酒場にて
オズモンドの街についた俺達は討伐者の集まる酒場で情報収集をしていた。
「へぇ~滝の裏に洞窟があるんだ~」
「そうみたいっすね、マスターから聞きました」
どうやら街の外れの観光地の大滝の裏に洞窟があることが判明した。
夜中に滝に行った旅行者が行方不明になっていたため調査していたら洞窟が見つかったらしい。
「現在は立ち入り禁止みたいですが、さすがに街の収入源である観光地をいつまでも封鎖するわけには行かず近く調査隊が結成される予定だったみたいっす」
「ねぇ!?僕ら調査隊にねじ込んで貰おうよ!」
「選ばれし戦士の特権だな~滾るどー」
「なーにが選ばれし戦士や!アホらし」
西方訛りのガラの悪い男達が絡んできた
「何かお気に触る事をいたしましたでしょうか?」
目が笑ってない神官が尋ねる
「あぁせや!存在が気に食わんねん!ガキ共がイキりおって!この街の討伐者クランである俺ら「集められた神剣」が調査隊に内定しとんのや!余所者は引っ込んどけ!」
険悪なムードだ魔法使いと神官はいつ暴れだしてもおかしくない、脳筋は気にせず食ってるけど
「落ち着いてください!確かに彼らの言うことも一理あります!一度マスターに掛け合って上に話を通して貰いましょう!」
「ケッ!女の影に隠れて情けない野郎やなぁ~!行くで!」ペッ
「止めんなよ!言われっぱなしで我慢ならないよ!」
「悔しいですが今回はこの男の言い分が正しいようです、我々は余所者という事は事実ですから」
「ぐぬぅ···」
その後マスターに事情を報告し上層部から正式に調査隊に加わる事を許可される。
当日集まったのは俺達4人と集められた神剣の5人、合わせて9人。
「えぇ~何でガキのお守りせなアカンのぉ?」
「学校のクラブ活動じゃねーんだわぁ!」
大滝に向かうロープウェイの中で嫌味を垂れ流す集められた神剣。
「到着したね」
「戦士様方はお強いだろうから自分の身は自分で守ってくださいねぇ~?」
「死にそうになっても俺ら助けへんから!」
「ギャハハハ」
「こいつらに助けて貰うくらいなら死んだ方がマシだよ」
こうして俺達のダンジョン初攻略が始まった。
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