表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生おじさん立志伝~一国一城の主を目指して~  作者: 田島久護
冒険者初心者の章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/56

第四話 剣士への道

「ぜひお願いします」


 悩むことなく即答する。最初の依頼であの醜態だ。今回は運良くリックさんに助けられ帰ってこれたが、この先ずっと運が良いだけで生き残れるはずはない。特に俺はおっさんなので、若い冒険者よりも成長面で残された時間は少ないだろう。


「よし、そうと決まれば早速始めるとしようか」

「よろしくお願いします師匠!」


「俺のことを師匠と敬って呼ぶとは良い心掛けだ! 先ずは走り込みから行くぞ!」

「押忍!」


 小さい頃に虐めらて死に掛けたことがあり、両親や周囲の勧めで高校生まで空手の道場に通っていたので、体を動かすことには抵抗は無かった。とは言え道場に行かなくなってもう長い時が立っている。転生してどの程度おまけがあるか分からないが、全力で取り組んで強くなろうと気合を入れ後を追った。


                    ・


「うーん、以前何をしていたのか気になるレベルで体力があるな」

「え……そ、そうですか?」


 結局この世界の月二つが隣り合う夜遅くまで走らされ、リックさんについて行けず倒れ込んで地面に寝ころがる。体力がある判定をされたもののリックさんは汗すら掻かず、七聖剣(しちせいけん)という称号は凄いのだろうなと漠然と思った。


「じゃあ今日はここまでだ。明日は早朝から基礎トレーニングをした後、昼食を食べた後で剣の稽古を始めよう」

「あ、ありがとうございました」


 なんとか立ち上がりお礼を言って一礼する。リックさんは町に家があるらしくそちらへ向かって去って行った。見送った後で鉛のように重い体を引きずりながら、町の入口近くにある初心者専用宿へと戻り、風呂に入る気力もなくそのまま就寝する。


「いくぞコーイチ!」

「ふ、ふぁい……」


 それこそ数秒に感じられるほどあっという間に朝は来て、リックさんに叩き起こされ宿を後にした。最初はストレッチから入り、次に筋肉トレーニング、その次にランニングをこなして昼を迎える。


「……コーイチその左手の動きは何だ?」

「え?」


 昼食を食べ終えると剣の稽古をするため町の外へ出て、素振りをするよう言われたのでしていたところ、リックさんからそう指摘される。自分では分からないので首をかしげていると、彼は腰に差していたショートソードを鞘に入れたまま投げて寄越した。


「左手に装備して素振りして見てくれ。右はそのままで」


 どうして良いのか分からないが、取り合えず自分で思うように動いてみる。


「コーイチ、食事している時も左右の手を器用に動かしていたが、お前ひょっとして両利きか?」


 子供の頃に通っていた道場の先生から、左の方が有利に働くからと徹底的に左構えを教え込まれ、それ以降は右も左も使えるよう日常生活から気をつけていた。まさかそれを説明する訳にもいかないので、


「……あまり気にしたことは無いですが、両方の手を使うのに不自由はないですね」


 そう答えるとリックさんから二刀流にしてはどうか勧められる。二刀流というと自分が知る限り、厨二っぽくて痛いイメージしかない。


「二刀流ってちょっとカッコつけすぎじゃないですかね……若い子なら良いかもしれませんが」

「確かに曲芸みたいでご婦人受けを狙っている、と言われないよう努力しなくてはならんけどな。まぁそこは心配する必要はない。これから一か月、曲芸などと言われないようみっちり稽古を付けるから」


「い、一か月ですか」

「俺の予定もあるが、コーイチの能力ならそれくらいで一人前になれるだろう。そこから先は自分で磨いていくしかない」

「わかりました、頑張ります!」


「今日朝からやったメニューを一か月通してやっていく。内容は徐々に厳しくしていくから、気を引き締めて励んでほしい」

「お、押忍!」

 

 こうしてリックさんによる特別訓練が始まった。期待と不安を振り払うように一心不乱に剣を振る。

仲間:なし

師匠:七聖剣リック


所持品

武器:銅の剣(初心者講習修了記念)

   リックさんから借りたショートソード

防具:布の服・ズボン・革の靴(初期装備)

アイテム:無し


所持金:ニ百ゴールド

    ↓

    リックさんへの稽古代として百ゴールド支払い

    ↓

    残り百ゴールド

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブクマ・ポイント評価お願いしまします! 小説家になろう 勝手にランキング ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