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転生おじさん立志伝~一国一城の主を目指して~  作者: 田島久護
エルフの里潜入の章・破

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第八十三話 魔神の対となる者

「ウケてもないのに天丼はいらんぞ」

「言ってる意味が分からない」


「感動の別れをどうしてくれるんだ?」

「私に言われても困る」


ーふふ、コーイチ、それは僕からのプレゼントだ。受け取ってくれると嬉しいよ。


 頭の中にまた知らない者の声が聞こえてくる。次の瞬間、意識が遠のいて気付いたら暗闇の中に立っていた。ラヴァルと最初にあった時に似ている。


それにしてもプレゼントとは、まさかラオックのことをいっているのか? 人を物のように扱うような言い方に聞こえるが、いったい誰なんだ?


―ああすまない。もう長い間、生き物たちの暮らしを見ているとね、感覚が可笑しくなっているらしい。


 ラヴァルのように姿を見せ景色を変えるのかと思いきや、状況は変わらず声だけが聞こえてきた。どうやら姿を現す気はないらしい。


魔神と似ている状況を作り出せ且つ邪悪な感じはせず、ラオックをここに留めておける力を持っているとすればまさか神様……なんてことは無いだろうな。


―邪悪な感じがしないと言ってくれてありがとう。魔神が居るんだ、神様だっている。そうじゃなきゃ可笑しいだろう?


 可笑しい、か。エルフ族のあの惨状を見て見ぬ振りするのも、長い間生き物たちを見続けているからか?


―厳しい意見だけどもっともだね。しかし君の住んでいた世界の神も、どれだけ虐殺が起ころうが助けたりはしなかった。それはなぜか? 何故なら生きとし生ける者のみで解決して欲しいからさ。今回僕が君にちょっとだけプレゼントしたのも、ラヴァルを呼び出した者が後始末を出来そうにないので、そうしたにすぎないんだ。


 説明してくれてありがとう。君の住んでいたという言葉が気になるが、知っているのか?


―勿論知っているとも。僕はそもそも君と同じ星から来た、君が知らない世界で生きていた人間だからね。


 その言葉を聞いた時、ふと脳裏にシスターアヤメの事が過ぎる。まさか今話しているのは……。


―勘が良いね。ただ一つだけ訂正させてもらいたい。あれは僕が望んでそうした訳じゃないんだ。悪戯というか嫌味な友人がいてね。彼をここに差し向けて魔神を封じ込めた時に、僕の名前を語ったばっかりにこんなことになったんだ。誓って信仰とかして欲しかったわけじゃない。出来れば今からでも変えて欲しい、頼めないかな。


 めっちゃ早口で畳みかけてきたけど、よっぽど納得いってないんだな。変えて欲しいって言われても、あんな純粋に教えを守ってる人たちを説得しようがないような……。


―僕はあんな修行僧みたいな生活をした覚えはない。今でもコーヒーが好きで、朝は寝ぼけながら朝食を食べつつ本を読むのが好きなのに……。


 随分俗っぽくて子供っぽい神様だな。


―君も失礼な奴だ。……まぁ諦めるけどあの宗教に納得は一つもいってないことは、覚えておいて欲しい君だけでも。


 分かった。取り合えず生きとし生けるものとして、魔神を何とかしてみせるよ。


―頑張ってくれ。もし仮に君が失敗したら、もう一度なんとかさせなくちゃならない。そうしたら恐らく次元が歪んで取り返しがつかなくなる。最悪星が滅ぶ。出来れば君には先の未来のために、その星を守って欲しい。


 先の未来に何かあるのか?


―ああ。僕の探し物がやっと見つかりそうなんだよ。セフィロトの解析が終わって、僕の大切な者がどこに現れるのかようやくわかったんだ。


 この星に来るのか?


―それは詳しくは言えないが、その星が大切なことだけは確かだ。僕の友人を差し向けたのだってそのためだったんだ。魔神の召喚陣(パス)を記載した物なんてないと思っていたのに……。魔神との協定なんて破りたいが、それをやると神々の黄昏(ラグナロック)を始めなきゃいけなくなるんだよね。


 落ち着いてくれてありがとうと言うべきなんだろうか。


―いや、君のせいではないので感謝しなくていいよ。神々の黄昏(ラグナロック)を始めたら、真っ先にエルフどもを潰すくらいには怒ってるけど。


 え、なんかすいません。


―自分のことでもないのに謝るなんて、日本人らしいね君は。まぁ日本人らしい方が異世界では生き残りやすいから、頑張ってその世界で生き抜いて欲しい。恐らく君が亡くなるまでもう会うことは無いから、どうか最後まで元気で頑張って!


 あ、ありがとうございます! 頑張ります!



冒険者ランク:シルバー級

職業:二刀流剣士(初級)

魔法:生命力変換オーラヒール

   冥府渡り(デッド・オア・ダイブ)

   魂斬り (ソウルスラッシュ)


仲間:エイレア(エレクトラ王妃の妹のエルフ族)

   ヴァルドバ(ワーウルフ)


所持品

メイン武器:ソードブレイカー・右

サブ武器:ソードブレイカー・左

     クリスタルソード(王妃がエルフの里から持ち出した秘剣。追憶のペンダントが無ければ抜けない。鞘のベルトを肩から斜め掛けし背中に背負う)


防具:布の服・ズボン・革の靴(初期装備)

   エルフのマント(裏面に魔法陣が隙間なく掛かれ、表はど真ん中にウロボロスのマークが入ったマント)


アイテム:エリナから貰ったリュック

    (非常食各種、水、身分証、支援金五十ゴールド、地図、治療セット箱)

     キャンプ用品一式     

     水晶の荒粒

     追憶のペンダント(エレクトラ王妃から借りた物。マナの木の持ち物?)

     砥石一式

     鉄くずの入った袋

     メメリカ草(痺れ消し草の粉末一袋)


所持金:二十ゴールド

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