、不細工だけど…。
ゴスッ!
学習しようぜ…、すね毛。
ロッドさんの肘鉄を脳天に食らったすね毛は、目に星を散らした。
この場を借りて謝罪を(;´Д`A
更新、サボり過ぎました。ごめんなさい(T ^ T)
これからも見捨てず、お付き合い頂ければ幸いです!