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(31)頭(あたま)2

 (23)頭に続き、(あたま)2である。^^ 君は(あたま)が足らないと言われれば、誰だって腹が立つだろう。だが、頭の良し悪しは生まれ持っての天分だから、こればっかりはどうしようもない。^^

 とある会社である。

(かわら)君はいるかっ! これのコピー、頼むっ!」

 課長の雨漏(あまもり)が、書類を手に課長補佐代行の瓦を大声で呼んだ。そのとき、瓦はデスクで急ぎの書類を作成中だった。瓦にすれば、『頭がいい課長補佐の(とい)がいるだろっ!』くらいの()ね気分である。というのも、前回の人事異動で同じ課長補佐代行だった樋に出世コースで先を越されたからだ。まあ、分からないでもない。^^

「すみません! 課長。今、急ぎの書類をやってますので…」

「こっちだって急いどるんだっ!」

「常務に頼まれた書類なんですが…」

「…常務の板戸(いたど)さんから?」

 頭がいい雨漏は、次の異動の次長昇格をふと、思った。

「ああ、それならいいんだっ。ははは…」

「いいんですか?」

「ああ。いい、いいっ! 樋君、頼むっ!」

 樋にすれば、チェッ! 気分である。頭がいい雨漏は方便を使い、樋を追い抜いたのである。

 頭が足らないと、地位に関係なく仕事がしづらくなるのである。^^


                  完

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