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アゾットシリーズ  作者: 白笹 那智
アゾットⅡ -踊る水銀ー
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踊る水銀 前編

 モノリスタワー西部防衛線。最終防衛ラインを守る一際高く分厚い特殊鋼板防壁の上に、一人の兵士が佇んでいる。

 兵士は驚愕に眼を見開く。掠れた声が自身の喉から湧き出てくるのにも気が付けない程に動揺していた。


 雨霞の向こう。遠くでまたも火の手が上がる。いかなる地上戦力も通さないはずの防衛線が次々と突破されている。中には煙が通り抜けるように素通りされた防壁まである。防壁の隙間を埋めるように展開されている戦闘車両が次々に無力化されていく。いかなる攻撃か、ひとりでに車体が割れて行くように見えた。


 視界に映し出された映像の中で、激しい雨に煙る景色の中に一つの影が浮かび上がる。それの表面には雨水が伝い、その姿は人型のゼリーを思わせた。

 透明な影が通り過ぎると共に戦闘車両は火花を上げて分断され、そのうちの何両かは搭載した火器に引火して爆散していく。


 兵士は直感し、次の瞬間には叫んでいた。


『合図と共に火力を前面に集中、弾幕を張れ! 全弾撃ち尽くして構わん! 防壁も全部上げろ!』


 透明な人影が何者なのかは解らない。しかし、あれは間違いなく敵だ。あれが元凶だ。はっきりとは姿が見えないが、必ずそこに居る。


 兵士の背後で轟音が鳴り響く。更に三枚の防壁がせり上がる音だ。

 これで安々と突破はできまい。兵士にはその確信があった。後は閉じ込められた獲物を狩るだけだ。


 爆発の発生が一つ前の防壁を越えた。次々に新たな火の手が上がる。いつの間にか突破されたようだ。一体、何が起こっていると言うのか。


 不意にビルの壁が弾けた。


 何か重い物を叩きつけた様に、道路を挟む左右のビルの壁が交互に弾けていく。その破壊は徐々に高度を上げつつある。

 何事かと目を凝らす。針の様な雨の筋を切り裂いて、透明な人影がビル谷間を昇るのが見えた。既に十分な高度を得て、進路をこちらに向けている。


『っ……!? 上だ! 撃て!!』


 兵士は叫ぶ。しかし部下たちは戸惑った。この雨空のどこへ銃口を向ければ良いと言うのだ。


 爆発の様な衝撃が走り、兵士の足元が揺さぶられる。耐え切れずに膝をつき、舌打ちと共に顔を上げると、そこには防壁に飛び乗った透明な巨人の姿があった。体躯の表面には水が走り、滝のように滴り落ちている。


 視線を感じる。見下ろされている。屈服したように膝をつく、この自分を。


 耳の奥を直接かき回すような、甲高く攻撃的な音が響く。それは巨人の手元から発せられ、音の発生源と思わしき場所からは水蒸気が湧きあがっている。超振動で気化させられた雨が立ち昇っているのだ。


「……化物め――」


 喉を絞り上げて、兵士は言葉を吐き出した。しかしその呟きは誰に届く事も無く、赤い染みとなって雨と共に流れ落ちた。




 最終防壁の上で、高周波ブレードに撫でられた兵士の身体が赤い煙となって霧散する。西部防衛線の防衛隊長は、赤い水たまりとなって壁の表面を流れ落ちるだけの存在に成り果てた。

 それを目の当たりにした萩村は、しかし無感動に「ま、こんなもんですねぇ」と一つ呟く。


 湖月は防壁を飛び越えて突破していたようだ。最初の一枚を切断したのは、周囲のビルが防壁よりもずっと低かったからだ。建物は外周区に近づくほどに背が低くなる。それと、単純に破壊しながらでは時間が掛り過ぎると判断したのだろう。手間取ればこちらに反撃の機会を与える事にも繋がる。


 降り立った湖月がブレードの切っ先で地面を削りながら駆けていく。掬い上げるように一閃、それだけで強固な装甲を持つはずの主力戦車が両断される。丁寧に、地面を均す様に湖月はこちらの戦力を削いでいく。もはや相手に油断は無い、入念にこちらの戦力を削ぎにかかっている。


 元よりアイランドに配備されているモノリスタワー防衛隊の戦力は多くない。ほとんどが特殊鋼板製の防壁頼みだったのだ。


 しかし、あらゆる地上戦力を跳ね返すであろう防壁も〝飛び越える〟事までは想定していなかった。結果、あっさりと防衛線は突破され、モノリスタワーは無防備な姿を晒している。


