序章一話目
初の投稿です。
付き合っていただければ幸いです。
夜の22時、いつものように仕事帰りコンビニで晩御飯を買って帰る。
疲れが溜まって頭がぼーっとする。
明日は久しぶりの仕事休み。
家に帰るのも久々で、何をしようかな。
昼まではゆっくり寝て、その後小説でも読もうか…。
そんなことを考えながら帰り道を進む。
横断歩道、信号は青。
そのまま進む。
ふっ、と横を見る
数m先にトラックがこっちに向かって走っている。
勢いは明らか時速60キロを超えていて、ライトもついていなかった。
あと何秒かで自分とぶつかる。
避けようと思っても、仕事で疲れていた体は動いてくれない。
焦ったところで仕方がない、か。
これは運命なんだと諦めた。
とはいえ、ぶつかられたらとてつもなく痛いのだろう。
恐怖が襲ってきて、目を閉じた…。
ー
ーー
ーーー
いつまで経っても痛みが襲ってこない。
おかしい。
ゆっくりと目を開ける…。
そこはさっきまでの場所とは違う場所。
白い世界輝く世界。
地平線も見えない。
なのに眩しく感じず、とても落ち着く。
とても不思議だ。
「こんにちわー、落ち着いてますねー。」
後ろから急に声がした。
そこにいたのは、人の形をしたなにかだった。
180くらいの身長、八頭身。
モデルのようなスラッとした身体で細身。
輝くような銀髪、男か女かわからないのに、はっきりときれいと言える顔つき。
一つ一つ見ていけば人なのに、全てが完璧。
人に見えそうなのに人じゃない。
神や天使、はたまた悪魔か…。
そんな言葉が似合う存在がそこに佇んでいた。
「そうだよー。神様って言われる存在だねー。」
まるで心を読んだように答えてきた。
「はじめましてー、雪白遊さん。ごめんなさいねー。こちらの手違いでー、貴方はもとの世界で死にましたー。」
と、信じられないくらいのんびりとした口調で信じられないようなことも。