第二百十七話 魔族との交流
「エルフの魔族和えってところかねぇ」
楽しそうに言う魔族に対し趣味が悪いなと言うと笑った。
「じゃあお前の趣味の良い化け物ってのはなんだい?」
笑い終えた後でそう聞かれ、いるわけないだろうと返そうとしたものの、相手も想定しているだろうからそれはやめ何が良いかと考える。が、化け物と言われて喜ぶような者もいないので、自分しか思い浮かばず
「敢えて言うなら俺という名の化け物かな」
そうわざと格好つけながら返してみる。驚いた後でキレながら攻撃を仕掛けてくるかと思いきや
「自分で自覚があるのも恐ろしいわね……でもまぁそういう奴は嫌いじゃないわ」
なぜか感心されてしまう。よくわからん奴だなと思いつつ、突っ込みを入れようとしたものの
「グオオオオ!」
怪物アリエルが襲い掛かってきて会話は中断された。避けた後で攻撃を加えてみたが草木でダメージを軽減しており、防御力はさっきよりも上がっている。
これは手強いなと思ったがダメージ自体は受けているらしく、攻撃を受けると少し動きが鈍った。攻撃が通らないなら厄介だったが、通るなら繰り返せばいいだけだ。
攻防を繰り広げている間に魔族が大人しいことが気になり、藪蛇になるかもしれないが攻撃してこないのかと聞いてみる。
「アンタのことはさっきまで忌々しい奴だと思ってたから、そいつらに手を貸してやってもいいんだけどね」
魔族は乗り気じゃなさそうに腕を組んでそういった。どういう心境の変化かと聞くと元々エルフを亡ぼす、という点で協力しているだけだからだという。
「私たちとしても全部の種族を敵に回して勝てるほど、戦力があるわけじゃないのよね。エルフから頼まれれば手を組んで人間族を襲っても、自主的に襲ったりはしないわよ。アンタが知ってるか分からないけど、この世界には他にも色々な種族がいるからねぇ」
どうやら魔族側もそう十分な戦力を有していないらしい。イリスを襲った件もエルフが主導なので、タウマス王にはすでに使者を送っているとも聞き、イメージと違って外交もしっかりしていて驚いている。
「それにまぁアンタは他の人間族と違って話せるようだし、国を作るっていうならこっちとしても興味あるわけよ」
突然評価が変わったのはどこなのかと聞くと、先ほどの返しだという。趣味の良い化け物なんているかという答えを想像していたのに、まさか自分だと言ってくると思わず、よく知る人間族とは違う気がしたらしい。
「元々人間族と私たちは殺し合いしかなかったけど、アンタは違う気がしてね。私的にはこの世界は馬鹿みたいに広いのに、近隣住民で殺し合いをしても意味ないと思っててさ」
どんな人とも一応話しておくというのは大事だなと思った。もちろんすべての人と分かり合うのは無理、なんていうのはリックさんたちで分かっているけど、こうして想像と違った反応も時にはある。
「キサマラ! オレタチヲムシスルナ!」
攻防を繰り広げている相手の化け物が、そう叫びながら抗議してきた。化け物相手に戦っている最中じゃなければもっと話したいが、今は先ず目の前の化け物をなんとかしなきゃならない。
受けて防げば吹き飛ばされるだろうし、そうなると瓦礫に突っ込んで怪我しかねないので、冥府渡りを使用して避けて足を徹底して殴る。
徐々に顔を歪め足が止まりだしたので、あと一息だと考えさらに加速、ニ、三発ついに完全に止まった。
「魂斬り!」
近めの距離から技を放ち直撃するも、通り抜けはせずに焦げた跡を残しただけになる。
「ソイツは憑依体じゃないから通り抜けたりはしないわよ。魂狩り一族の技みたいだけど、アンタそれの生き残り?」
魔族が魂斬りのことを知っており驚いた。魂狩り一族について聞きたくはあったが先ずは目の前の化け物だと考え、どうやったら解除できるのか聞いてみる。
職業:エルフの里代理総督
役職:エイレア(総督補佐官)
ヴァルドバ(食材調達班隊長)
士元勇太(モンスター討伐班隊長)
エイミー(総督補佐官)
ジンネ・ダーント・ミエナ(環境調査班)
ミケ・ザ・キャットとお供二人(資産運用班)
アルヴたちダークエルフ(モンスター討伐班)
パルダス(総督直轄兵)
騎乗馬:サジー(白毛の小さめの馬)
名産品:里の川魚の干物(予定)
人口:二百人
所持品
メイン武器:ソードブレイカー・右
サブ武器:ソードブレイカー・左
魔神の三又槍
防具:布の服・ズボン・革の靴(初期装備)
エルフのマント




