表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生おじさん立志伝~一国一城の主を目指して~  作者: 田島久護
エルフの里潜入の章・破

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

94/168

第九十四話 レベルアップ

「っくは!」


 相手はリックさんと同じ七聖剣(しちせいけん)であり、地滑り薙ぎのみでトップを取ったのではない。そう言わんばかりに急停止し足を踏み鳴らした。


距離があったため間に合わず、振動でバランスを崩されかけて慌てて横へ飛んで息を吸い込む。


「奇妙な動きをするなお前。切り結ぶのを避けているのか?」

「いや、槌と切り結んだら吹き飛ばされるでしょ」


「それもそうか。おい誰か! 処罰棒を持ってこい!」


 見守っていた兵士の一人が一旦下がり、鉄の棒を一本持って戻ってくる。槌を置いてそれに持ち替え、先をこちらに向けてウォルフガングさんは構えた。


どうあっても止めないらしくて辟易するが、こちらもどうあってもここを通りたいので仕方がない、そう考え諦めて切り結ぶことにする。


「いつでもどうぞ」

「お前から来い。こちらから行けば避けられるのは見えている」


 注文が多いなと思いつつゆっくりと間合いを詰めていく。ガタイも身長も経験も相手が上である以上、冥府渡り(デッド・オア・ダイブ)で手数を増やすのは変わらない。


相手は七聖剣(しちせいけん)筆頭で手合わせなのだし、ここは一つ新しい戦い方をやってみるかと頭を切り替えてみた。


ずっと冥府渡り(デッド・オア・ダイブ)を続行するよりも、小さく細かく使った場合どうなるか。魔神戦でぶっつけ本番でやるよりは、ここで試してみるのも悪くない。


間合いに入る寸前に右の切っ先を向け動いたが、それを相手は弾いてくる。堪えれば痺れると考え敢えて抗わなかったものの、振り切った鉄棒を直ぐに振り下ろしてきた。


冥府渡り(デッド・オア・ダイブ)!」


 発動し少し下がって棒が下りたのを確認し、即息を吸い込むがもう一度振り上げてきたので、息を直ぐに止め頭の中で冥府渡り(デッド・オア・ダイブ)と念じてみる。


今まで声をあげて発動させていたものの、頭の中で念じるだけでも発動は可能なようだ。やはり技と言えば叫ぶっていうオジサン的なお決まりがあったので、急に少し恥ずかしくなった。


誤魔化すように細かく発動させつつ翻弄してみたが、先ほどの不意打ちのような敢えて受けられたようなもの以外は、まったく入らなくなっている。


眼でもしっかり追われているあたり、本気を出せばこちらの速さには十分対応できるのだろう。こちらも遠慮なく技の新しい使い方を試させてもらうことにした。


「おいおい急に動きが変わったじゃないか」

「悪いけどそっちが手抜きをしているからには、こっちも色々試させてもらう」


「ははっまぁ気付かれるわな。ならば少しだけこちらも本気を出そう」


 先ほどまでの動きから素早くなりこちらの動きに完全に合わせてくる。少しだけの本気がこれなら、本気の状態はもっと凄いのだろう。ここをねじ伏せられなければ魔神との戦いも厳しい。


「行くぞ!」


 自分に気合を入れるように叫び、空気を一気に吸い込むと冥府渡り(デッド・オア・ダイブ)を発動させ、全力でウォルフガングさんに斬りかかった。


「速度は変わらないのか。加速時間は限られているようだな」


 見破られた。このままの速度では足りない……もっとだ、もっと早く動いて相手の隙を突くんだ!


―習練により冥府渡り(デッド・オア・ダイブ)の効果が上がり時間が伸びました。気をつけて。


 エリザベスの声が聞こえると同時に、ウォルフガングさんの動きがゆっくりになっていく。心なしか息も苦しくない。これならいける! ありがとうエリザベス!


彼女に感謝しつつ力を入れて地面を蹴り、相手の巨体へ剣を叩き込む。ただこれは手合わせなので、重傷を負わせるようなことは避けたい。


手合わせを辞めさせるにはと考えた時、武器を無くせばいいだろうと思い、持つ手に剣腹を当てながら体にも当ててる。


「ええい!」


 さすがに相手は七聖剣(しちせいけん)筆頭だけあって、こちらの狙いも読み堪えながら攻撃の手を緩めない。用心のために一旦解除し肺に空気を流し込んだが、前よりも楽にこなせた。


「……どうやらここまでにした方が良さそうだな」


 もう一度行こうと思い発動しようとしたところで、ウォルフガングさんはそう言って肩をすくめる。



冒険者ランク:シルバー級

職業:二刀流剣士(初級)

魔法:生命力変換オーラヒール

   冥府渡り(デッド・オア・ダイブ)→Lv.2へ

   魂斬り (ソウルスラッシュ)


仲間:エイレア(エレクトラ王妃の妹のエルフ族)

   ヴァルドバ(ワーウルフ)


所持品

メイン武器:ソードブレイカー・右

サブ武器:ソードブレイカー・左

     クリスタルソード(王妃がエルフの里から持ち出した秘剣。追憶のペンダントが無ければ抜けない。鞘のベルトを肩から斜め掛けし背中に背負う)


防具:布の服・ズボン・革の靴(初期装備)

   エルフのマント(裏面に魔法陣が隙間なく掛かれ、表はど真ん中にウロボロスのマークが入ったマント)


アイテム:エリナから貰ったリュック

    (非常食各種、水、身分証、支援金五十ゴールド、地図、治療セット箱)

     キャンプ用品一式     

     水晶の荒粒

     追憶のペンダント(エレクトラ王妃から借りた物。マナの木の持ち物?)

     砥石一式

     鉄くずの入った袋

     メメリカ草(痺れ消し草の粉末一袋)


所持金:二十ゴールド

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブクマ・ポイント評価お願いしまします! 小説家になろう 勝手にランキング ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