夢の中
さて、旅に出るか。俺は夜と共にこの思い出の残った、まぁ一ヶ月居なかったけど拠点を飛び立った。
山を越えるとそこには海が広がっていた。この海の向こうには一体何があるんだろうな。
そして海の向こうへと飛び立とうとしたその時。
「???が始動しましたあなたは???により死か栄光をえます」
「全ては世界の意思のもとに」
俺は口から血を吐き、墜落した。
目を覚ますと、そこにはお嬢がいた。
「ん、俺は寝てたのか?」
ぼやける視界と共に俺は起床した。
「全く、サイに轢かれるなんて鈍臭すぎ」
「はは、いやぁ面白い夢を見たんだよ。俺が死んで異世界に行ったら魔物になっててな」
「ドルオがそんな事で死ぬわけない。あなた神級の冒険者じゃない」
俺は、頭をかきながら。
「元な。今はただの犯罪者だよ」
嬢ちゃんはその青い目でジッと俺を見る。
「そう思ってるのは頭の悪い民衆と差別主義の王達だけ」
「はは、そう言ってくれると嬉しいよ。ほれ大好きなピーナッツだ」
嬢ちゃんは手渡したピーナッツをぎゅっと抱きしめると、少し俯いてボソッと。
「ありがと」
そう言ってスーッと霧のように消えていった。
「今日のノルマ達成っと、さいっつも通りぶらぶらしながら仕事でも探すかな」
俺はそう一人で呟いてから石畳の上を上機嫌で歩いて行った。
はい、と言うことで飽きたので打ち切りです。
なんてな!! 嘘だ!! って事で、生前編が始まった訳ですが、この辺りでロドリゲスの強さの秘密が明かされて行きます。
彼は無事元の世界に帰ることができるのか、そしてこの世界はなんなのか乞うご期待。