怪奇現象(二百文字自作自演お題小説)
使ったお題は「怪奇現象」です。
田守優子は私の親友。ちょっと独特な子だ。
一泊目は歴史を感じる作りの旅館。
一瞬嫌な予感がしたが、何とか振り払った。
優子とは部屋は別々。私は寝相が悪いので、同室は恥ずかしいのだ。
寝る寸前までデジカメで撮った画像を楽しんでから布団に入った。
そして翌朝。廊下で優子に会うと、
「あんた、夜中に私の部屋に来て、踊っていたでしょ? そのせいで寝不足なんだから」
いきなり無意識の怪談を話し始めた。すでに失神しそうな私。
いつもどおりでした。