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転生おじさん立志伝~一国一城の主を目指して~  作者: 田島久護
エルフの里潜入の章・破

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第九十二話 前線の番人

「ぬおおおおお!」


 サジーから降りて待っていると町の中から門へ、叫び声が移動していた。そしてそれ荷物検査を待つ列を飛び越えこちらの前に、着地し振動と砂煙をあげる。


驚き逃げようとするサジーと共に距離を取り、庇う様に前に出て剣を抜いて構えた。


「お前がタウマス王から連絡のあった、寝間着の剣豪コーイチか?」


 また知らない二つ名を付けられている上に、とんでもなくダサくて泣きそうである。砂煙が収まり現れたのは黒騎士くらいに背丈も横幅もある、白銀の鎧に身を固めたガタイの良さそうな人物だった。


「ん? どうした? 何かあったか?」

「いえ、あの、知らない名前ですね」


「お前はコーイチではないのか?」

「いや、コーイチなんですけど、二つ名の方は知らないですね」


 ボサボサの茶髪に口髭という、ライオンみたいな顔の人物は、二つ名を知らないというと大きな声で笑い始める。何も面白いことは無いと思うんだがなと思いつつ、笑い終わるのを待った。


「二つ名などというものは、勝手に他人が付けるものであるからな。私も冒険者の頃は人型ライオンだのなんだのとつけられたものだよ。お前は私と年が変わらないか少しした程度なのに、今頃有名になったのだから戸惑うのも無理はないか」


 笑い終えた後で懐かしいなというような顔をして語り、納得したのか頷いている。誰だか分からないが偉い人なのだろうか。


「あのー失礼ですがどなたでしょうか」

「ああそうか、お前は記憶喪失でもあるらしいな。人間族にお前は誰だと聞かれたのは久し振りだ。私の名はウォルフガングという。七聖剣(しちせいけん)の筆頭を務めさせてもらっている男だ」


 腰に両手を当てそう言うウォルフガングさんを見て驚いた。七聖剣(しちせいけん)と言えば剣の師匠であるリックさんがそうであり、その集団の筆頭と言えば彼より強いのではないだろうか。


リックさんでも強いのにそれ以上に強いのであれば、黒騎士にも勝てるんじゃないかと思った。


「どうやら少しは興味を持ってくれたようだな。どうだ? 剣を抜いていることだしここは一つ私と手合わせして見ないか?」

「閣下! 何をおっしゃっているのです!? 今は大事な時なのですぞ! お控え下され!」


 俺が驚いてお断りしようとするも、その前に駆け付けた兵士たちが前に回り込んで抑える。良かったと思いつつ剣を鞘に納めようとしたが、石が飛んで来たのでそれを地面に叩き落とした。


「おうやるではないか。手加減して蹴ったつもりはないが体勢が悪かったかな?」

「そう思います。申し訳無いが指揮官と戦う気はありません。私たちは野宿続きで疲れているので、いい加減宿で休ませてもらえませんか?」


「疲れているようには見えんがな。よしこうしよう! 私と手合わせすれば、黒騎士と握手していたことは見なかったことにするがどうか!」

「いや皆に聞こえるように言ってますから意味無いですねそれ」


 兵士たちが驚きこちらを見ているのを見れば、言ってはいけないことを言ったのは明らかである。リックさんの師匠であるレオンさんが、黒騎士に襲われ剣士として再起不能にされた話を、知らない人はそう多くないと思う。


事情を説明したいところだが、魔神のことや黒騎士のプライベートの部分があるので、誤解を解くために話すには危険すぎた。


「陛下からハクロの防御を強化し、コーイチが帰らない場合は準備せよと言われている。これに関しては資材の搬入を見れば誰にでも明らかだ。そして時の人であるお前がエルフの里に向かう、これについても察する者は多い」

「察するのは勝手ですが口に出すのは駄目でしょ」


「怒ったか? 怒ったのであれば尚のこと手合わせしよう。そうすればすっきりするぞ?」

「俺はスッキリしませんよ。陛下からの指示であれば手合わせしますが、そうでないならお断りします」


 面倒な人が前線に居るんだなと呆れつつ、前線にはこういう好戦的な人が適任なんだろうな、とも思い理解する。平和が苦手で戦が好きという点においては、この人も黒騎士も魔神ラヴァルも変わらなさそうだ。


冒険者ランク:シルバー級

職業:二刀流剣士(初級)

魔法:生命力変換オーラヒール

   冥府渡り(デッド・オア・ダイブ)

   魂斬り (ソウルスラッシュ)


仲間:エイレア(エレクトラ王妃の妹のエルフ族)

   ヴァルドバ(ワーウルフ)


所持品

メイン武器:ソードブレイカー・右

サブ武器:ソードブレイカー・左

     クリスタルソード(王妃がエルフの里から持ち出した秘剣。追憶のペンダントが無ければ抜けない。鞘のベルトを肩から斜め掛けし背中に背負う)


防具:布の服・ズボン・革の靴(初期装備)

   エルフのマント(裏面に魔法陣が隙間なく掛かれ、表はど真ん中にウロボロスのマークが入ったマント)


アイテム:エリナから貰ったリュック

    (非常食各種、水、身分証、支援金五十ゴールド、地図、治療セット箱)

     キャンプ用品一式     

     水晶の荒粒

     追憶のペンダント(エレクトラ王妃から借りた物。マナの木の持ち物?)

     砥石一式

     鉄くずの入った袋

     メメリカ草(痺れ消し草の粉末一袋)


所持金:二十ゴールド

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