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転生おじさん立志伝~一国一城の主を目指して冒険者から成りあがる!~  作者: 田島久護
エルフの里潜入の章・破

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第百十二話 転生者か否か

 念には念を入れてこちらを回復させようとする姿勢に驚きつつ、神の話をされてさらに驚いた。なぜそれを知っているのかと問うこちらに対し、ラヴァルはクロウこそが自分がこの世界にいる理由だからだ、そう満面の笑みを浮かべながら答える。


「まぁお前が会ったであろうことは、私の使い魔であるラオックが神の鎖(ソウルチェーン)によって、お前に縛られているのを見ればわかる。それはクロウの師であるミシュッドガルドの魔法だからな」

「わ、我が主! お見通しでおられたのですね!?」


 アライアスことアリエルに背負われていたラオックは、リュックの中から飛び出て来てラヴァルの前に跪く。ラヴァルはその姿を見て笑い、なかなか愛らしくなったじゃないかと楽しそうに言った。


開放しないのかと尋ねると顎に手を当てて少し考えた後で、残念ながら私の専門外なので解いてやれないと答え、ラオックは落胆し肩を落とす。


「そう落ち込むなラオック。神の鎖(ソウルチェーン)は私も見るのが初めての魔法だし、恐らくクロウもこちらで習得した物だろう。解けるまでの間、なにか分かり次第報告してくれると助かる」

「も、もちろんでございます我が主! 必ずやお役に立ちましょう!」


「フフ……気を張ることは無い。気の長い話になるだろうし気楽にやってくれ。そう言えばライエンの姿が見えないが」

「あの男はギャンブルに嵌り、どこかの人間族の町に入り浸り任務を放棄しておりまする!」


「面白いものだな、ラオック。私の使い魔が私の想定外の行動をとっている。データ収集のまたとない機会だ」

「くっ……! 我が主よ申し訳ございません! いつか必ずわが手であの糞蟲を!」


「良い良い好きにさせよ。私も好きにしているのだから、お前たちも好きにして良いのだ。クロウと戦う時までの間ではあるが、二人には自由を与える」


 熊の姿で土下座をしつつラヴァルの言葉にラオックは嗚咽を漏らす。エルフの里が近付くにつれラオックの口数が少なかったのは、自分の不甲斐なさで主に合わす顔が無かったからだろう。


強制的に縛られているとはいえ、仲間になったつもりはないという気概を感じたし、できれば解放したいのだが理屈が分からないので解きようがない。


ラヴァルですら無理なのであれば、こちらが生き残れば出来る限りのことをしようと思った。それにしてもラヴァルがここにいる目的というのが、クロウというのはどういうことなのだろうか。


口ぶりからして知己のようだが、会いたいとかではないだろう。話でもしようと言われたこともあり、ここはその話題を振ってみることにする。


「ラヴァルはクロウが目的だというが、どういう意味なんだ?」

「……そうだな、昔話も良いだろう。私とクロウは大雑把に言えば似た研究をする者同士で、この世界を作り研究を進めている彼は、界隈でそれこそ神のような扱いを受けていた。出来れば元の世界で競い合いたかったのだが、彼はこちらにご執心だと聞いてな。それで同じ盤面で勝負してみようと思い立って来たわけだ」


「あなたは転生者なのか?」

「残念ながら例えコーイチと言えど、私に関するその問いにはイエスともノーとも答えられない。これはクロウの使徒に負けた時に制定されたルールにより、禁則事項となっている。考えればそのあたりベラベラ喋ると誰にとっても良くはないので、私としては納得して受け入れた。許せよコーイチ」


 魔神から始めて拒否されたことも驚きだが、なぜか彼に関する転生者かどうかの問いに答えられない、というのも驚きである。ここに来る前の世界は同じだが、転生者とそうでない者がいるという可能性を自供したも同じだ。


そして彼は後者である可能性が高いということも、発言から察せられた。死ぬ以外でここに来ることが出来るとすれば、なんで俺はここに来たのだろうか。


「すまんな、私が余計なことを喋り過ぎたせいで混乱させてしまったようだ。これは言っても良いことらしいので言ってしまうが、君の人生は今ここでの人生が全てだ。こう考えて貰ったらいい。幸運にも二度目の人生を与えられたのだ、と。普通はそんなことは有り得ないのだがな……何故なのか私もクロウに聞いてみたいところだよ」


 これまで余裕だったラヴァルが焦ったのか、少し早口で説明してくれたのが印象的だった。クロウの話になると彼も余裕を無くすのだろうか。



冒険者ランク:シルバー級

職業:二刀流剣士(初級)

魔法:生命力変換オーラヒールLv.2

   冥府渡り(デッド・オア・ダイブ)Lv.2

   魂斬り (ソウルスラッシュ)Lv.2


仲間:エイレア(エレクトラ王妃の妹のエルフ族)

   ヴァルドバ(ワーウルフ)



騎乗馬:サジー(白毛の小さめの馬)


所持品

メイン武器:ソードブレイカー・右

サブ武器:ソードブレイカー・左

     クリスタルソード(王妃がエルフの里から持ち出した秘剣。追憶のペンダントが無ければ抜けない。鞘のベルトを肩から斜め掛けし背中に背負う)

     神の使いの剣(ダークルーンソード)

騎乗時の武器:鉄の棒


防具:布の服・ズボン・革の靴(初期装備)

   エルフのマント(裏面に魔法陣が隙間なく掛かれ、表はど真ん中にウロボロスのマークが入ったマント)


アイテム:エリナから貰ったリュック

    (非常食各種、水、身分証、支援金五十ゴールド、地図、治療セット箱)

     キャンプ用品一式     

     水晶の荒粒

     追憶のペンダント(エレクトラ王妃から借りた物。マナの木の持ち物?)

     砥石一式

     鉄くずの入った袋

     メメリカ草(痺れ消し草の粉末一袋)

     皆とおそろいの裁縫セット(緑)


所持金:十三ゴールド

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