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No 03 冤罪

ここまで読んでくれる方がいるのか不安ですが、3話目です。

王様の話が終わると全員部屋に案内され、俺も自分の部屋へと通された。部屋は想像していたものよりもずっと豪華で正直感動した。異世界というと文明が地球と違い遅れていたり進んでいたりするイメージがあるが、この世界は主なエネルギーが魔石というところ以外ほとんど俺が住んでいた地球と違いはなかった。水道もあれば電灯もあるし時計だってある。・・・なんてご都合主義なんだ。


2時間ほどフカフカベットを堪能していると夕食に呼ばれ、夕食は樋口や他のクラスメイトと顔を合わせて食べなければならないことを除けば最高の食事だった。下でとろけるようなステーキや刺身らしきもの、めちゃくちゃ香りのいいスープ・・・。まぁ普段冷食やカップラーメンしか食ってない俺の舌や語彙力では言い表すことのできないほどの美味さだった。


食事が終わるとすぐに部屋に戻り鍵をかけ部屋についているシャワールームでシャワーを浴び、再びフカフカベットにダイブした。大浴場もあるようだったが、クラスメイトがいると思うと行く気は全く起きなかった。そこからベットでゴロゴロし続け2時間ほどたった後、事件は起こった。



幸せだ・・・。もう一生ベットから出たくないわぁ~・・・。むふふふ~うふふふ~ふへへ「コンコン」・・・・・。うひひ「コンコン」・・・はぁ・・・。


「どうぞ~。」


ドアのノックに返事をすると衛兵さんらしき人が入ってきて話を始めた。要約するとなんか問題起こしたらしいから勇者達は皆広間に集合しろとのことだった。勘弁しろよあの猿ども、初日から問題起こしやがるとか・・・。でも初日にここ追い出されるとかざまあみろだ。ちょっといい気分(笑)


そこから衛兵さんに広間に案内してもらうともうすでにほとんどのクラスメイトが集まっていた。その中央で女子がうずくまって泣いていた。・・・あいつは確かいつも樋口と一緒にいるビッチ1号だ。どうして泣いているのだろうか・・・まあなんか知らんけど、ざまあぁぁ!!!


しばらくして全員集まったところで、事の説明が始まった。簡単に言えばあのビッチが誰かにレイプされたらしい。ははっ、ざまぁ(笑)


そしてそこから誰にやられたのか?という話になったのだが、俺関係ないし興味ないから帰っていいかなぁ・・・・・。ん?


急にあたりが静まり返り不思議に思い顔をあげてみると何故かビッチ1号が俺を指さしてるんだが・・・


「あいつです・・・!あいつにやられました!!」


「・・・はぁ!!!?」


いや待てストップウェイト、ちょっと待って意味わからんどゆこと誤解だ冤罪だ俺なんもしてな・・・なんで周り皆ニヤニヤして・・・あぁ・・・。分かったなるほど理解した。理解したけどもさぁ・・・これはあんまりじゃないですかねぇ・・・今回ばかりはさすがに泣きそうだ。


要するに周りのクラスメイトはグルで揃って俺を強姦に仕立て上げたわけだ。意味は分かった。とてもよく分かった・・・けどよお


「ふざけんなよ!!お前らそこまでするか普通!?俺に何の恨みがあるんだよ!!?なぁ!!!?」


「はぁ?何言ってんだお前?黙れよ強姦魔が、よお!」


問答無用、必死で喚くもいつも通り暴力が飛んでくる。


「ぐぁっ」


「おい皆!こいつ捕まえんぞ~!」


ふざけんなよ何が捕まえるだ「ぐはっ」普通によってたかって「ぅぐっ」殴ってるだけじゃ「おぇっ」ねぇかよ・・・。


そこから俺は飽きるまで大人数に殴り蹴るを続けられ、しばらくして飽きたのか俺は衛兵に引き渡された。ふざけんなよ衛兵・・・五人もいて今の暴行全無視かよ・・・止めろよな・・・。


「・・・どうしてこんなことをしたんだ?」


どうやら衛兵さんたちは本気で俺がやったと思っているらしい。・・・この無能が・・・。頭湧いてんのかこいつら。


「・・・っ・・・ふざけんなよ・・・おれはやってねえって言ってんだろうが・・・。」


くそ・・・声出すの痛いな・・・。


「やったやつはみんなそう言うんだよ。」


確かにな、それは正論だ。けどなあ


「ふっざけんな!!やってねぇって言ってんだクソ!!俺は童貞だああああああ!!!!!」


体の痛みなんか知らん、やってないものはやってない!俺はやってない!!


「・・・なぁ、こいつほんとにやってねえんじゃねえか・・・?」


こいつ・・・なんか釈然としねぇ・・・・。


「なあ君、本当にこいつにやられたのか?」


おい待て衛兵!なんでレイプされたやつにやすやすとそんなこと聞けるんだよ!それ聞けるのめちゃくちゃおかしいだろうが!!さっきまでレイプされたって泣いてたはずのこいつがピンピンして友達とおしゃべりしてるとか・・・おかしいだろうが!!気づけよ無能!!てか絶対気づいてるだろ!!お前等もグルか!?


「はい!こいつです!こいつにやられました!!」


お前なんでそんなハキハキしゃべってんの?おかしいでしょ?おかしいよね?絶対レイプとかされてねえだろうが!!


「ふざけんな!てめぇみたいなビッチレイプしてどうすんだよ!!レイプするくらいなら殺すよ!!!頭湧いてんのか!!?死ねよどブス!!!」


俺に反論されたことがよほど屈辱だったのかビッチ1号は顔を真っ赤にして喚きだした。


「はぁ!?あんた誰に向かって口きいてんのよ!?あたしがブス!?ふざけんなデブ!!樋口君こいつぶん殴って!!」


ビッチは否定しないんだな。


「相沢よぉ、女の子にブスとか言っちゃいけないだろうが、よ!!」


「ぐふぅっ」


そこへ待ってましたとばかりに樋口の一撃。ふざけんな。事実を言ったまでだ。化粧落とせばただのブスだよこいつ、多分。


「やめろ!こいつは私たちが連れて行くから!この件はこれで終了だ!解散!!」


殴られる前に止めろよ衛兵。マジでつかえねえな。それともわざとか?つーか終了?解散!?レイプ事件あったのにあっさりしすぎじゃねえか?自称レイプされましたさんのケアは?・・・こいつら嘘だってわかってんじゃねえのか?・・・考えすぎか?どちらにしても


「ふっざけんな!俺はやってねえよ!!!なあ!おい!」


「うるさい、少し黙ってろ。」


てめぇもあいつらの味方か・・・!


俺はそのまま1人の衛兵に広間の外に向けて引きずられていった。


・・・・・なんだよこれ・・・ほんとに俺が何したってんだよ・・・。何が異世界転生だ・・・ほんとふざけんな・・・ふざけんなふざけんなふざけんな!!・・・あいつら絶対に許さねぇ・・・特に樋口・・・どうせ今回のこともあいつの入れ知恵だ。あいつが最強?させるかボケが!だったら俺が最強になって地べた這いつくばらせてやるよ・・・!!

3話目終了しました!今日はここまでです。明日からはとりあえず10話まで毎日投稿します。徐々に面白くなっていく予定ですので、引き続き読んでいただけると幸いです。


感想も引き続きお待ちしています(`_´)ゞ

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