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強者の苦悩

 よし、慣れてきたな。身体強化での舞空術、目に見える範囲の瞬間移動、地平線までの視力強化、透視とかは慣れないとできなそうだな。この体は魔力量が多すぎて暴走しやすい。


 基本的には俺が操る魔物は知力魔法の知識で一ランク程アップさせることができる。

 が、多分今の状態では野生でいるかは知らないが、遭遇した場合バトルモードでもこいつには勝てない。故に前世では多分憑依ができる魔物じゃない。


 今の俺が操ってSR級だが元は人間モードでも多分UR下位ぐらいのパワーが出せる魔物だと考えられる。


 バトルモードに関しては恐ろしくて殆ど手を出してないが使いこなせればUR級上位もしくは下級魔神に手が届くかもしれないレベルのものであると考えられる。動くと三倍くらいの勢いで体力が持っていかれる上に威力がいちいちおかしいので消耗がかなり激しいようだが。

 

 まぁ、この辺りの魔物は前世の俺、もしくは一握りの選ばれた冒険者でもないと討伐は不可能だろう。


 今の俺だと多分特級十人ぐらいいれば制圧されるぐらいだろう。


 あの海の化け物達には地の利もあるが多分勝てない。


 ビッグベアの毛皮を着てホテルへと帰る。あのマフラーを作り直したので、止められたがメモに名前を書き記しておいたのでなんとか入れた。


 さて、これに関しては正直獣臭さと怪しさがマックスなので、炎魔法で燃やしておく。ゴミ箱が灰まみれだな。


 魔法に関しても攻撃系でなければ安定して使えるようになってきた。一日かけた甲斐があるというものだ。


 脱ぎ散らかされた服をバサっと伸ばし着てから清掃をお願いするメモを貼って外に出た。


 仮面はつけないといけないとはいえ、普段着で移動できるのはとてもいいな。


 仮面が一般の通りで浮かないかって? 死ぬほど浮く。


 なので、サングラスとマスクあたりでごまかすとしようかな。


 これならちょっと怪しい人ぐらいで済む。そういえば服屋などに関しては手が出るから着ることができないと思ってたから把握してないな。ちょっとそこの可愛らしい女性に聞いてみるか。


「すまない、服屋はどこか教えてくれないか」


 そう、話せるようになったのである。いやぁ素晴らしい能力だな。話せるって。


 女性は目がトロンとしてこちらにもたれかかって来る。ん? この状態は誘惑状態か。しまった、声に特殊能力がある系のモンスターか。治そうと目を見つめると石化した。


 思ってたよりかなりやばいなこいつ。知らない魔物になると苦労する。


 石化は無属性で解除魔法を知っていたからよかった。無条件で死ぬとかだったら終わってたな。ゾンビにして誤魔化すしかない。無理か。


 誘惑状態も魔法を使って解除すると、ハッとした顔をした後顔を赤らめてどこかへ行ってしまった。


 うん、記憶は残るからね。そうなるのもわかる。じゃあ今度はおっさんに。


 酷い目にあった。もう絶対話さないぞ俺は。


 解除と話すを並行すれば出来なくはないが、めちゃくちゃ神経をすり減らす上に、腕のある魔法使いに見られれば洗脳でもしてんじゃないかと誤解されかねない。


 自力で歩いて探すか。


 街に出るとなんか凄い避けられる上に泡吹いて失神するものまでいるな。んーっと、これは恐慌が発動してると見た。ある程度敵の数が多い時に恐怖を伝播させるスキルだ。


 人間は友達怖くない。よし、自分に洗脳をかける事でクリアだ。


 人と会う時バレないように気を張り詰めていたことで誤認識がかかったんだろうな。


 無事サングラスとマスクを購入することに成功した。後替えの服と手袋を買っておいた。


 これだけ効果がてんこ盛りだと素肌で触れた時になんかしらの特殊能力があってもおかしくない。


 という事で、マスクとサングラスにタキシード姿という紳士なんだか不審者なんだかわからない姿になった。


 冒険者の都市だし仮面の方がマシだな。


 という事で、仮面をつけた。

 

