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15 これはいじめですか?

入浴を堪能して脱衣所に戻ると、着替えはあるのだが着ていた作業服や下着がなくなっていた。


えっ、ちょっと待てよ?作業服はともかく、下着なんかは流石に恥ずかしいよ?家族以外に見られるなんてっ!!勝負下着って、こういう時にも必要なんだね…。持ってないけど。

ああ、友よ。君の言葉の重さを今、実感しているよ。女はいつ何時も油断してはならないと!油断どころか、軽く女を捨てていたツケが今きたみたいっ☆


しかし、誰が持っていったんだ?まさかと思うが、ジェイじゃないよな?限りなく嫌な予感がする。というか、嫌な予感しかしない…。


仮にも皇帝と名乗ったジェイだが、入浴の際には彼がすべてしてくれた。しかも、この部屋には朝から使用人というものの姿はない。


せっかく温まった身体が、急激に冷えたように感じる。早くこの謎を解明しないと落ち着かないったらありゃしない!


ジェイが用意してくれた服から下着と思わしきものを手に取る。


…何このトランクスもどきは?


それは、トランクスのようなもので腰の部分を紐で結ぶようになっていた。脳が一瞬フリーズするが、ここは異世界だと思い直し、日本での常識を捨てることにする。


しっかし、この肌にフィットしない感じはまるでノーパン…。落ち着かねぇえっ!!

あー、私男だったら確実にボクサー派になってるね!こんなパンツじゃブツも玉も落ち着かないもんね!


異世界パンツの衝撃を妄想でやり過ごし、次の服を手に取る。ブラはありませんでした…。


手に取った服は、ビラビラヒラヒラしたものがいっぱい付いたワンピース、ピンク。もう一つは、至ってシンプルな白いシャツ。前の部分は紐が軽く通してあり、それを結んで前を合わすようだ。


ワンピースはまずあり得ないんだが、こちらは胸の部分にワイヤーのようなものがありブラの代わりをしてくれる。一方白シャツは、ノーブラの上に紐の締め具合によっては…察してくれ、かなり危険だ。


ここで後悔してももう遅いのかもしれないが、なんで入浴前に着替えの確認をしなかったんだ、自分っ!!いくら早くお風呂に入りたかったからって…!

ホント、入浴前の自分を罵ってやりたい。…私のバカっ!!


しかし、後悔していても始まらない。


二つを見比べ、決意する。乳首が立ったところで誰が気にするものかと!!気分は外国人とばかりに白シャツを頭から被り、紐を結ぶ。


ああ、乳が…乳が…垂れてしまう。対して大きくはないが、もう重力に逆らえる年齢ではないのだけれど。


心の中で溢れんばかりの涙を流し、ピンクのワンピースを床に叩きつけてやった。が、ものすごく高そうなので、適当に畳んで元の場所の置く。

どうせ私は小心者さ!


次にズボンと思わしきものを手に取ると、はらりと黒いものが落ちた。腰を屈めてそれを取る。


やたーーーーーっ!!!!!お母さん!これはベストだよーーーっ!!


手にしたそれは、シャツの上に着ると思しきベストだった。何気に生地も厚く、触り心地の良さに思わず頬擦りしてしまう。


乳が垂れるのは回避されなかったが、乳首が見られるのは回避されたので良しとしよう!


そして、いそいそとズボンを穿こうとしたが、最後の最後で悪魔に遭遇した。


私の下半身デブという悪魔に…。


おい、ウエストが入んねぇぇぇぇぇえええっ!!!!!

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