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No 08 遭遇

8話です


異世界召喚されてから約3ヶ月。異世界人達の恩恵は微力ながらも続き、樋口はというと、ランキングは9738位。


以前のペースと比べるとほとんど上がっていないように見える。まぁ全体の冒険者の数が20万とはいっても、こずかい稼ぎ程度の気持ちでやっている奴が大半だ。


だがら序盤は比較的簡単にランキングが上がるのだ。しかし上位層ともなれば違ってくる。それこそ魔石ランキングに命を懸けているような連中のランキング争いが日々繰り広げられているのだ。ペースが落ちるのは当然のことだ。


俺は久しぶりに街の中心部に足を運んでいる。目的はもちろんダンジョン攻略だ。今はダンジョン攻略の前に簡単な登録を済ませてきたところだ。


セントギース、という魔石換金所的な建物で身分証明書的なものを作ってもらった。魔石を換金するときはこれを提示しなければならないようだ。これにより個人の総魔石エネルギーが分かるようになり、ランキングに反映されているらしい。


セントギースは、街の中で城の次に大きな建物で、出入りは自由だ。建物の正面の表層がでかでかとした電子掲示板のようになっていて、常にそこに上位100位以内のランキング者が乗っている。それ以下のランキング者は建物内の至る所にある大きめのタブレットのようなもので観覧可能だ。


今更だが、ここで上位1万位のランキング者のメリットを上げると、まず、月に一度多額の報奨金がもらえること、次に、ランキング一万位以内はそれを示す証としてバッジがもらえる。バッジはランキング10000、5000、3000、1000、500、300、100、50、30、10、3、2、1、という区切りで色が分かれている。


10000位から緑、黄、青、赤、紫、橙、茶、灰、白、黒、銅、銀、金、だ。このバッジがあるとかなり便利なようだ。まず、大抵の宿が半額で泊まれる。食事も割引してもらえる、というか、ほとんどどんな店に入っても、割引してもらえるのだ。バッジを付けていると何かと優遇してもらえるし、さらには上位100位に入ると、城の中の出入りまで自由になるのだ。バッジの色は自動で変わるらしい。


ちなみに、上位1万位以下になると、バッジは自動で壊れるらしい。つまりランキング1万位の境界線にいるような奴らは壊れては貰いに行き、壊れては貰いに行き、を繰り返さなければならないようだ。


余談ではあるが、ジジイはダンジョンに入ったことすらないらしい。なぜジジイがあんなに強いのか、なぜあんなに金持ちなのか、ジジイは謎が多い。


まぁとにかく俺は金色バッジを目指して頑張るぞ、と。


しかし、久しぶりに街の中心部にきたが、やはりジジイの家付近と比べると格段に賑わっている。徒歩1時間の距離なんだが・・・。格差が酷いな。


以前は気にしてる余裕が無かったけど、やっぱりヒューマン以外の種族がいるって新鮮だなぁ。エルフとかみんな美人だし、ドワーフとかは筋力がヤバそう。あとケモ耳っ子最高!



閉話休題ちょっとこうふんしてました



ジジイからもらったでかいリュックと、かなりの業物らしいグローブと蹴り用のブーツと脛当てみたいなやつを装着し、いざダンジョンへ・・・の前に腹ごしらえが必須だ。王様からもらった金はまだ一枚たりとも使ってないわけだし、少しくらいぜいたくしてもよいだろう。キョロキョロとあたりを見回すとちょうど良いレストラン的な店があった。あそこに入ることにしよう。


店の中はなかなかきれいで、雰囲気はサ〇ゼリアを思い出すような感じだ。クリームリゾットとかいうドリアのように見えなくもないものを頼み、しばらく待っていると、店にに入ったことを後悔することになった。


「すいませ~ん、隣良いですか?」


突然2人組の女に声をかけられた。てか隣って、結構他に空いてる席あるんだが・・・もしやナンパか?・・・って・・うわぁ・・・。


「何の用だよ。」


声をかけてきたのはまさかのビッチ1号と2号だった。 やや謙のある声で返してしまったのは仕方ないだろう。というかこいつら、特に1号の方は問答無用で殴られても文句は言えないはずだ。


「えっとぉ~、暇なので~、ちょっとお茶でもしませんか~って思ってぇ、ダメですか~?」


・・・・・・!!???・・・・え?・・・・いやいやいや、キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい!!気持ち悪うううううううう!!!????なにこれ新手の嫌がらせか??てかマジキモ!!なんか背中ぞわってなったよ服ん中に毛虫入ったみたいいいいいいい!!


