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冒険者

 え? オーガ戦? もう見たしいいでしょ。


 まぁサクッと話すか。まず初級冒険者たちが頑張って連携して炎魔法を一回一回魔導書を見ながら詠唱してタンクの子がひたすら大声をだして引きつけて、ヒーラーの子は端っこでおろおろしてたね。


 うん、いや初級ダンジョンってこんなもんだと思うぜ。


 それを見守ってたら案の定タンクの子が詠唱前にダウンしたからヒーラーが飛んで入って私が守るって言って結界張った。

 割られてその瞬間に最後に詠唱完成して、炎魔法がオーガを焼いたけどちょっと耐えて、魔法使いが襲われそうになった時にタンクがトドメを刺すって言うね熱かったわぁ。


 俺? 終始見てたよ。連携がダメだったら助けてって言われてたから。


 まぁ、そんなこんなでダンジョンって楽しいね。さて、次は十階層のボスだな。


 今回も空いてるな。ここまで来ると面持ちが違うな。ゲートが一枚ある事で運だけで通れないだろうからな。


 さて、次のボスはワニか。


 うん、なんか総集編って感じするね。もちろん割愛する。


 今回は俺が炎魔法で軽く炙った。


「英雄ミッション、ダンジョン探索者初級を達成しました魔力を贈与します、自動マッピングを取得しました」


 俺の唯一の楽しみが。

 本がバサッと落ちてきた。あぁー、これ見ると通ったところが一目瞭然。せっかく書いたマップは燃やした。


 悲しみながらも、ジャングルエリアを抜けていく。


 たまに出てくる巨大ムカデなどが中々にグロテスクで精神的にもやられるゾーンだ。


 魔法持ちで良かった。他の倒し方全部グロい死に方する上に血に痺れる毒を持ってるやつとか居るから虫系はかなり厄介。


 倒すと仲間を呼んだり、ゴースト等の実態ない系魔物の次に嫌われている。


 しばらく燃やしながら進むと、宝箱が現れる。


 罠がないか遠くから近くの木を追って枝を使って開く。


 すさまじい勢いで槍が飛び出してくる。鼻先でギリギリ止まった。もうちょっと短い枝だったら死んでるぞ。


 中身は、守護のペンダントか。魔法を一つ入れることができ、所有者の意思で魔法が使える。帰ったらリズにあげたいな。とりあえず首にかけておこう。


 ん、なんだ沼地に足を取られた冒険者がいるな。足場の確保は冒険者の基礎だぞ。


 その後ろから虫の魔物が襲いかかる。言わんこっちゃない、反応が間に合わず魔法でなく剣を振り抜こうとしている。咄嗟に炎魔法で助けてしまった。


「なんだ!! 私に手助けなど不要」


 こちらに気づいていないようなのでガン無視で歩いていく。ジェスチャーで取れる意思疎通はたかが知れてるからな。


 ちなみに、切ったらさっきの奴はしばらく生き残り仲間を呼んで絶命するタイプなので、あの状態あの程度の剣速だと多分死ぬ。


「英雄ミッション、救世主を達成しました。魔力を贈与します」


 大分前にもなんか助けた気がするが。いまいち達成条件が分からん。


 うし!! 十五回層ボスはなんか面白いことが起こるといいな。


 今回もすいていたので、アイテム不要の列に並ぶ。


 前世の感じではこの次辺りで中級ダンジョンだろうか。


 開くまでの間持ってきていたビッグベアの肉を齧る。なかなか口元を見られないように食べるのは難しいな。うん、筋っぽい。


 今回の冒険者は冒険者になって半年とかその辺だろうか。ブーツのすり減りや装備の傷、新しい武器を持っているところなどを見るとわかる。半年は経験を積んできて、お金も溜まりその武器の使い勝手が分かり、買い換えしよっかなって時期だ。買い換えない冒険者もいるが。


 扉が開くと、暗闇。松明をつけると、血まみれでバラバラになった四人の冒険者達、既に皆息絶えており無数の百足が群がっている。その手には折れた使い古された剣。


 松明を動かすとその冒険者達を喰らうその部屋の主が松明の光に照らされる。同伴の冒険者たちは身なりの割に死に触れたのは初めてなのか、その姿を見て嘔吐する。


 冒険者をやる、という事は死と隣り合わせって事は分かっていても初めはそうなるよなぁ。懐かしいな。


 その音に反応して、松明の光に照らされた金属のようなその外骨格、二振りの大剣の様な顎をキチキチと鳴らしながら無機質な目が一瞬こちらを見てしれっと何も見てなかったよーと言う顔をした後冒険者たちを見つめた。敵は大百足か。虫系にしては珍しくーー。


 ネタバレはやめておこうか。


 さぁ、この冒険者達がいかに戦うか俺の見立てでは実力は拮抗しているように見える。今回も見ていてくれとの事だったのでヤバくなるまで見学だが楽しい戦いになりそうだ。

 はーい。ね、え? ちゃんと戦ってるとこ見せてくれって? 皆さんお楽しみのバトル回は次回しっかり熱いの描くので許してつかぁさい。

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