40 自己紹介
聞いてよ!ペペの姉に子供が産まれまして( ̄▽ ̄)
女の子でした!
うちは息子が一人…。娘が欲しい、今日この頃。
そう思ってはや五年。欲しい時には出来ないようだorz
そんな感じで、今日もどぞ!
いつまでも続くと思われたカオスは、ジェイの一言によって、終わりを告げた。
「貴様ら…、殺すぞ」
心臓が口から飛び出て握りつぶされそうなほどの重低音ボイス。
一瞬、息が止まりました☆
「申し訳ありません、陛下」
「すみません」
ジェイに頭を下げたロッドさんは丁寧なんだが、少しも悪そうに思ってなさそうで、短く謝ったすね毛は目だけ伏せ、こちらもなんとも思っていなさそうだ。
あんたらの心臓には毛でも生えてんのね、きっと。
ちっさい中年は、私から奪ったお茶のカップをテーブルに置き、ジェイを見ている。
私?私はジェイの重低音ボイスに心身共にヒビってるよ!
だから、私は小心者なんだって。
って、つか、ジェイ?私の頭をさり気なく抱きかかえるのはよしてくれない?あんた、いいにおいだけど、胸板固くて、楽しみもなんもねぇっ!!どうせなら、綺麗なちょっとデカ目で美乳のネェチャンの胸に抱かれてぇ。
「まぁる、お前は何か言うことはないか?」
…おゔぇっ。さっきの重低音ボイスとは打って変わってゲロ甘ボイス。その切り替えがわからんっ!
「あんたのそのクソ甘ったるい声をやめて。気持ち悪くて吐きそう」
頭の抱き込んでいた腕の拘束が緩んだので、上を向いてジェイを見ながら言えば、碧と金のオッドアイがキラッキラしてる。そこに映る私…、相変わらず不細工でした☆
つか、にっこり笑ったジェイの背後がなんか真っ黒っぽいんですが?
「まぁる…」
ピシッ…
ただ、自分の名前を呼ばれただけなのに、その蜂蜜に砂糖を溶かして漬け込みました!みたいなゲロ甘ボイスに私だけでなく、周りも固まった気がしたが、ロッドさんだけは新しいお茶の準備を始めていたっ!
背中に変な汗をかきつつ、ジェイと視線を合わせないように目を微妙に泳がせていると、クククッと声を殺した笑いをジェイがしだす。
「まぁ、いい。それでは、話を進めるか」
なんだかわからんが、ジェイはニヤリと口を歪ませてから、私を開放してくれた。
…やっと、これからの生活についての話になるようだ。本当、ここまで異様に長かった気がするよ!
「ではまず、紹介から行うか。ソル、お前からだ」
ちっさい中年に向けて、ジェイがそういうと、ちっさい中年は私を見て、ぺこりと頭を下げた。
大変可愛らしい仕草であるが、中身は58のおっさんだ。キモいぞ、おっさん。
「私はソル・ダジリスと申す。この国で、宰相をしておる」
なんだろう、あの容姿であまりにも落ち着きのある声…。違和感ありまくりなんすけど。
「私はゼリアル・シエ・ルドウィック。近衛騎士団団長だ」
ちっさい中年こと、ソル(童顔は嫌いなので、内心では呼び捨て)のあとに続き、簀巻きのすね毛が野太い声で、キリリと言ったが、そちらは向かなかった。
顔やスタイル、格好が好み過ぎて、簀巻きの下にすね毛がぼぅぼぅだと思うと、酷いとは思うが存在自体が許せない。
ロッドさん、そいつのすね毛を剃ってくれ!
ロッドさんのは、さっき聞いたし、他は顔見知りだったので、次は私の番らしい。
「マールです」
こちらの世界では今のところ無職なので、それしか言いようがない。
ちらりとジェイを窺えば、よく出来たと言わんばかりに頭を撫でられた。
ぉいっ、私、26だぞっ!しかも、良くできてはいないと思うしっ!?
頭にあったジェイの手をはたき落とすと、ジェイがクスリと微笑み、その甘さと黒さで気持ち悪くなりそうだ。
それからジェイが徐に口を開いた。
「それでは、本題に入る。俺は一ヶ月後、カトラを迎える。それはコレだ」
ジェイがそう言った瞬間、ソルとすね毛…ゼリアルの顎が、ガコッと外れた。
つか、ジェイ…私の腰を抱き寄せるなっ!んでもって、カトラってなんすか?
そして、気持ち悪いくらいにニッコニコしてるロッドさん!そんな、ものすごく微笑ましそうにこっちを見ないでくださいっ!!