「ごめんなさい、迷惑でしたか?この子ちょっと馴れ馴れしい性格で・・・気に障ったのなら私から謝ります、ごめんなさい。でも悪気はないんです。」


俺が無表情で内心パニくってると今度は2号が俺に向かって頭を下げ始めた。・・・どういうつもりだ?・・・もう訳分かランチ!!てか意味わから無すぎてキモいし怖いんですけどぉぉ!!??


「いや・・・なに、なんだ、あれだ、その・・・それだ。・・・なんで?」


いやもう自分で何言ってるか分からんくなってきた。


「もしかして照れてるんですかぁ~?可愛い~」


そのしゃべり方と猫なで声やめろおおおおおおおおおお!!つーか黙れよクソビッチ!!!なんか死にたくなるからああああああ!!!虫が俺の体中を這いずり回ってる感覚うううう!!!!分かるううううううう!!??


「あんた初対面なのに馴れ馴れしすぎるのよ、彼困ってるでしょう?」


いやお前のその敬語も十分反応に困るわ!!俺にどうしろと!?・・・ん?・・・・・・初対面?・・・・いや、これもしかしてマジでナンパか?・・・・・こいつら俺が相沢空我だと気付いてないのか・・・?いや、確かに痩せましたけど・・・イケメンになりましたけど・・・マジ・・・か・・・?


「あ~、え~とですねぇ、もしかして俺が誰か気付いてない・・・?」


「えぇ~!?もしかして有名な人なんですかぁ~?」


だからその声キモいって・・・。てかマジでこいつら気付いてねえのかよ・・・てか散々俺を見下しておいてイケメン化したら途端にナンパとか・・・ほんととんだビッチ共だな。


「いや、俺、相沢空我なんだが・・・お前らに散々虐められてた・・・。」


「・・・・・・・・。」


何この沈黙・・・なんか怖ぇぇ・・・・あれぇ?・・・おかしいな、もうどうでも良いと思うようになったとはいえ、当初は俺、こいつらに復讐したいとか思ってたはずなんですけど・・・なんで俺が怖い思いしなければならないんだろうか・・・。


「・・・マジ?」


「マジです。・・・なんかごめんなさい。」


ちょっと!?なんで俺謝ってんの!?なんか俺が悪いみたいじゃん!!俺悪くないよね!悪くないよな!?


「・・・相沢ってすげぇ不細工だったはずなんだけど?」


こいつら本人を前に失礼すぎるだろ!?ケンカ売ってんのか!?てかなんか口調もとに戻りかけてない?


「いや・・・もともと俺、痩せればイケメンだったし・・・。」


おどおどすんな俺!何弱気になってん「お待たせしました、こんがりチーズのクリームリゾットでございます。」よし待ってましたあ!!速攻これ食っておさらばだあ!!逃げるんじゃないぞ!!俺は忙しいんだ!!スプーンを取り速攻で食べた。お互い無言・・・そしてわずか一分足らずで完食!!よしおさらばだあ!!


「御馳走様でした、じゃあ俺忙しいから。」


立ち上がってレジに向かう。とっとと退散だ!・・結局逃げるんかい。


「ちょっと待って!」


「何だ?」


まだなんかあるのか・・・。俺と分かった瞬間また嫌がらせか?


「ねぇ、今までのことは謝るからこれからは仲良くしよない?」


・・・こいつは何を言ってんだ?頭湧いてんのか?


「いや無理だから。散々見下してきたやつと仲良くとかありえないから。」


「だから謝ってんじゃん。」


いやなんで俺が悪いみたいになってんの?


「いや無理。俺はお前らのこと嫌いだから。じゃあな。」


「は?ちょっと待ちなさいよ!!何が嫌なのよ!?」


「俺ビッチ嫌いだから。」


「・・・私ビッチじゃないし。」


じゃあ今の間は何だったんですかね?


「うるせぇヤリマン。」


「・・・私処女だよ?」


嘘くせぇ、つーか完全に嘘だろ。2号がこいつ何言ってんのって顔してんだが・・・やっぱこいつ頭湧いてんのな。


「お前が処女ぉ?ははっワロス。」


「あんた喧嘩売ってんの!?」


やっぱギャグでも無かったのね・・・。いやもうめんどくせぇわこいつ。


「ちょっと待ちなさいって!!」


俺は会計を済ませ速攻で店を走り去った。



閑話休題ぜんりょくではしりました



どんだけ焦りまくってたんだよ俺・・・。


まぁ、なんだかんだあったけど、ついに俺のダンジョン攻略が幕を開けるぜ!!

8話終わりました。


説明が多くて読みづらくなってしまいました。

すみませぬ(^-^;

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