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爪痕大いに残る
某所某日
カシャ カシャ カシャ
「この残酷な戦場の現状をどうs..ても.....」
男が流れ弾を喰らい倒れようとも、一向に終わる気配のない冷酷な地、ただただ銃声と砲撃の音に支配されている。
あれから十数年たった。あの忌まわしき地獄絵図のような戦場は一応の安定を迎えたが、今なお悲しみ苦しむ者が居るのが現況だ。あの戦乱は敵味方一切問わずありとあらゆる国家の国力を吸い尽くし、大国や小国の国力均衡が破壊され、今まで国力のあまり無かった国々が世界の趨勢を握った。
そう、今回の舞台、秋津洲大公国も急成長したよ一角だ。
爽やかな海風を受ける横州賀航空隊、平和な時間を過ごしている。