第百八十六話 タウマス王との会談
ーそれはアインシュタット家にしまい込まれていた、私が知るよりも昔にエルフが居住していた場所の地図です。森の中に家を作るというのも素敵なのですけど、恐らくそれでは敵の攻めに対抗するには厳しいですし、相手にも攻めやすい印象を与えてしまいますので、良ければそこを下見して検討してください。
手に取って紙を見ると里から南西と文字で書かれ、湖畔か海沿いか分からないがそこに凸マークがされている。さっそく時間が空いたら探しに行くよありがとうとお礼を言い、今日は昆虫などの外敵はどうかと聞くと今のところ問題ないという。
ー今日は来ないと思いますが、もし来たらその時はお声がけしますのでよろしくお願いします。
わかったと返事をしまた来るねと告げてその場を去った。この日からようやくある程度ルーティンが確立されてくる。瓦礫の撤去は人が来るまでエイレアたちが指揮を執って続行、モンスター討伐班の収穫をミケとエルフたちが仕分けし、マイナと繋がりが出来たのでミケたちが売りに行くことになった。
食材調達班は午後からは干物作りに入り、ヴァルドバはこちらに付くことになる。ちなみに先日作った干物の出来はというと、有難いことに皆の舌には丁度良いようだったのでほっとした。
このまま量産体制に入ることが出来れば、何れはハクロなどの町に露店を出したいと考えており、ミケたちが帰ってきたらその辺りも相談することにする。
午後の手の空いた時間帯を見計らい、アインスさんの隠れ家をお借りして、エイレアに水晶玉を起動してもらい王を呼び出してもらった。
「なんだか随分会っていない気分になるな、コーイチ。体調は問題ないか? 誰かに毒を飲ませられたりしていないだろうな?」
水晶玉に現れて早々ブラックジョークを言う王に対し、お久しぶりでございます王と飲み返す。さっそくこちらから用件を伝えると、王は好きにしていいと返してくれる。
「何もかも勝手にやられては困るが、国費でもないのだから好きにしていい。どこかと違ってお前は勝手にやるタイプではないので心配していない。まぁそれは俺の見解だけで他は違うようだがな」
言い方から察するに王も何かの異変に気付いているようだ。周囲に人もいるだろうからストレートには聞かず、最近新しい臣下を登用されたようですねと聞いてみた。
「なかなか耳が良いじゃないかコーイチ。それは王にとって大事なことだが、信じすぎてはいけないぞ? あくまで情報の一部だ……とはいえその情報は正しい。紹介しよう、彼女が新しく文官として採用したミーファだ」
そう言って王は水晶玉の中から消え次に現れたのは、フードを被り黒髪で泣きぼくろのある、切れ長の目をしたとても綺麗な女性で目を奪われる。驚いたのはその美貌だけでなく、正々堂々ミーファと名乗っている点だった。
意図が分からず困惑しているこちらを見透かしてか小さく笑い
「初めましてコーイチ代理総督閣下。今後ともどうぞよろしくお願い致しますね」
そう短めに挨拶をしてから水晶玉の中から去る。不敵な態度と彼女の目的が分からず、どう対応していいかなど色々一瞬で多く考えてしまい、王が再度現れると安心しほっとした。
「ミーファ、少しコーイチと話があるから外に出ていてくれ」
「わかりました。何か御用がありましたらお呼びください」
向こうでのやり取りを聞きつつ、王が話し始めるのをただ黙って待つことにする。
「お前も知っての通り彼女はクロウ教からの推薦で登用した者だ。一応管轄的には魔法研究室の一員として雇っているので、私たちやお前がとても気にかけてくれているイリスには、関わらないような場所にいるから安心していい」
マルコさんは王とも知己だと言っていたし、こちらが接触したことや依頼したことを、王はすでに知っているようだった。ならばと王に対してイリスの体調に変化はありませんか、と直接的に尋ねることにする。
職業:エルフの里代理総督
役職:エイレア(総督補佐官)
ヴァルドバ(食材調達班隊長)
士元勇太(モンスター討伐班隊長)
エイミー(総督補佐官)
ジンネ・ダーント・ミエナ(環境調査班)
ミケ・ザ・キャットとお供二人(資産運用班)
アルヴたちダークエルフ(モンスター討伐班)
パルダス(総督直轄兵)
騎乗馬:サジー(白毛の小さめの馬)
名産品:里の川魚の干物(予定)
人口:二百人
所持品
メイン武器:ソードブレイカー・右
サブ武器:ソードブレイカー・左
魔神の三又槍
防具:布の服・ズボン・革の靴(初期装備)
エルフのマント




