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転生おじさん立志伝~一国一城の主を目指して~  作者: 田島久護
エルフの里潜入の章・破

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第八十五話 思えば遠くへ来たもので

取りあえず軽く縛って荷台でエイレアに監視してもらい、ハクロでどこかに預けることにした。立ち上がり先を急ごうとした時、クリスタルソードが鞘に戻ろうと動き出す。


「助けてくれてありがとう」


 そう剣に対して告げると少し光を放った後で、背中の鞘に自ら納まって行った。


「しっかし凄いわねその剣」

「エイレアのところにあった剣じゃないのか?」


「そうだけどね。剣はクリスタルで出来ていても、一部金属があるからこれまで触った人は居なかったのよ、姉さま以外は。人間族との戦いの時に姉さまはそれを使っていたけど、コーイチが使っているような感じじゃなかったわ」

「やっぱりコーイチは変だ。剣が生き物を斬らず、変なやつだけ斬るなんて初めて見るぞ?」


「いや、剣は寸前で止めて技を放ったんだ。剣はちゃんと斬れる……と思う」

「振り返ってみると姉さまも斬ったんじゃなく、魔法を宿して吹っ飛ばしてたような気もするわ」


 エリザベスの言葉に驚く。たしかにエレクトラ王妃が戦場で人間族を斬っていたら、王妃になろうとイリスを産もうと、あれだけの信頼を国民から得られないような気がする。


魂斬り(ソウルスラッシュ)はぴったりの技と言っていたが、まさか剣まで仕様がそうだとすれば、偶然にしても出来過ぎだろう。


クリスタルソードはこの戦いが終われば返却するのだが、ラオック戦での効果を見てこの剣に似た剣を探したいと思っていた。


誰もがいずれ死ぬが、出来れば俺は直接手を掛けたくない。自分が子供の頃にいじめっ子に殺されかけたことで、その恐怖を知っているからだ。


例え大きな戦であろうとも真っ向勝負し、その上で相手をねじ伏せ勝利したいと考えている。リックさんに言われたようにそうするためには、俺はもっと腕を上げなければならないなと改めて思った。


魔神の存在を知った今、これから先も似たような相手が出ないとも限らない。腕を上げるだけでなく魂斬り(ソウルスラッシュ)の効果をより出せる武器があれば、所持しておいた方が安全だろう。


「言われてみれば、俺は変なことに縁があるのかもしれないな」

「俺もそう思う。コーイチに出会っていなければ、俺は誰かに殺されていただろう」


 ヴァルドバの言葉を聞き彼と出会った辺りの時期を振り返ると、確かに俺の周りでは妙なことが良く起こっている。最初の町では人間族の有名人と出会い稽古を受けられ、そのお陰で強くなったが高難易度依頼を受けることになる。


終わればブロンズ級だったランクがいきなり飛び、シルバーに上がるくらいとんでもない任務だった。それは人間族とエルフ族の間に生まれた未来の希望の子、イリスを護送する為に首都ヲスカーへ向かう旅である。


敵味方多くの者たちに出会い、エイレアとヴァルドバは敵だったのに今は味方として、共に戦ってくれている。


黒騎士ともその中で出会い戦い、新たな技を身に着けても未だに倒せていなかった。なんとか敵の襲撃を逃れて首都に着き任務は一旦終わったかに見えたが、イリスがさらわれてしまい今も終わってはいなかった。


冒険者初心者にしては激動すぎてまかりまちがって魔界に行き、真なるラオックと戦う日が来ても可笑しくない気がしている。


魔神ラヴァルに勝利した後のことをあまり考えられていなかったけど、勝つ可能性が低いと分かっていても、考えておいていざという時に踏ん張る糧にしよう。


「コーイチ、私を見て微笑むとは何事だ? この姿がそんなに面白いか?」

「いや、そんな卑屈になるなって。いつか真なるラオックと戦う日が来るかもしれないから、この旅を無事終えられても腕を上げないとなと思ってさ」


「それで笑うとは、このワーウルフの言う通りお前は変な奴だ」

「ワーウルフ言うな、ヴァルドバって名前がある」


 ヴァルドバのことを見抜くなんて凄いなというと、この姿になってもお前たちよりは見抜く力があるという。変身を見抜けるというのは助かるなと思い、心強いよと言うと照れたのかそっぽを向く。



冒険者ランク:シルバー級

職業:二刀流剣士(初級)

魔法:生命力変換オーラヒール

   冥府渡り(デッド・オア・ダイブ)

   魂斬り (ソウルスラッシュ)


仲間:エイレア(エレクトラ王妃の妹のエルフ族)

   ヴァルドバ(ワーウルフ)


所持品

メイン武器:ソードブレイカー・右

サブ武器:ソードブレイカー・左

     クリスタルソード(王妃がエルフの里から持ち出した秘剣。追憶のペンダントが無ければ抜けない。鞘のベルトを肩から斜め掛けし背中に背負う)


防具:布の服・ズボン・革の靴(初期装備)

   エルフのマント(裏面に魔法陣が隙間なく掛かれ、表はど真ん中にウロボロスのマークが入ったマント)


アイテム:エリナから貰ったリュック

    (非常食各種、水、身分証、支援金五十ゴールド、地図、治療セット箱)

     キャンプ用品一式     

     水晶の荒粒

     追憶のペンダント(エレクトラ王妃から借りた物。マナの木の持ち物?)

     砥石一式

     鉄くずの入った袋

     メメリカ草(痺れ消し草の粉末一袋)


所持金:二十ゴールド

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