 周囲の戦力を掃討し終えた湖月はモノリスタワーへ一直線に駆ける。そして、飛び上がった。


 モノタワーは全体がなだらかな曲線を描いている、大きく裾の広がった円錐状だ。湖月はその壁に足を付け、ふくらはぎに当たる部分から車輪を展開する。そして螺旋を描くようにモノリスタワーの壁面を駆け昇り始めた。切っ先を壁に深く沈め、タワーにダメージを与える事も忘れない徹底ぶりだった。


『まるで忍者ですねぇ』


 感心したように萩村が呟く。あの巨体でどうやってモノリスタワーを攻撃するつもりかと思っていたが、まさか外側を駆け昇ろうとは。一から十まで大げさな奴らである。


 翼に風を受け、空に広がるダストの川を一匹の銀蝙蝠が泳いでいく。銀子は鼻をひくつかせ、むせ返るような戦場の香りに胸を躍らせた。


『姫さん、状況は掴めていますかぁ?』


 猛烈な風切音の中で、萩村の声が脳内に直接響く。


『ええ。西側が食い破られたみたいね。タワーの壁面を切れ込みが走っていくわ。あの先端に居るって事ね?』

『仕事が楽で助かりますー。相手は体長約五メートルの中型人型兵器、メイン武装は高周波ブレード、アクティブ・ステルスで姿を隠していますぅ』


 銀子はバベルに送られた資料を一瞥し、直ぐに興味無さそうに視線を逸らす。事前情報など不要だ。予備知識は無い方が戦いを楽しめる。銀子はそう思っていた。


「まったく、ズルいなぁ……」


 銀子の口から、自分でも意識せずにそんな言葉が溢れ出る。


 ズルい。まったくズルい。


 マザーアゾット強奪未遂事件の時と良い、今回の件と良い、自分の不在の時に限ってこんなにも楽しそうな事が起きるとは。

 しかしまぁ、今回は間に合った。文句は言うまい。


 あぁ神様。どうか、どうか願わくば。


「どうか、相手が雑魚じゃありませんように」


 凶悪な笑みを口元に浮かべ、雨空の中を銀色の狂気が滑空していく。




 湖月は順調に目的を果たしつつあった。このままタワーの外壁を駆け昇り、限界点で内部に侵入。タワー上部を破壊し尽くし、アイランドの象徴であり要石であるマザーアゾットを地に落とす。マザーアゾットの破壊が目的ではない。アンジュの無力さを世に知らしめる事こそが目的だ。


 今更目的を果たした所でどうにもならない事などは百も承知だ。しかし、それでも諦めるわけにはいかなかった。止める事はできなかった。父と母と、自分の恨みを晴らす。胸に渦巻く感情はそれだけだ。


 自らの肉体はもはや存在しない。弄ばれ、嬲られ、痛めつけられ、損壊され、人として生きるにはあまりに絶望的な状態にされた。穴という穴は犯され尽くし、眼窩にまで男根を捻じ込まれた。あの時の恐怖を、痛みを、絶望を、怒りを、私は決して忘れはしない。


 それが自分一人の身に起こった事であればまだ良かった。しかし、私たちを手にかけたあのアンジュ共は母にまで手をだし、同じ事を繰り返した。私はその悪夢を、眼窩から零れ落ちた瞳に焼き付けさせられた。男たちの笑い声と母の悲鳴が魂を刻んで、今もそこから血液が流れ続けている。


 全てのアンジュを殺す。そんな事は不可能だというくらい、当然理解している。しかし、このまま死んでやるものか。一方的に奪われてなるものか。


 一人でも多く道連れにしてやる。一つでも多く爪痕を残してやる。一人でも多くのアンジュに絶望の味を教えてやる。


 この感情を何と言えば良いのだろう。この苦しみを何と表現すれば誰かに伝わるのだろう。


 いや、もはやどうでも良い。そんな事はもう良いのだ。


『殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。ころすコロス殺す――』


 うわ言のように呟き続ける。溢れ出る呪詛はもはや呼吸のようだ。

 ふと、湖月のカメラに異物が映り込む。空中に不思議な影が浮かんでいる。

 航空機か。いや、ずっと小さい。無人飛行機? それも全て抑えたはずだ。

 異物は真っ直ぐにこちらに進んでくる。タワーの壁を駆けあがるこちらに合わせて進路を修正している。


 不意に異物が煌めいた。雨雲を通して降り注ぐ太陽の光を反射し、銀色に輝く。


『あれは……?』


 それは悪魔を思わせる、蝙蝠のそれの様な翼をもっていた。まさか、とほんの一瞬だけ、ぎょっとして足が鈍る。


 その隙を逃すまいと銀蝙蝠が加速する。間違いない、あれにはこちらを攻撃する意思がある。それを迎え撃とうと高周波ブレードを構えた所で、二度目の驚愕を味わう事になった。


