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第5話:ヒロインってこんな感じだよな?

ただ今港町を探しているビート一行。


「ビート、港町まで後どれくらいデスカ?」


「う〜ん、海が見えないからまだ先だと思う…。

それよりジョージさん、大分しゃべり方が旨くなりましたね。」


「そうデスカ?あまり気にしてなかったのでワカリマセンデーシタ。」


「…普通にすごいな。」


そんな会話をしながら歩いていると、海が見えてきた。


「あ、ジョージさん!海が見えてきましたよ!」


「おぉ、海に来るの久しぶりデスネ。」






海を見てはしゃいでいると、先日出てきたオオカミみたいなモンスターが仲間を連れて、ざっと100体くらいあらわれた!


「ウソオォォォ!?オイ、ナレーター!投げ遣りすぎだろ!!」


「ビート、私に任せてクダサーイ。」


「え!?100体もいるのに大丈夫ですか!?」


「ダイジョーブ、私には必殺技がありマース。」


そう言いながら敵の方へと向かったジョージ。


「いきますヨ!…ジョージ・ボンバー!!」


ジョージが技名を言った瞬間、ジョージの周りが次々と爆破し、モンスター100体全て倒したようだ…

コイツ何者!?


「確かに強いけど…なんで技に自分の名前付けたがるんだ?」


確かに。


「さぁウォーミングアップもしましたし、そろそろ港町へ行きマスカ〜。」


「…そうですね。」







――港町


「うおぉぉぉ!海が私をヨンデゥイール!!」


「はいはい、遊んでないで行きますよ。船に乗らなきゃいけないんですから。」



――港


「すいません、船のチケット2枚下さい。」


「2枚だね?はい、どうぞ!」


お金を支払い、船に向かうビート達。













…後ろの方がやけに騒がしい。なので後ろに振り向いたビート。




「むぅわてぅぇえぇぇい!」


「キャーー!痴漢よーー!!」

「えぇ!?いや、あんたが船のチケット勝手に持っていったから追い掛けてるんでしょうが!」


…泥棒じゃん!!


「…!あ、そこのアンタ!」


「?…まさか…僕?」


「そうよ!アンタ以外に誰がいるの!?」


いや、前にジョージさんいる…っていねーー!!あの野郎先に船乗りやがったよチキショウ…


「ちょっと聞いてんの!?こんなか弱い美少女が野郎に追われてんだから助けてよ!」


か弱い女が泥棒なんかするか!!

てゆーか自分で美少女とかいうなよ…


「…で、僕にどうしろと?」


「あの野郎をどうにかして!」


「…わかったよ。」




で、その野郎を説得中…




「…てことで、あの子の分のお金。」


「はい、確かに。今度から気を付けて下さいよ!」


「どうもスイマセンでした。」


…て、なんで僕があやまんの?

つーかこの茶髪セミロングの女はなんなんだ!

図々し過ぎだろ!!

え?なんでって、そりゃあ…

船のチケット買ってやったは良いが、そのせいで同じ部屋になり、食い物とか全部奪われました…大惨事だよ…クソゥ。


「…で、君はいったい何者だよ。」


「アタシ?アタシはね…あれ?誰だっけ?」


「おいぃぃぃ!なんで自分の名前忘れてるんだよ!?普通そこは覚えてるだろおぉぉぉ!?」


「あ、思い出した!アタシはフェイだよ!確か。」


「なんで自分の名前なのに自信持って言えないんだよ…」


「いや〜、アタシ物忘れが激しいんだよね!」


…なんか笑いながら言ってるが、それって結構ヤバいんじゃないの?


「あれ?そーいえばアタシなんでここにいるんだっけ?」


おいぃぃぃ!さっそくかあぁぁぁ!?


「ま、いっか!」


良くねーよ!てか性格もアレだから余計たちワリィーよコレエェェェ!!


「あ、そーいえばさ、アンタ一人で旅してんの?」


あ、まともな事聞いてきた。


「いや、僕以外にジョージって人がいるんだ。…あれ?そーいえばジョージさんどこ行ったんだろ?」



そのころジョージは…


――船の甲板


「ん〜、この風がなんとも言えまセンネ〜♪」


船旅を満喫していた…










「ふ〜ん、魔王退治ね〜。ムリでしょ!」


あっさり、ザックリ良いやがったよこのアマ…


「まぁ、このアタシが入れば余裕だけどね♪」


「…はぁ?」


「お!そんなにその訳を聞きたいか?」


「いや、別に…」


「ならば教えて差し上げよう!」


いや、だから別に聞きたくねーから!!


「何故ならこのアタシには…アレ?なんだっけ?」


またかよおいぃぃぃ!!


「あ、魔法だった!」


あぁ、魔法ね…


「それならジョージさんも使えますよ。」


「フッフッフ〜、アタシのは、そんじょそこらの魔法とは違いますよ〜♪」


うわっ、ウッゼ〜。何このキャラ?


「で?どう違うの?」


「え〜じゃあそこの机で試してあげるよ♪」


そう言って、フェイは窓際にある机を指さした。


ちなみに部屋は、よくあるホテルみたいな感じで、ビートは出入口近くに腰を下ろして座っている。そしてフェイはベットを占領している形だ。


「で、その机に何する気?」


「まぁ見ててよ♪」


てことで、机に目をやるビート。


すると、何か黒いものが机を包み、一瞬にして机と黒いものが消えた!


「え!?な、なにが起きたの!?」


「ヘヘーン、凄いっしょ!?」


「う…うん。でもコレどーなってんの?」


「え〜と、物体を無に還したんだよ。」


「物体を無に!?」


「うん。」


…す、凄い!確かにこの子がいれば魔王余裕かもしれないな…


「…あ、そーいえばフェイは何でこの船に…いや、何で旅なんかしてるの?」


「忘れた!」


「はぃ!?…いや、覚えてるでしょ!てか忘れたならなんで家に帰らないの!?」


「さぁ?あと家の場所は忘れた!」


なんだコイツ?バカ?

まぁ良いか。


「じゃあ僕達と一緒に来ない?」


「え〜メンドくさーい!」


やっぱダメだよな〜。


「…あれ?今、何の話してたんだっけ?」


「やだな〜、今フェイが僕達と一緒に旅をするって決めたとこじゃないか〜!」


「あ、そか♪」


バカで良かった♪













「…で、アンタ誰?」


バカ過ぎた……

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