◆プロローグ
それは百年に一度訪れる災厄。その訪れと共に歴史は変わり、人々はそのたびに悲しみを乗り越え生きてきた。その災厄は
「ライド」と呼ばれ、空を覆う暗雲と共に現れると言い伝えられてきた。その姿は悪魔の様な姿だったり、馬に乗った騎士のような姿だったり、姿はなかったり…場所や年代によって違うものだ。ライドによって人類は傷を負い、傷を癒し、そしてまた傷を負うの繰り返しだった。人々は願った。傷を負うたびに願った。もう災厄が現れませんようにと。しかし百年毎にライドは現れた。
数百年後、人々はライドに抗う術を見つけた。魔法の歴史の始まりである。人々は魔法によってライドを倒すまでいかないものの、進行を遅らせたり、時には追い返したりすることもあった。だがそれまでだった。結局人々は傷付く歴史は繰り返されるのだった。
しかし最近、人々の間で噂されていることがある。あの
「ライド」を倒す魔法が見つかった、と。だがそれを使うことが出来る人間がいないのだ、と。人々はその魔法を使う人間が現れる事を信じて、その魔法を敬意をもってこう呼んだ。
XXXラスト・スペルXXxxxxx《最終呪文》