 夏に手袋を付けるコーデはこれぐらいしか思いつかんかったんや許せ。ちなみに、サングラスは破壊してマスクの目の部分に加工して取り付けた。


 これで目の色も特殊効果も発動しないから万々歳だ。


 やはりSRは戦いでは頼りになるが一般生活を送るには不便この上ないな。


 そうだ、武闘大会の出場エントリーしに行こう。


 武闘場はここか。中世の街並みに合う巨大なホールがあり、それと不釣り合いなほど近未来的な発券機がズラッと置いてある。


 うん、街並みは権力者の趣味とか観光の狙いによって変わるけどこの辺りはメーカー販売だからしょうがないね。


 それから券を取り、近くの喫茶店で紳士らしくゆっくりとティータイムを過ごしていると、券が発熱したので、飲み終わってから受付へと向かう。


 書類を渡され、武器とステータスの鑑定を行われる。


 え? 大丈夫かって? 前世は社会の掃除屋さんもしてたんだ、バレないように改ざんする魔法ぐらいは簡単に使える。


 多分上級冒険者くらいに思ってる事だろう。さらにその上の特級だと魔神撃退に駆り出されて国外でも絶対に名が売れてくるからな、不自然に思われかねない。


 うん、無事に登録できた。名前はロドリゲスっと。え? 名前だけでいいのかって? 平民に姓なんてあるまいよ。先祖が勲章でもあげれば名誉正しい姓が贈られるだろうが。


 よし、日付は明日ですか。受付ギリギリだったな。危ない危ない。


 参加賞と白紙のトーナメント表が配られる。


 さて、じゃあ今日は街中を散歩でもしますかね。


 このダンジョン都市トレジは、さっきも触れたと思うが中世的な街並みが広がっており、白や赤などの煉瓦造りの家が多い。


 故にちょっとテンションが上がる。やっぱりコンセプトが決まってる街っていいよね。前世の拠点近くの街にも雰囲気が似ててかなり好きだ。


 近くには学園が国を持った学園国家や戦争は放棄している王国などがあり、この三カ国は行き来が自由になっている。


 全体的に雰囲気は統一されており、高いところから見るとかなり景色がいい。と思う。城以外にかなり高い建物はあまり無いからね。


 コンセプトが中世ということもあり、高くても六階ぐらいでさっきの武闘場かギルドのトレジ本部が一番高さでは大きいのではないだろうか。


 リズと二人でここで暮らすのも悪くないな。え? ゾンビーズ? 彼らはあの国で暮らすのが一番幸せなんじゃないかな。とか言っておく。


 食事等はホテルが手配してくれる様なのでそれは良いとして。


 あ、そうだ触れたらどうなるか試しとくか。


 瞬間移動で森の中にまた入る。ん? なんか妙にかっこいい黒馬がいるな。あ、魔獣だったわ。


 雷を迸らせ、雷を降らせる。いななきと共にこちらに突進してくる。速いな。それを手袋を外して素手で受け止める。腕から無数の黒い粒子が現れ、包み込む。


 随分大人しくなったな。


「英雄ミッション、伝説の従魔を達成しました。魔力を贈与します」


 ん? って事は隷属か。かなり危ないな。あんだけ派手なエフェクト撒き散らすとよからぬ事をしてるのがバレるだろう。


 この魔物は初めてみるな。乗って走ってみるか。うぉぉ海上を走ってる。これは多分只者じゃない。


 まぁ電撃じゃなくて雷だったもんな纏ってるのが。動きもえげつなく速かったし。


 ホテルに確か中世をモデルにした街らしく厩もあったので、そこに泊めておこう。実際に使ってる人は皆無だろうが。


 馬に乗って颯爽と街並みをかける。え? 捕まらないかって? 速度だけ守れば大丈夫。


「そこの馬止まりなさい!!」


 一シルバの罰金取られたわ。どうやらこの街速度制限結構厳しいらしい。


 交通マナーの紙を受け取り、パッカパッカと進む。


 お、老人がヨボヨボしてるな。乗せてあげよう。


 かなりこの馬でかいし、馬って呼ぶのも可哀想だな。そうだ名前つけてやるか。そうだな、クロとかでどうだろうか。


「我が名は四馬神が一柱トール。主よ流石にそのネーミングセンスはない」


 おばあちゃんがさらによぼよぼしだす。


「う、うまがしゃべっ」


 泡を吹いて倒れた。


 おばあちゃーん!!

 


 

 

 


 


 


 


 


 


 


 

 なんか順調にpvが増えてびびっております。

 今期はなろう系アニメが多くてとても嬉しいですね。普段アニメを見ない私も死ぬほど見ております。

 今更整理メモ書いたんで齟齬は出ると思いますが、よろしくお願いします。

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