17 色気とパンツ
もう一つ書いてみた小説に思わぬ反響が…!!
恐ろしすぎて、こっちを書いてる方が安心出来る。
そんな私はただの小心者です。
これを読んでくださっている方に感謝を!
新たに用意してもらったズボンを穿いて、ムスッとしながらベッドに腰掛けている私。そして、その隣にはいまだに肩を震わせているジェイ。
いい加減その笑いを治めろ!確かにアレは私も酷かったと思うけど…。もともと、着ないとわかっていて用意してる辺りがムカつくんだよ。
「はぁ…、はぁ…、腹が痛い…ぐふっ」
腹筋が鍛えられて良かったですねっ★そのまま腹痛と呼吸困難で倒れてしまえ!!
「もういい加減、やめてくんない?」
もともと女性としては低かった声だが、今はそこいらのおっさんかと思うほど低い声とともにジェイを横目で睨んでやる。
「はあ、はあ…」
息も絶え絶えで、目の端に涙まで浮かんでいるジェイは…なんというかフェロモンの塊になっていた。
慌てて反対側に顔を背け、一気に頬が熱くなるのを感じる。
ああ、この色気の五分の一でも私にあったなら、彼氏の一人くらいできたのかな。
思わず遠くを見てしまうのは仕方ないよね。まあ、超絶美形のジェイと不細工な私じゃ、畑が違いすぎなんですけどね。
さっきまでの怒りはどこへやら、私の思考は色気云々に変わってしまった。ほんと、目先のことにすぐ囚われるんです。
「マール、すまなかったな」
どうやらジェイの笑いは治まったらしい。話しかけられて、色気についての思考を中断する。チラリとジェイを窺う私の顔はもう赤くはないだろう。
「ほんとですね。もう思い出したくもないんで、この話はなしにしましょう」
どうせ、ドレスやらズボンやら衣装に関して突っ込めば、また笑いがぶり返すに決まっている。本当はもっと言ってやりたいが、屈辱は一回で充分だ。
それよりも、気になるのは私の下着だ!!作業服に関しては、まあ服だし…そこまで気にならない。
「ところで、どなたが私の服を下げてくれたんですか?」
なんか、パンツは誰が?なんて聞けないので、やけに丁寧に聞いてしまう。
「ああ、俺が下げた。あとお前に与えた新しい服と下着は俺のだ。ドレスは母のだがな」
あっさりと白状し、とんでもないことを抜かしやがったジェイに、
「死んでしまえっ!!」
と、真っ赤になって叫んだ私は悪くないと思うよ☆