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No 10 帰還

10話です


「ジジイ~!帰ったぞ~!!」


「お、帰ったか。なかなか帰ってこないから死んだと思ったが」


「なんだジジイ、心配してたのか?ん~?」


「・・・いちいちお前の心配なんかするかアホたれ」


「照れんなって、ジジイのツンデレとか需要ねえから」


「このクソガキ・・・。」


変なのに絡まれてからさらに10日、ようやく愛しのマイホーム(ジジイの家)に帰還することが出来た。なぜそんなにも帰りが遅くなったのかというと、あの後ダンジョンの27層で8日間近く迷い続けたり、親切な人に助けられたりと、まぁいろいろあったのだ。


ダンジョンを出た後セントギースで、縦横1メートルくらいまでふくらんだリュックから魔石をカウンターにぶちまけたときは大分驚かれた。なんと1度の1人遠征でランキングが7428位にまで上がってしまったのだ。非常に喜ばしいことではあるのだが、正直楽勝過ぎて拍子抜けだ。受付の奥に連れて行かれ、偉そうなおっさんに魔石を集めた方法を詳しく聞かれたりもしたのだが、普通に倒して集めたとしか答えようがなかった。その後バッチと金を受け取り、今に至るわけだ。


ちなみに金は金貨12800枚になった。日本円で1億2800万・・・。多すぎて持って帰るのは面倒どころか無理じゃないか、と思っていたところ、セントギースが預かってくれるということだったので、とりあえず300枚だけ受け取り、残りは預けて帰ってきた。なんだかんだ疲れはしたが、魔物と戦ったことによる疲れというよりは単純にに歩き疲れた。


疲れたので今日は早く風呂に入って寝ようと思ったところで、俺の腹が鳴った。・・・そういえばまともな飯はしばらく食べてなかったな。


「ジジイ~、腹減った飯~・・・。」


「俺はお前の召使いではないんだが・・・。」


「細かいことはいいから飯はよぅぅ~・・・あとそろそろ1人称、俺は止めて、儂とかにしたらどうよ。もうジジイなんだしよ。」


「・・・ほっとけ。」


「で、今日の飯は何?」


「・・・悪いな、今日はもう作って1人で食っちまった。」


「・・・マジ?」


「マジだ。城の方にでも行って外食でもして来い。」


「そりゃないだろジジイ~!つぅ~か~れ~た~ぁ!!」


「ガキかお前は・・・いちいち喚くなうるさい・・・そもそもなんで俺がお前にただ飯食わせにゃならんのだ。」


「お前師匠だろ~!弟子の面倒くらいちゃんとみろよ~!!」


「修行は一応終了したはずなんだが・・・。いつまで面倒見ることになってる?」


「いいから早く作れジジイ!!俺の家から叩き出すぞ!!」


「いつからお前の屋敷になった!!ぶち殺すぞクソガキ!!」


「うるせえ!!働かざる者食うべからずだ!!」


「お前それ自分に言ってんのか!?」


その後なんだかんだ言いあい(俺がゴネまくった)の結果、明日の夕食はジジイがクリームシチューを作るというところが落としどころとなり、俺は夕食を外食で済ませることになった。



閑話休題たくさんわめきました



俺は街の中心と言える城近くまで来ているのだが、外食つってもなぁ・・・。正直外食はしたくなかったんだよなあ。この前みたいに勇者(笑)達と遭遇したくないし・・・。


暫くぶらぶらしていると店の前の和服っぽい制服を着た女の子に声をかけられた。


「そこのお兄さん!うちの店で食べてきませんか~?おいしいですよ~!」


ま、ここでいいか。


「あ、じゃあそうします。」


「ほんとですか!?一名様ご案内~!」


店の中は大分賑わっていて、酒場のような感じだった。こういう場所で何を頼めばよいのかいまいち分からないので、適当にお任せで持ってきてもらった。まぁ普通に美味かったが、ジジイの飯が食いたかった。


「相席いい~?」


「いや、席なら他にも・・・」


またしても女性に声をかけられ、面倒は御免と思い今回は速攻でお断りするべく顔を上げると、リーシャ・クローバが前に座っていた。もう相席してんのね。


「あたしのこと覚えてる?」


「まぁ、はい。ダンジョン内で会いましたよね。」


「やっぱりあの時の人だよね?あの時はごめんなさい」


「いや、別に気にしてないですから。それに別に、えーと・・・クローバさん?は何もしてないでしょ。」


「直接じゃなくてもあいつらの面倒見きれなかったあたしにも責任はあると思うから。お詫びとしてここはあたしが出すよ!あと呼び方は普通にリーシャでいいよ」


「はぁ、それはどーも。・・・あぁ、やっぱり大丈夫です、なんか予想外に大量の金が入ったんで。気持ちだけ受け取っときます。」


「そう?じゃあ気持ちだけどーぞ。」


「どーもです。」


「それと、別に敬語使わなくていいよ?年は同じくらいでしょ?」


「ああそう?じゃそうさせてもらう。それで、他になんか用?」


そう言った瞬間、リーシャ急にポカン、といった感じで固まってしまった。


「・・・。」


「・・・?俺なんか変なこと言った?」


「・・・あ、いやごめん、ほんとにいきなりタメ口でくるとは思わなくて、ちょっとビックリしただけ。」


「不快だったなら敬語に戻しますけど。」


「いやちょっとビックリしただけだからほんとに大丈夫だよ。むしろタメ口推奨。」


「俺も敬語苦手だからそのほうが助かる。」


なんだがよくわからない奴だ。


それから適当に話していると、どうやらアーシャは俺に聞きたいことがあったらしく、それはどうやって39層までたどり着いたのか、ということだった。


別に特別なことをしたわけではないので、普通に、としか答えようがなかったのだが、それを聞くとアーシャは俺が隠し事をしているのだと勘違いし、言えないなら別に無理して言わなくてもいい、とのことだったが、別に何も隠してない。


俺はそんなに弱そうに見えるのだろうか・・・。正直ちょっとだけへこむ。まあ無理して訂正する必要もないし、訂正しても信じてもらえる感じではない。


俺からも一つ質問した。質問は、ランキング9位のアーシャが何故あんな雑魚共を連れていたのか、という、あの時にも感じた疑問だ。答えとしては、彼らはランキング10000位以内の、一応将来有望な冒険者達だったらしい。


将来有望な若者達の成長を目的として、ランキング上位者の強者達がインストラクター的存在として着いていくことになり、それにリーシャも駆り出されたらしい。


リーシャは嫌々だったらしく、愚痴を漏らしていた。


まあそれからもいろいろ話したのだが、年の近い人とまともに話したのはかなり久しぶりだったせいか、普通に楽しかった。


「今日は楽しかったよ〜、またね〜。」


「ん、じゃあな。」


そんじゃまぁ疲れたし、さっさと帰って寝ますか。

ようやく10話まで投稿終了しました〜

実は16日に高校の卒業試験、英表の再試がありまして

・・・。3日ほど休みます。すいません(>_<)


ただでさえ低いクオリティがさらに下がる結果に繋がってしまうと思うので・・・。


16日からは投稿再開するので、それまで待っていてくれる方がいれば嬉しいです(^-^;


長々とすみません。それでは失礼します。

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