第1話:もはやプロローグとは言い難い
この世界には魔王がいた…
絶対的な力で支配している魔王が…
「ありきたりだなオイ!」
こう言い放ったのは一応勇者の【ユウ・シャ】だ。
あ、適当とかいうのナシの方…
「適当だなオイィィィィ!」
…いいからお前魔王倒しに行けや!!
「なにこのナレーター!?」
と言いながら渋々魔王退治へと旅立った…
「いや、強制かよ!」
―そして、ユウ・シャは魔王の城に乗り…
「ちょっ、待てえぇぇい!その間の話は!?…てゆーか俺一人!?仲間いないのかよ!?」
ユウ・シャは一人で勇ましく魔王の城に乗り込んだのだった。
「またしても強制!?しかもやっぱ一人かチクショオォォォ!…くそぅ、こうなればヤケジャアァァァ!」
そして魔王の城の玉座の間へ辿り着いたユウ・シャ。
「出て来いやマオォォォ!成敗してくれるぅ!!」
ユウ・シャは壊れていた。
『フハハハハ、貴様などが私に勝てると思っているのか?』
この口調というか偉そうな態度は、たぶん魔王の声だ。
「いいから早く出てきやがれえぇぇ!!」
『フッ、命知らずが。…良いだろう。』
一瞬暗くなったと思ったら、そこには魔王がいた…
五人ほど。
「………いや、多すぎじゃない?」
『さぁ、始めようか!』
「いや、魔王って一人じゃ…」
ズゴーン!ドドドド!ペチペチ、ゴン!バキ、ベキ、ゴキ、ドゴーン!
「作者コノヤローーー!!!」