ジノちゃんと冒険の始まり
ジノちゃんがんばれ!
「助けてくれてありがとう」
「いえいえ、当然の事をしたまでですよ。」
「あなたが居なかったら私達どうなっていたか!」
「はっはっは、みんな俺の愛人にしてあげよう。」
「何か言ってるわよ!聞いてあげましょうよ!」
「はは、は、みんな俺のあy」
「きゃあかわいい!この子かわいいわ!!!」
「ほんとね!赤い髪の毛、サラサラできれいね!」
「あ、そうですよね。やっぱ。」
前略。僕ちゃんどうやら女の子になっちゃったみたいなの。
んでね、迷子だったんだけど、優しいおじさんが馬車と女の人をくれたの。
やっぱり、良い行いをしていると報われるんですね!!!!わたくし、今日から仏教信じますわ!!!!
とまあ、なんだかんだあって俺は馬車の中に縛られていた女の人たちを助けた。
さんざんお礼を言われ、可愛がられた。
話を聞くとどうやら、誘拐されて奴隷にされそうな所を俺が助けたらしい。
奴隷はやだねー。怖いよー。
「ねえお姉ちゃん達の中に馬車を動かせる人いる?」
とりあえず、この丘から見る限り、城?街?までは少女が歩いて行ける距離ではなかったので、馬車で行くことにした。
「わたし、動かせるわよ、家が商人だから教えられてるの。あの街まででいいのね?」
おおう、ラッキー!まあ5人もいれば1人くらい居るか。
「そうだね、あの街までお願い」
街についたら、こいつらとは別れるつもりだ。
馬車がガタゴト言ってる間に、女の人達といろいろ話をした。
この世界にはどうやら魔法のようなものがあるらしい事。人以外も存在すること。
いくつかの国が存在すること。
そして今から向かうのは王城のそばにあるアッセリア城下町だ。
正直、そんなことはどうでもいい。
問題は、さっきの俺様の力だ。
あれは、およそこんなガキが持ってる力じゃあないだろう。
なんだあれ、おっさん消えたぞ、どこ行ったんだ。
女達も初めはその話題ばかりだったが、
俺の姿を近くで見た途端にガキ扱いしてかわいいかわいいだった。
…どうやら、俺っていろんなチートっぽいの持ってるかも。
チートハーレムいけんじゃねえか?これ!
あ、俺女になったんだった。
「うっそだろおおおおおおおお!!!!!!!!」
「ぎゃあっ」
隣の女が驚いて悲鳴を上げた
うるせえ!!こちとらショックが抑えきれねえんだよ!
「もうすぐ着くわよ。ジノちゃん。ここは城と冒険の街アッセリアよ!!!」
そんなことやってるうちに、運転手が興奮したように叫びそして
さっき遠くで見た時より、
はるかにでかい門が現れた。脇には見張りの兵士が立っている。
平和ボケしているのか、街の入口だというのに、開けっ放しで検問すらない体たらくだ。
「うわぁ、すっご…」
圧倒的な異世界の雰囲気にこの世界2度目2時間ぶりの感嘆である。
てかマジですごい
なんか、なんか…!
「俺、異世界に来たんだ…!」
次回冒険者登録ゥ!