 ぐるり、と銀の翼が水が逆巻くように形を変えた。そして次の瞬間に現れたのは、狐を思わせる巨大な獣の頭部だった。大きく咢を開き、牙をぎらつかせながら真っ直ぐに突っ込んでくる。


『ひっ!? くっ――!!』


 間一髪だった。迫る牙を腕と脚の装甲で何とか阻み、ダメージを抑える事には成功した。しかし――。


 脚が完全にタワーを離れた。空中に放り出されて落下していく。急速に迫る地表の気配を背中に感じた。


「あっはははは!! 良い反応速度ね!」

『このっ、離せ化物!!』


 湖月は叫び身をよじるが、装甲をしっかりと捉えた牙から逃れられない。


 やがて湖月とそれを咥え込んだ銀の獣は一つの弾丸となって地表に激突し、激しい水しぶきを上げながら滑走していく。突然舞い降りた狂気と水壁に防衛部隊の面々は蜘蛛の子を散らしたように逃げ惑う。


 衝撃で拘束が緩んだ一瞬の隙を見逃さず湖月は牙から逃れて横に転がる。銀の獣はそのまま滑走し、防壁にぶち当たってようやく動きを止めた。


 体制を立て直し、防壁を濡らす水壁が落ちるのをじっと見つめる。そして現れたのは一人の少女だった。それ自体が薄く発光しているような、あまりにも美しい銀髪が目を惹く。


 獣の姿は既にない。あるのは少女の周りを流れるように浮遊する、大量の液体金属のみだ。


「こんにちは湖月。それとも、アウラ・ヴォルチェノフって呼んだ方が良いのかしら」


 濡れた銀髪を絞りながら、優雅に微笑んで少女が言う。月の女神の様な、いっそ恐ろしいまでの美貌であった。瞳と口元に浮かんだ隠しきれない狂気と戦闘に対する愉悦が、その輝きを一層際立たせる。


『秋織……銀子……』


 見間違いようもない。金属支配の能力、《舞踏(ダンシング)水銀(シルバー)》を持つアンジュだ。相方である紫野友樹と並んでアイランド・ワン最強のアンジュである。


 秋織銀子と紫野友樹。この二人と相対して勝利できる機甲地上兵器は限られる。だからこそ、人質を取ってまで二人を空に縫い付けたのだ。


 しかし、秋織銀子一人ならば相手にできる。

 この湖月ならば、相性は悪くないはずなのだ。


「あら?」


 突然、雨の向こうに隠れるように湖月の姿が掻き消えた。銀子は辺りを見回すが、一層激しさを増した雨に視界を遮られる。


『アクティブ・ステルスですねぇ』

『光学迷彩の一種だっけ? ほんと、日本人ってそういうの好きよねぇ』


 銀子はそう言って笑いながら、そっと瞳を閉じる。

 見えない物を目で追っても意味が無い。姿が見えなかろうと、完全に存在が消えたわけでは無いのだ。


 耳を澄ます。肌に風の流れを感じ、鼻で大きく息を吸い込み、空気の匂いを感じ取る。


 雨粒がアスファルトを叩く音に混じって、タイヤが水を巻きこむ音がする。風の流れに逆らい、撹拌された空気が肌を撫でる。生臭い夏雨の裏側で、焼けたゴムの様な悪臭を感じる。


 大気に満ちた気配が張り詰め、見えない殺意が振り下ろされる。銀子はその刃を振り下ろす腕を、液体金属を閃かせて弾き飛ばした。


『なぁっ――!?』


 湖月は追撃に放たれた液体金属の切っ先を避けながら、動揺を隠しききれずに大きく後退する。


「お生憎。姿を隠せるアンジュって意外と多いのよ? ブラインドバトルは慣れているの」


 そう銀子は嘯く。「本当は、ほとんど感だけどね」と心の中で舌を出しながら。


 湖月は、いや、アウラは銀子の戦闘センスに舌を巻いていた。


 先ほどの攻撃は角度、速度、タイミング、どれをとっても必殺の一撃であった。万一、刃を受けられても問題ない。あの液体金属なと容易に切り裂けるし、高周波ブレードが掠っただけでもあの細い肉体は霧散するはずだった。


