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骨董屋ナナセの(非)日常  作者: &u-X
第壱編-夕刻に、潜む
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閑話休題 三つの世界

何もない空間、どこまでも広がる暗黒の世界を創造していただきたい、そこに布のようなものが二枚、並行にピンと張られている、人間が住む世界はこの内の一枚である、別に天動説的なアレを説いてるわけではない、地球は丸い、それはどこの世界でも同じ常識だ、平らだと言っているのは地球ではなくこの世界そのものだ。

ではもう一つの世界は何なのか、それは当然浮かんでくる疑問だろう、お答えしよう、それは言うならば死後の世界、全ての生きとし生けるものの命が尽きたその時にその魂が誘われる世界、そう言っておこう。


世界には名前がつけられている、この名前はその世界を創り支えている神の名を冠するのが習わしとなっている、人間の住む世界を「ウツシヨ」人間の言うところの死後の世界とも言われる世界を「ヨミ」という。


しかしこの二つの世界はその何も無い空間に並行に並べられた世界、並行という事はつまり交わることなど無いということだ、では、何故ウツシヨの住民の魂はヨミへと行く事ができるのか。

それはもう一つの世界、つまり三つ目の世界の存在が解決してくれる。


並行な二つの世界の間にゆらゆらと揺らめく世界が存在する、名を「ハザマ」とする、このハザマは揺らぎが存在するが故に二つの世界とどこかで接触している。

この接触によって生まれる空間を「境界」と言い、境界とハザマの存在によりウツシヨとヨミへの橋渡しが為されている。


そしてこのハザマ、もう一つ確かな特徴があるのだ、それはこの世界の住民についてだ。

ウツシヨにて人間に度々目撃されているこの世のモノではない存在、例えば、妖怪やモンスター、UMAなどもそうだ、その大体はこのハザマの住民なのである。

ハザマから境界に迷い込み、ウツシヨへと出てきた存在が人間の目に触れ、その人とは掛け離れた見かけ故に恐れられてきたのだった。


三つの世界の関係はまだまだ謎多きものである、これからも私はこの謎を追って行きたい。

(ある失踪した記者が残したメモより抜粋)

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