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魔神へと

 青い髪を振り乱し、相手は槍を空中から生み出す。


「ふん、貴様程度が勝つだと? 図に乗るな。これはただのテストだ。使えるか使えないか。下界の生き物は全て私の配下だ」


「魔神の中でも古参の私にその力見せてみよ」


 俺は修行通り気を練ってみると、バトルモード時の赤い光が白く変わり始める。


 おっさん、見てろよ。


 圧倒的加速で近づき、頭を右に曲げる。頭が元あった場所に槍が通り抜ける。少ししゃがみ、回転。足払いから頭上に腕を突き出す。


 その位置に丁度頭が来て鈍い音が聞こえる。


 首を掴み、背中へ移動。後頭部を爪で抉り取る。


「英雄ミッション、古き神の討伐を達成しました。??力を贈与します」


「アクセスが許可されました。神域の譲渡が行われました。役職が受け継がれました。役職、下級魔神になりました。神罰の魔神としてこの世界の浄化を任命されました。教育機関が終了しました、英雄ミッションを終了します。残された試練数は二です」


 うぉぉ? あぁ超進化が終わってしまったか。まぁ、初心者ブーストとしては良かったか。


 心臓の鼓動が大きくなる。鼓動が早まり、体から光が立ち上り、体からは黒い血が流れていく。


 苦しいと言う感覚はない。光を肺いっぱいに吸い込む。


 爪や鱗羽は溶けて無くなっていき、肌は白くなっていく。


 この体自身が光になったような感覚になる。


 光が収まると、俺はただの人になった。見かけは、だが。もう鎧もマスクも武器も必要ないな。


 俺が手を出すと、そこに装飾のないどこにでもありそうな幅の広い刀が現れる。そして手放すと空中に消えていく。


 私の討伐せねばならない存在は道を外れた魔神、力を集めて世界を変える、か。


 魔神にはなったが俺は英雄になれたようだ。いや、これから英雄になるんだ。


 何十年かかるかわからないが、まずは情報が集まる場所に行きたいな。そうだ、リズと共に学校にでも入ろうか。見た目はこの通り。


 俺が念じると十代の姿に変わる。なんか落ち着かないので二十代ぐらいの姿に戻す。


 外に出ると、海龍が驚いた顔でこちらをみている。


「早くね?」


 驚きすぎてキャラ忘れてるぞ。


 事情を説明すると、龍は笑って。


「そうか、わかった。私はここを守り続けよう。帰ってきた時に拠点の一つとして使えるようにしておこう」


 と言って送り出してくれた。デートの件は冗談だったようだな。


「いつまでも待っているからな」


 龍の顔は少し寂しげに見えた。


「あぁ!!」


 といい、俺は瞬間移動で外へ出た。もう前世の俺は完全に超えたと言って過言ではない。トールがすごく驚いた顔をしている。凄く久しぶりだな。トールを優しく抱きしめると、トールも笑顔で抱きしめてくれる。


「主、どうしたんですか? まだ一日も経っていませんよ? 私としては一向に構わないのですが」


 そうか、あの日々はこちらでは一日だったのか。浜辺でゆっくりとおっさんについて話した。


 トールは最初の印象と違い感情が豊かなのか涙を浮かべていた。凄く綺麗だと思った。


「しかし、魔神を倒すのは一筋縄ではいきそうにないですね。彼らは住処を持つものばかりではない。それに主のように人間と全く変わらないものもいる。情報収集のために国を全て統治しますか?」


 いや、それは流石にやりすぎだろ。


 だが、協力者が必要だ。リズを迎えに行ってから旅に出ようか。大陸は行ってないところで後三つもあるし、端しか回っていない。


 さぁ、忙しくなるぞ!!


 



 

 なんか知らないうちに凄く読んでくれる人やブックマーク増えてますね。ありがとうございます。


 楽しんでもらえる感じの小説になるといいですね。

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