 しかし、銀子は〝腕〟を弾いた。いつ、どこから迫るか解りもしない攻撃の根元を的確に抑えて見せたのだ。


 一合の打ち合いで解る。能力が強力なだけではない。あれは真の強者だ。

 あの二人とは直接向き合うな、という父の言葉が蘇る。その言葉の重みが、今なら解る。


 とはいえ、戦力ではこちらが勝っているのは揺るぎない事実だ。動揺の一つも誘えば、勝機が見えるはずだ、とアウラは考えた。


 そして躊躇うことなく、無人機に輸送機への攻撃を命じたのだった。




 手狭な輸送機のコックピットに、ミサイルアラートが鳴り響く。瞳に突き刺さる赤い明かりに目を細めながら、紫野友樹は大きく舌打ちをした。


 やはり、こうなるか。


 敵は強襲を成功させた。なれば、目を逸らさせるための囮であるこの輸送機はもはや不要だ。このまま飛ばさせておく理由が無い。


 どうする、と副操縦士が悲鳴に似た声を上げる。しかし機長は低く唸ったまま動かない。チャフやフレアに効果が無いのは既に解っている。打つ手がないのだ。


「急上昇だ! 少しでも足掻け!」


 友樹は声を張り上げる。堕ちるわけにはいかない。一秒でも長く生き残る。それがこの状況で友樹にできる精一杯の事であった。


『そのままで良いよ。お茶でも飲んでいなさいな』


 不意に脳内に声が響く。同時に轟音が鳴り響いた。対空ミサイルの炸裂である。しかし、揺れや衝撃は少しも届いてこなかった。


「なにが……」


 呆然と機長が呟く。


「か、神だ。神がお守りくださったんだ!」

「そんな良いもんじゃねぇよ」


 興奮した声を上げる副操縦士に、友樹は吐き捨てるように言葉を投げる。

 ずるり、とコックピットの前を何かが通り過ぎた。それは鱗のように見える。白く、分厚く、強固の鱗の塊。


 身を固くした副操縦士の喉から、ひ、と小さい悲鳴が上がる。それはまさしく蛇であった。可視化されるほどに高められたアーツの蛇が輸送機をすっかり飲み込んでいる。


『ケントゥリオか。サードアームを使うのは珍しいな、ゆっきー』

『あぁ、やっと通信できた。ま、状況が状況だしね。たまには本気出さないと』


 二人がそんな会話をしている間にも、更に二発のミサイルが白蛇を襲う。しかし白蛇は小揺るぎもせずに輸送機を包み込んでいる。


 空を飛ぶ輸送機の遥か下、地上を走るハンヴィーの上で雪鱗は大盾と突撃槍を構えていた。攻防一体、百人隊の名を持つサードアーム、〈ケントゥリオ〉である。

 大豆程の大きさの輸送機を見上げながら、声を上げる。


『お()りはしてあげるから、さっさと帰ってきなさい』

『けっ。別に頼んでねぇしー』


 友樹は軽薄な口調でそう言うが、内心では胸を撫で下ろしていた。とりあえず、汚い花火になる運命は免れそうだ。


 火蓮の操るハンヴィーがとある航空基地の敷地内に入り込む。輸送機の受け入れを予定されていた米軍の基地だ。


「ちっ……。面倒な事になってんな」


 火蓮は苛立ちも露わに舌打ちをする。滑走路は無人兵器で埋め尽くされていた。駐留していた米軍は自前の兵器を撃退できず、基地の内部に籠城しているようだった。


 他の航空基地を目指す手もあるが、雪鱗から離れすぎればホワイトスケイルで輸送機を守ることができなくなる。多少無茶でも、ここで強制着陸を敢行するしかない。


 火蓮たちの侵入に気が付いた無人兵器が迫ってくる。背や脚部に取り付けられた火器から銃弾が吐き出される。


『先に掃除をする必要があるみたいね』


 雪鱗が面倒そうに呟き、突撃槍を腰だめに構える。そして、一息に突きだした。


 気合いと共に放たれた突撃槍の先端から突風が巻き起こる。鋭く伸びたホワイトスケイルは突き進む旋風となり、多数の無人兵器を弾き飛ばした。しかしキリがない。次から次へと無人兵器が湧いてきて、再び滑走路が埋め尽くされた。


「ったく、どんだけ持ち込んでるのよ……」


 雪鱗がそう呟く間にもミサイルは輸送機を狙い、地上では無人兵器から絶え間なく銃弾が襲い掛かってくる。火蓮はアーツに守られた状態のハンヴィーで無人兵器を撥ね飛ばしていくが、やはり数が減らない。


『くそ、予想以上に数が多い!』


 火蓮が声を上げる。米軍から事前申告されていた無人兵器の持ち込み数を大きく超えていた。これでは作戦が成り立たない。


 雪鱗は絶対的な防御力を持ちながらも自身の攻撃力は乏しく、消耗も激しい。持久戦には不向きである。空と地上で激しく繰り返される攻撃に晒されながらでは、そう長く持たない。


 雪鱗は突撃槍の先端をルーフに突き立て、金平糖を一掴み、口の中に押し込んだ。


 口内に広がる甘味を飲み込みながら、苦々しげに小さく呟く。


「このままじゃ、押し負けるわね……」


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