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転生おじさん立志伝~一国一城の主を目指して冒険者から成りあがる!~  作者: 田島久護
エルフの里潜入の章・急

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第百十四話 魔神は未だ眠りから醒めず

「さて、そろそろ気が済んだかな? 黒騎士の。お前の怒りの発散に付き合うのもここまでだ。このまま行くと私は眠ってしまう」

「ぬかせぇ!」


 一度少し離れてから剣を振り上げ、飛び込み勢いを付けて振り下ろした黒騎士の一撃は、ついに壁を破壊しラヴァルの頭目掛けて進んでいく。


これはいける! そう思った瞬間


「良い夢を見たな、黒騎士よ」


 あと少しといったところでラヴァルの人差し指に止められ、優しくその指を前に押しただけなのに黒騎士は吹き飛んでいった。


「そんなに驚くことでもないぞ? コーイチ。まさかあれの攻撃に意味があったなどとは思っておらんだろうな? 試しにその斬れない剣で斬りかかってくると良い」


 まさか壁が破れていないのか? そんな馬鹿なと半信半疑のままソードブレイカーを抜き、魔神ラヴァルに斬りつける。


「なっ!?」

「な!? ではない。黒騎士渾身の一撃が壁を破ったのではなく、暇なのでわざと気を消して通してやったに過ぎない。あの壁は私と黒騎士の差だ。あやつも生きている者の中ではそれなりに強いのだろうが、次元が違う」


 こちらの攻撃は見えない壁に阻まれ、何故かこちらが弾き飛ばされてしまった。エルフに憑りついていようとも魔神は魔神であり、その圧倒的な強さを目の当たりにして愕然とする。


「おいおい、そんな今知ったみたいな顔をするな。私はお前に名乗ったはずだ、魔神ラヴァルであると。故にこんなものは茶番にすらならん。まだ私は何もしてないに等しいのだぞ?」


 黒騎士といえば俺が今まで出会った中で一番強く、転生者の先輩であるとすれば格上だろうに、それを文字通り赤子の手をひねるように跳ね返し、まだ何もしてないと魔神ラヴァルは言い放つ。


愕然としない訳がない。圧倒的じゃないか魔神ラヴァル。こんなの冒険者数か月の奴が相手する対象じゃないだろ? RTAでもやらされてるのか? 俺は。


「さてここで質問だ、コーイチ。この壁を破る方法は何だ? 力技でも魔法の加護を受けたものでもないとすれば……」


 黒騎士を吹き飛ばした指を建てつつ不敵に笑いながら、魔神はそう問いかけてくる。ここは答えを言うところではなく、その技で示すところだろうと考え追憶のペンダントを見た。


こちらの考えに反応するように光ってくれ、それと同時にクリスタルソードが鞘から抜けて目の前に来る。ソードブレイカーを鞘に納めて柄を手に取り気を送った。


魂斬り(ソウルスラッシュ)!」


 問いに対する答えである技を放つ。避けるものとばかり思っていたが、何故か一歩も動かずこちらの技を待ち構えている。


まさかこれも弾かれるのか!? と一瞬冷や汗を掻いたものの、黒騎士も阻まれた壁の位置に来るとバリン! という音がした後で、ガラガラと崩れる音がして少しほっとした。


「ふふ、そう言うことだコーイチ。私の気による壁を破壊出来るのはその技だけだ。ちなみに魂狩り(ソウルイーター)一族を滅ぼしたのは我々ではない。人間族やエルフ族も含め、全ての種族による戦争によって滅びた。お前が来なければエルフは滅んでいたかもしれんな、私に直接攻撃を通すことが出来なくて」


 壁を壊し直接ダメージを受けるような状態になったとしても、それで不利になることは無いという揺るぎない自信を魔神は見せつける。まだ普通に戦える状態になったに過ぎない、ということかと理解し改めて気合を入れて剣を握り直した。


「そう、それで良い。まだスタートラインに立っただけのこと。さぁ見せてくれ、勇者の力を。そして私に生きているという実感を与えてくれ!」


 両手を広げいつでも来いという魔神に対し、こちらは出方を窺っている暇はない。臆すれば負ける、後手を取れば押し切られる、そう感じ一気に間合いを詰めて斬りかかる。


壁は無くなったものの身体能力も高く、こちらが斬りかかってもギリギリで避けられてしまう。間違いなく冷静に見られており、普通に斬りかかったのでは埒が明かない。マナの木との接続も成った今、全力で技を繰り出していくしかない!




冒険者ランク:シルバー級

職業:二刀流剣士(初級)

魔法:生命力変換オーラヒールLv.2

   冥府渡り(デッド・オア・ダイブ)Lv.2

   魂斬り (ソウルスラッシュ)Lv.2


仲間:エイレア(エレクトラ王妃の妹のエルフ族)

   ヴァルドバ(ワーウルフ)



騎乗馬:サジー(白毛の小さめの馬)


所持品

メイン武器:ソードブレイカー・右

サブ武器:ソードブレイカー・左

     クリスタルソード(王妃がエルフの里から持ち出した秘剣。追憶のペンダントが無ければ抜けない。鞘のベルトを肩から斜め掛けし背中に背負う)

     神の使いの剣(ダークルーンソード)

騎乗時の武器:鉄の棒


防具:布の服・ズボン・革の靴(初期装備)

   エルフのマント(裏面に魔法陣が隙間なく掛かれ、表はど真ん中にウロボロスのマークが入ったマント)


アイテム:エリナから貰ったリュック

    (非常食各種、水、身分証、支援金五十ゴールド、地図、治療セット箱)

     キャンプ用品一式     

     水晶の荒粒

     追憶のペンダント(エレクトラ王妃から借りた物。マナの木の持ち物?)

     砥石一式

     鉄くずの入った袋

     メメリカ草(痺れ消し草の粉末一袋)

     皆とおそろいの裁縫セット(緑)


所持金:十三ゴールド

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