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怒り

 私は憤怒した。小説が出来上がるぞーってところでページが戻ってデータが吹き飛びやがった。

 マジで何とかならんのかスマホ版の途中保存できん仕様。一発描きは疲れるし、時間おいて見直しができんから辛い。

 あぁ、最悪の気分だ。俺たちは何とか森についたわけだが、ただひたすらにゾンビと戦っていた。


 リズは大丈夫!! と、ない胸を張っていたので大丈夫なんだろう。知らんけど。


 周囲に禍々しい気配が漂っているがこれは魔素と呼ばれるものだ。詳しい説明は作者がもうウンザリだと言っているので省かせてもらう。


 まぁ、魔物になる素みたいなもので魔力が得られる。地上から噴き出てることが多いが、異常な量なので調査に出たって感じだ。ここで今日の投稿は終わるはずだったんだが。


 俺は何の話をしているんだろうか。


 まぁ、とにかくゾンビをひたすらに倒していく。ゾンビの成り立ちなどはとりあえず置いといてスケルトンが混じっていないので死後それほどたって居ない。


 つまり、安全な森だったが直近で大量に人が殺され魔素が発生し始めたと言う事だろう。


 魔神召喚でもしようとしたんだろうか。一時的に魔界と空間が固定された状態になっていれば起こり得るのだが。


 とにかく、魔素の源流を探そう。


 森を真っ赤に染めながら数時間後。


 森の奥深く、木々までもがトレントとして動き出す程魔素が濃くなり苦戦を強いられ始めていた。


 リズは、魔素酔いなどをしなかったようで安心している。魔力が弱い、かつ許容量を超えていきなり多くの魔力が体に回りすぎて体が熱くなったり頭が回らなくなったりする。


 本格的な手段を経て抽出しないと理論的には可能でも起こり得ないが。


 そんな雑学はどうでも良いとして、トレントを必死に倒して進むと一人の男が、血を使って魔法陣を描いていた。


 九割完成しているようで、すでに空間と空間を繋ぐ事には完成したまま時間が過ぎ今の状態になったと言うわけか。


 即刻止めないとな。


 鍵爪を叩きつけようとすると、それは真っ二つに折れた。いや、切られたと言うのが正解か。


 反応が出来ないほど早い風魔法。腕前としては上級冒険者。ちと分が悪すぎるな。


 が、やるしかないだろうよ!!


 即座に回転して尻尾爪、脚を使い連撃を繰り出す。全ていなし、弾き、切られ有効打にはならなかったが、それは目的じゃない。


 少しリズに人を殺めさせるのは心が痛んだが、こうでもしないと二人とも死にかねない。


 連撃で注意を集めた隙に回り込み背中から胸にかけて切られた俺の鉤爪で貫く。はずだったが、それすらもかわしリズの腹に掌底が叩き込まれる。


 不覚。作戦不足だった。俺の浅はかさと頭の足りなさに、怒りが込み上げる。リズに辛い思いをさせてしまった。リズを傷つけてしまった。


 自分への怒りが頂点に達したころ視界が赤く染まった。


 意識を取り戻すと傷だらけのリズと、鬱蒼と茂っていたはずの森は大嵐が過ぎ去ったかのような凄惨な木々の残骸のみが残り、そこが森だったとは誰も考えないだろう。


「大丈夫だよ、私は大丈夫だから元に戻って」


 泣きながらリズは俺の体を無数の巨大な手の魔法で優しく包み込んでいた。

 

「良かった、戻ってく」


 全てを言い終わらないうちにリズは力無く倒れた。

 

 


 

 私の唯一とも言える楽しみの睡眠時間が削られたので私もロドリゲスになりそうです。私にリズはいません。

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