最終話
ついに、最終話です!!
どうぞ、最後まで、楽しんでください。
最終話
1、さようなら…和輝。
「和輝は何で人間界に来たの?」
私は涙を流しながら和輝に聞いた。
「それは、好きな人に逢いに来た。」
和輝は作り笑いをして私に言った。
「誰なの?好きな人って。」
私も、精一杯の笑顔をして、和輝に言った。
「お前だよ。お前が死ぬ前は、俺とお前はクラスメートでさ、俺はいつも、友達と楽しそうに話してるお前が好きだった。色々ちょっかいも出したりして、ひっかかって、楽しかった。でも、お前はあんなに仲良さげに話してた友達達と何かあったみたいで、生きるのが辛くて自殺したんだ。だから、俺は一緒に死のうと思った。でも、お前はまた生き返った。でも、俺は、生き返れなかった、だから、幽霊になって、お前に逢いに行こうと人間界に来たんだ。そしたら、お前は幽霊が見えるっていうから、すごく、すっごく、嬉しかったんだ。楽しかった、お前と過ごす日は、たまには喧嘩もしたけど、それも、楽しいうちに入る。ありがとな?春。」
和輝は泣きながら精一杯の笑顔で笑った。
「いや、私も、せっかく好きになったのに!好きになれたのに。こんな、さよなら。いやだよー。」
私はまた泣き出してしまった。
「大好きだよ。消えちまったって俺は、お前が好きだから、安心しろ。浮気なんてしないから。」
和輝は泣き出してしまった私を抱きしめてくれた。
あったかくて、大きくて、私の大好きな瞬間。
でも、それもなくなる。
「大好きだよ。」
私は顔をあげて、和輝にキスをした。
軽くだったけど。
和輝は笑って、「ありがとう」そう言って、足元から消えていってしまった。
さようなら。
そして、ありがとう。大好きだったよ、和輝。
私の恋、それは、かなわない恋
どうでしてた?
気に入っていただけたでしょうか。
はやい、結末になってしまいましたが。
楽しんでいただけたなら、私も、うれしいです。
感想・評価をいただけたら、とてもうれしいです。