表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/5

プロローグ02

 前にも言ったが俺達は桜雪高等学校という所に通っている。

 この高校は名門校だ。

 俺の夢も千春の夢も頭が良くないとなれない職業の為、かなり頑張ってこの高校に入った。

 この高校は新しいにもかかわらず、優秀な人物を幾度も生み出している。

 宇宙飛行士の───ピーピーピーとか。


 「忍、課題やって来たか?」


 「当たり前だろ」


 「だよなぁ、しかも今回は“あの”数学教師だぜ?……はぁ」


 “あの”数学教師とは、生徒をイビるのが大好きな鬼畜教師“岩田いわた かける”のことだ。


 「なんだ、忘れたのか?」


 「そうだよ、忘れちまったんだよ。何でよりにもよってあいつなんだよ……」


 「まぁ、今回は運が無かったということで、な?」


 ドンマイだな、裕太。  

 まぁそんな鬼畜教師がいる名門校の紹介なんかしたってつまらないので

 この学校の紹介は省くことにしよう。

 


 学校からの帰り道。


 「夏休みかぁ~。楽しみだねぇ」


 「別に楽しみじゃない」


 「し、忍には言ってないもん」


 「あっそ」


 嘘付け。周りには俺の他誰もいないから、千春が誰に向かって言ったのかぐらい分かる。


 「千春」


 「なに」


 千春はふん、とそっぽを向いている。

 拗ねている様だ。


 「ごめん」


 「……私もごめんね」


 少し恥ずかしい。

 俺たちはいつもこんな他愛無い会話をしながら帰宅する。

 学校から俺たちの家までの距離は短いため、すぐに家に着く。


 「夏休み、ちゃんと宿題やるんだよ!」


 お前はお母さんか!


 「わかってるよ。……んじゃまたな」


 

 俺は夕食をとった後、風呂に入って汗を流した。


 「あ゛~疲れた」


 明日から夏休みか……。

 暇だな、何をしようか。

 ……考え込んでいるとのぼせそうなので風呂から上がることにした。


 「あっちぃ~」


 蒸し暑い!とにかく蒸し暑い!

 クーラーを付けようかとも思ったがやめた。

 明日喉がやられていそうだ。


 「ま、いっか。寝よ」


 俺は寝ることにした。考えるのは明日で良いや。


 俺はこの後すぐに“夏休み何しよう”なんていう悩みがぶっ飛ぶ様な体験をする。

 千春と共に。 


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