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モンスターとは


この世界では人類の脅威となるモンスターと呼ばれる生物がいる。

愛玩動物の犬や猫、家畜の牛豚鶏も分類学的にはモンスターに相当するらしいがやはり世間一般で言うモンスターとは街の外に生息している異形の化物の事を指すのだろう。


「王都から離れた途端これだよ!」

「やはりモンスターの強度が格段に上がりますね」


王都等の大都市周辺は弱いモンスターしかおらず逆に今いる辺境や未開の地に行くほど強いモンスターばかりだ、その理由はひとえに討伐者と呼ばれる者の存在だろう。

国からモンスター討伐のために武器を携帯する事を許された傭兵達である、社会のレールから弾かれた又は社会に馴染めなかった者が就く事が多い。

討伐者になるなんて子供が言った日には殴ってでも止めるほど危険な仕事なのだ。

(稀にワケアリの上流階級出身の者もいる)


「辺境は討伐者が不足してますから仕方ないっすね···」

「オデは強えー奴と戦えて嬉しいどー」


やはり討伐者は報酬が良く生活が便利な都会に集まるためどうしても地方は強いモンスターが放置される。

そもそも討伐者に限らず若者が都会に流出するのはどの国でも社会問題になっている。


「うらーだどー!」

「グギャア!」グチャ


脳筋がオーガの顔面を破壊し絶命させる。

一番大きな個体が倒された事でオーガの陣形にエアポケットができ俺が脳筋の背中を踏み台にしそこへダイブ、虚を突かれたオーガ達を切り捨てて行く。


「オデも忘れんなー!」


脳筋が追撃し波状攻撃を生む、完全に総崩れのオーガ達、そして仕上げは···


「珍しく役に立ってんじゃん」


魔法使いの詠唱の終わりと共にオーガ達の運命は決まった····死だ。


「ギャアアア」ビリビリビリ


ドチャア

黒焦げの肉塊となり転げ落ちるオーガ達


「大勝ー利!!やっぱ僕って最強だね!」

「戦った後は飯がウメーど!」


さっきお昼食べたばっかだろ···


「ところで俺達どこ向かってるんですか?」


異世界に転移というか憑依?してからずっと疑問だったのだが俺達の旅の目的は何だ?魔王でも倒すのか?


「はぁ!?何言ってんの君?」

「くだらない冗談を言ってないで準備なさい!」


俺だけ知らない感じか?つか憑依だとして俺が憑く前の人格は何処に行ったんだ?


「難しく考えんな!オデも何もわかんねぇ!」


お前はもうちょい考えて行動してくれ···


こうして次の目的地、ロルネリア辺境の街オズモンドに辿り着く。



討伐者はロルネリア王国独自の名称ですがほとんどの国が同じような制度を採用しています。


都会への流出は文明の発展の差が激しい世界なので中世のように一生を集落で過ごす国の人達もいます。

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